2011年10月12日

信じがたいヘモグロビン値の急降下

 九段坂病院の糖尿病外来へ行ったのは、9月15日でした。糖尿病の物差しとされているヘモグロビン A1cの値は、「7.1」でした。この日のことは、「お医者さんが勧める薬物治療に足踏み中」(2011年9月15日)に書いた通りです。

 今年の4月以降9月までで見ると、私のヘモグロビン A1cの値は次のように推移しています。


 7.3 → 7.1 → 6.9 → 7.1



 この次の検査と診察は、それから2ヶ月後の11月中旬です。まだ1ヶ月もあります。

 このところ、糖質制限食に私も妻も慣れ、食事の度に計測する血糖値も、ほぼ予測できるようになりました。順調に低めにコントロールできているように思っています。

 こうなると、現在一般的に糖尿病での指標とされるようになってきた、ヘモグロビン A1cの値が気になります。

 カロリー制限食から糖質制限食に切り替えたのは、ちょうど2ヶ月前の8月21日でした。たまたま手にした雑誌の記事を見ながら、見よう見まねで取り組み出しました。
 その20日後に病院での診察前に計測したヘモグロビン A1cの数値が「7.1」だったのです。高いのです。
 もっとも、ヘモグロビン A1cは2ヶ月間の平均値を出してくれるものなので、私は落胆はしませんでした。

 来月11月に予約している時に測ってもらえばいいところですが、糖質制限食に取り組んでいるところなので、途中経過が知りたくなりました。

 そんな中、血液検査など、検査項目ごとに希望するものを個別に調べてもらえる街の検査所を見つけました。ヘモグロビン A1cだけの検査は千円なのです。
 知りたくもあり、知りたくもなし、という心境のままに、計測してもらいに行きました。
 ハラハラドキドキの結果は、本当に茫然自失、脱力ものでした。

 日々計測している血糖値の様子からして、糖質制限食の効果を反映して好結果であることは予想していました。私の予測は、病院で診察前に測った値が、7月は「6.9」で先月9月が「7.1」だったことから、今日は「6.8」に下がる、というものでした。

 糖尿病学会のガイドライン(2006〜2007)によれば、次のようになっています。


「5.8%未満=優」
「6.5%未満=良」


 私の予想値は、まだ糖尿病とされる数値の中にある、ということです。

 できることなら糖尿病の安全圏内である「6.5」であれば御の字、という淡い期待を持ちながら、いや一気に良い数字はかえっていけない等々の思いを抱きながら、目の前の計器のカウントダウンをじっと見つめていました。

 結果の表示を見て、我が眼を疑いました。

 【6.0

 これは、計測ミスで再計測になるのでは、という疑いの眼で、目をこらして見つめました。

 しかし、看護婦さんの様子を見ても、インチキではないようです。説明もしっかりしてもらえました。
 「6.5以上だったら病院で診察を受けてもらうところですが、これなら要注意というところでしょうか。生活習慣を見直し、運動を取り入れましょう。」と、天使のささやきのような心地よい響きの言葉が耳元をかすめて行きました。

 大急ぎで妻に電話をしました。
 すぐに妻の予想を聴くと、「6.8くらいかな?」というものでした。私の予想と期せずして同じです。
 今年の4月に仕事を辞めて上京して以来の日々は、「カロリー制限食」のために食材を厳選し、食事回数と味付けや調味料に気を配ってくれていました。それよりも何よりも、2ヶ月前からは私が思いつきで取り組みだした糖質制限食に振り回され、そのメニューに頭を悩ませ、素材を探し回ったり調理の工夫と分量にも心を砕いて来ました。
 そうした日常があったので、過度の期待は自ずとセーブして、「6.8」という予想値を言ったことでしょう。

 それにしても、今日の結果が「6.0」だったという事実は、我々2人にとっては驚喜すべきことです。
 他人様にとっては何と言うことはない数字です。何をそんなことで一喜一憂を、と思われるだけでしょう。
 しかし、あれこれと迷いながらの日々の結果としてのこの数字は、我々にとっては快哉を叫びたくなるほどの数字なのです。
 妻に対して褒賞に値する、記念すべき出来事なのです。
 妻も、機械が壊れていなかったかと、そのことにまず頭がいったようです。

 これからがさらに大変です。とにかく、信じられないほどの結果が突きつけられたことは、本当に事実なのですから。
 ひょっとして、こうなったらいいな、という思いはありました。
 それにしても、嘘のような誠、とはあるものなのです。

 先月、病院の先生が勧められた薬を飲む生活をなんとか断り、結論を先延ばしにして、ずるずると決断を引き延ばして来ました。しかし、この数値を見ると、あれは何の誘いだったのかという、訝る気持ちが沸いてきました。
 先月の診察では、朝だけでも薬を飲んでみませんか、という誘いがあったのですから。

 これまで医者と栄養士の方々の指導のもとに取り組んで来た「カロリー制限食」とは一体何だったのだろう、とは言わないことにします。
 短絡的に安易な結論を出すには、まだ早すぎます。

 多くの医者が日本糖尿病学会の指針の下に「カロリー制限食」で患者に向かい、さまざまな経口薬やインスリン注射で血糖値を管理する医療が、幅広く医療現場で取り組まれています。
 それを揺るがすことは、軽々にすべきではないと思います。それを支える、さまざまな症例や事例があるはずなのですから。
 この基本的な医療方針が変更になるということは、一部の医療従事者の失職や、病院に出入りする業者の入れ替えも想定しなければなりません。糖尿病はますます増加する現状の中で、医療現場の混乱は必至です。

 日本糖尿病学会が推奨しない糖質制限食という方法で、私の血糖値管理はうまくいきそうです。しかし、これとて、長い間の数多くの臨床例を踏まえてのものではありません。たかだか10年ほど前からの、有志による取り組みによる対処療法なのです。
 それが、目の前の今を改善する方法の一つとして、私に適合しているという結果が見えたところなのです。
 あくまでも、これからが大事です。

 それにしても、恐るべし「糖質制限食」。

 これで気を緩めることなく、このままの調子で糖質制限食の日々を続けて行きたいと思います。
 次は、糖尿病学会が「優」とするランクの「5.8」以下を目指して……

 といっても、この数値が現実問題としては目前になったのですから、張り合いのある目標値となってきました。
 急転直下、という言葉を思い出します。

 それにしても、この糖尿病との向き合い方は、あくまでも合併症を引き起こさないための取り組みのはずです。
 そのことを忘れることなく、食生活について考えながら、元気な日々を送ることにします。
 それにしても、スーパーなどで食品を手にして裏の成分表示を見ると、糖質(炭水化物)が含まれている量の多さには驚きます。とにかく、美味しく感じさせれば売れるのでいいとの製造業者の判断なのか、または、消費者がその甘露の味という誘惑を求めているのかはわかりません。
 糖質が気になり出すと、一体どれを買えばいいのか、砂糖漬けの日常社会生活を目の当たりにして途方に暮れます。

 同じことで悩んでおられる方のために、私がお医者さんに糖質制限食に取り組みだしたことを伝え、その反応がないままに本格的に向き合った先月9月15日以降、この1ヶ月間の血糖値の推移を示すグラフをあげます。
 あくまでも、1年前に胃をすべて切除した者のケースであることを前提に、ご笑覧いただければ幸いです。
 
 
 
111012_graph2
 
 

 赤い線は食後1時間の血糖値、緑の線は食後2時間の血糖値です。
 私は胃や十二指腸などの臓器がないために、朝、昼、夕、夜と1日5回ほど食事をします。そのため、このグラフにはそれらが混在しています。ただし、時間帯による有意な変化は認められないので、今は明示していません。

 日本糖尿病学会のガイドラインによると、食後2時間後の目安は、次のようになっています。


「80〜140mg/dl 未満=優」
「140〜180mg/dl 未満=良」
「180〜220mg/dl 未満=不十分〜不良」
「220mg/dl 以上=不可」


 私の場合は、2時間後の緑の線はほとんどが「優」で、時々「良」です。
 赤い線の、1時間後のばらつきが今後の課題であることが、このグラフから一目瞭然です。
 血糖値の揺れ幅が大きいほど、血管は傷ついていくのですから。
 食後1時間後の数値が高いときの状況と、そして何を食べたか、というメモもあります。しかし、それはまた後日データが整い次第に、ということにします。まだ1ヶ月間の記録なのですから。
posted by genjiito at 22:24| Comment(0) | *健康雑記
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