2012年03月09日

池田亀鑑の生誕地日南町にまた来ました

 岡山県から北上して県境のトンネルを抜けると、すぐに鳥取県の最南端に位置する上石見駅があります。
 ここまで南に流れていた高梁川は、この分水嶺を境にして日野川となって北に流れます。

 上石見駅は、井上靖の『通夜の客』の舞台です。井上靖が好きな私にとって、ここは池田亀鑑と共に何度来ても飽きない所です。
 
 
 
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 岡山で乗り換えた特急やくもが、鳥取県に入って最初に止まる生山駅で、池田亀鑑のご子息である研二先生と落ち合いました。
 駅には、池田亀鑑文学碑を守る会の役員で日南町教育委員長の立脇兌昶氏が出迎えに来ておられました。そして、車で町内の案内もしてくださいました

 今年は、雪が少ないようです。昨年も、一昨年も、3月に来ました。共に雪の日南町でした。今回は、新鮮な目で雪の積もっていない町を見ることになりました。

 松本清張の記念碑のあるところは、工事中でした。訪れる人が多くなっているようです。
 
 
 
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 そこから大回りして行った井上靖記念館「野分の館」は、相変わらずひっそりとした佇まいです。
 野分の会のみなさんの心遣いで、いつもきれいに整理整頓されています。
 
 
 
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 中に、映画『わが母の記』のポスターが貼ってありました。これは、井上靖の自伝小説を映画化したもので、今年のゴールデンウィークに封切りとなります。脚本・監督は原田眞人、配役は役所広司、樹木希林、宮崎あおいという、豪華なキャストです。第35回モントリオール世界映画祭審査員特別グランプリ受賞、第16回釜山国際映画祭クロージング作品という高い評価をすでに得ている映画です。
 
 
 
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 『通夜の客』に出て来る、上石見駅から小説の舞台である福栄村までの二こぶラクダの道に、新しく説明板が作られました。これは、昨年の3月に開催された講演会の後に建てられたものです。
 この坂道の先に上石見駅があり、当時は左の茂みの中を通って下っていったのです。
 
 
 
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 次は、今回の目的である池田亀鑑に関する所へ案内していただきました。
 私は何度も来ていますが、池田研二先生が相当前のことだとのことなので、あえて回ってもらいました。
 池田亀鑑が通い、父が校長をしていた小学校の入口の右側に、新しく案内の標識が建っていました。これも、昨春はなかったもので、昨年末に設置されたものでした。
 
 
 
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 そして、小学校があったところに登ると、伝え聞いていたように学校が取り壊され、ソーラーパネルを敷き詰める工事が始まっていました。
 
 
 
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 池田亀鑑の碑は、いつものように建っています。これまで、ずっと雪の中の碑を見ていたので、雪のない碑は新鮮です。その後ろに、二宮金次郎の石像があることに気付きました。これがいつ建てられたものなのか、亀鑑が通っていた頃にすでにあったものなのか、調べていただくことにしました。
 
 
 
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 この金次郎の周りの石が苔生している様は、時の流れを感じさせるものです。大いに気に入りました。ここも、是非とも庭園として残していただけるといいですね。池田亀鑑文学碑を守る会のみなさんも、そのようにお考えのようです。

 校庭の片隅に、亀のような彫り物が施された石が置いてありました。
 
 
 
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 これは、今年の年末に新しく池田亀鑑に関する碑と施設を作るときに活かされるものだそうです。石は、すでに池田亀鑑の随筆集『花を折る』の中から採った碑文を刻む作業が進んでいるのだとか。池田亀鑑の顕彰が、少しずつ進んでいることがわかりました。

 すぐ近くの、かつて小学校があった所には、池田亀鑑が住んでいた家への標識が、これまた新たに設置されていました。ただし、石柱が建っている家にお住まいの方の意向で、あまりはっきりとはさせないように配慮した、とのことです。
 
 
 

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 少しずつですが、池田亀鑑に関する案内も親切になっています。

 宿から見た日南町の山々は、神秘的な美しさを映し出しています。
 この右先が島根県の奥出雲です。さらにその北にある出雲市が、私の生まれ故郷になります。
 
 
 
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 明日は、第1回池田亀鑑賞の授賞式です。
 どのような式典になるのか、今から楽しみです。

 今、このブログは、宿泊先である「ふるさと日南邑ファームイン」の事務室からアップしています。
 昨年の部屋が改装され、ホテルのような個室になっていて驚きました。部屋にバストイレが付き、ツインベッドの部屋が整ったのです。これで、お客さんの受け入れは万全です。
 それよりも何よりも、昨年ここに泊まった夜は、ちょうど東日本大震災があった3月11日の夜でした。この事務室で東日本の惨状を宿直の方と一緒に見ながら、あの日のブログをアップしました。

「日南町の井上靖と池田亀鑑」(2011年3月11日 (金) 午後 10時45分)

 今日も、同じ宿直の方と昨年のことを話ながら、大震災の時に撮影された自衛隊のビデオを見ながら、こうしてこのブログをアップしています。
 あれからちょうど1年経ったことを、あらためて思い起こしています。
posted by genjiito at 22:59| Comment(0) | □池田亀鑑
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