2011年08月13日

京洛逍遥(194)下鴨神社の「納涼古本まつり」2011版

 今日も朝から病院で検査です。
 鴨たちに見送られて、自転車で賀茂川を下ります。
 
 
 
110812_kamo
 
 
 

 今日は、MRlで頸椎を2種類の方法で撮影するものです。先々週に東京の銀座で、そして先週は京大病院で。今日は、京大病院での予約は来春3月までいっぱいとのことなので、病院前の吉川病院でMRIを受けました。これで3度目のMRlです。
 これまで、神経質なまでに気にしていた電磁波の人体への影響など、もうどうでもよくなりました。今は、体調不良を解消することが最優先です。

 大きなドーナッツ状の輪の中に頭から首を突っ込み、大騒音の中で30分。今回は、ヘッドホンも耳栓もなく、柔らかい耳当てが横から添えられるだけでした。部屋に音楽が流れていました。しかし、ほとんど聞こえません。ウツラウツラしかけても、やかましくて寝ることもできません。

 フイルムと画像を収録したDVDを受け取って、酷暑の中を熱中症に気をつけながら帰路につきました。
 帰り道、通りかかった下鴨神社の南に拡がる糺の森で、恒例となった「下鴨納涼古本まつり」の幟を目にし、立ち寄ってみました。

 『方丈記』の鴨長明で知られる河合神社と瀬見の小川に挟まれた長い馬場が、いつもの古書市の会場となっています。
 
 
 
110813_kawai
 
 
 

 緑のドームの下、38店舗が放出する80万冊の古書の海原を、2時間ほどかけて泳ぎ回りました。さまざまな想いが交錯する書籍探訪なので、見終わるとドッと疲れが襲ってきます。
 
 
 
110812_tadasu
 
 
 

 『源氏物語』の読み物だけを集めたケースがありました。この試みは、各店舗が協力するともっと楽しくて興味深いコーナーができると思います。
 こんなところでも、『源氏物語』は別格の扱いをされることを見て、おもしろい文化だと思いました。
 
 
 
110812_gcorner
 
 
 

 国民文化祭のマスコットキャラクターである「まゆまろ君」がいました。
 
 
 
110812_moyumaro
 
 
 

 国民文化祭は、略して国文祭と言われています。文化の国体というべきイベントで、三浦朱門が提唱して1986年に第1回が東京で開催されました。
 第2回が熊本県、第3回が兵庫県と毎年各県が持ち回りでバトンタッチしていき、昨年の25回が岡山県、そして今年の第26回が京都府、来年の第27回は徳島県が内定しています。

 今年は10月29日から11月6日までの会期で開催されます。京都は、このイベントを積極的に宣伝しているので、こうした古書市にもキャラクターが登場となるのです。

 電子ブックの時代に突入したと言われています。しかし、こうして古本市に足を踏み込むと、無限に拡がる興味と回顧の世界をさまようことになります。自分だけで完結する想像力の空間を、自由自在に泳ぎ回れるのです。実際に本を手にしてページを繰ると、さまざまな想いが沸き立ちます。のんびりと、こうした極上の時間に身をおける楽しみは、電子ブックが並んでいては味わえないものでしょう。
 形あるものが目の前に立ち現れてくるのは、バーチャルではない、時間の流れと質感を体験できる貴重な空間といえるものです。この感触は、ずっと大事にしたいと思います。

 今後とも、こうした古本市は廃れずに、かえって人が集まるイベントとなっていくように思いました。子供連れの若者たちがたくさん来ていたのは、児童書のコーナーがあったからではなくて、そうした傾向があるので児童書のコーナーが設けられ、そして賑わうようになったと思われます。ボランティアの方による本の読み聞かせもありました。
 老いも若きも、本を仲立ちにして刺激的な雰囲気が、この糺の森の木陰のもとで展開していたのです。

 昨年の古書市の記事を確認したところ、すでにそのときに若い人が多いことを書いていました。この傾向は、歓迎すべき事だといえるでしょう。

「京洛逍遥(155)下鴨神社の「納涼古本まつり」2010版」(2010年8月11日)

 ここは、世界遺産に登録されている下鴨神社の糺の森です。デパートの催し物会場や文化会館のホールではないのです。大自然の下、さまざまな本との出会いが待っているのです。これは、すばらしいことです。京都古書研究会のみなさま。今後とも創意工夫の下、ずっと続けて下さい。
posted by genjiito at 23:53| Comment(0) | ◎京洛逍遥
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]