2011年01月27日

ワシントンを発つ前に

 今回ワシントンで宿泊したホテルは、ホワイトハウスから歩いて30分という至近の地にありました。日本で言えば、永田町エリアです。しかし、まだホワイトハウスへは行ったことがありません。

 大統領が演説をするというので、昨日の議会図書館周辺はものものしい警戒の中にありました。警察犬の多さが目立っていました。
 議会図書館も一般の利用が制限され、国会議事堂と反対側の裏にある職員入口から入館しました。セキュリティチェックでは、ベルトまで外すという、空港なみです。しかし、ここにはユーモアがあり、非常に和やかでした。

 調査場所である上の階の閲覧室に行くのにも、エレベーターは控えてほしいとのことで、隠れ階段のような螺旋階段を使いました。
 
 
 

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 閲覧室は、明るくて使いやすい環境にあります。
 
 
 

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 図書館員のKさんが、私の健康を気遣って、日本で過日求めたという「巣鴨とげ抜き地蔵」をくださいました。これで、お腹の周りを3回撫でたらいいですよ、と。
 ご自身は72歳です。退職の判断は自分がする制度なのだそうです。まだまだ現役です。私よりも一回り以上も上の方だけに、そのお気持ちのありがたさが身にしみて伝わってきます。パワーをいただくことにします。
 
 
 

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 いつも直接の窓口となって対応をしてくださるNさんは、狭い階段の上り下りに声をかけてくださいます。ご紹介くださった修復士の旦那さんもおだやかな方で、英語ができない私はいろいろとお話をお聞きしたいことがありました。また現場で、とのことだったので、この次を楽しみにしたいと思います。
 Iさんも、気持ちのいい爽やかさで対応してくださいます。情報の公開の件などでも、今後ともお世話になります。こちらの気持ちを汲み取って判断してくださるので、とても助かります。昨年あずけたままだった三脚を、ありがとうございました。
 セクションは違いますが、Rさんも駆けつけてくださいました。アメリカにある日本の古典籍のデータベース化のことなど、話すことはたくさんありましたが、いかんせん時間が足りませんでした。
 和古書の整理をボランティアでなさっているFさんは、70歳を越してもテニスをなさっているようです。今回は、系図や不思議な巻物についてご質問を受けましたが、勉強不足のせいもあり満足な返答ができませんでした。また、さらに勉強をして来ますのでお許しください。

 みなさん、日本の本を大切にしておられるのがうれしいですね。とにかく、日本人の職員の方々は、細やかな心配りをしてくださいます。
 海外に出かけるといつも痛感することです。日本人は、とにかく人に対する思いやりがすごいと。計算からではない、自ずとにじみ出る優しさなのでしょう。しかも、さりげないところがいいと思います。
 日本の伝統的な文化が、自然と身体にしみ込んでいるからでしょう。これは、理屈ではなくて大事に守り伝えたいことです。

 今回は、回転寿司屋に行く余裕がありませんでした。調査も無事に終わった最後の夜なので、街中の「わさび」に行きました。ここは、昨年みつけたお店です。雰囲気が気に入っています。お刺身や日本酒とみそ汁などを堪能しました。
 
 
 

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 もう一つ。
 郵便局で、ウサギのシールを入手しました。
 今年がウサギ年なので、こんなシールを発行していたのです。ウサギ年生まれの私としては、見過ごせません。
 
 
 

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 裏面の説明に不満があります。それは、「Chinese lunar calender」の説明に終始していることです。しかも、このウサギ年は、中国・韓国・ベトナム・チベット・モンゴルの伝統文化だとしています。日本のことには、まったく触れていません。このようなものを見るにつけ、アメリカでは日本の伝統文化が理解できないのだな、ということを痛感します。
 アメリカ人のお一人お一人の意識は高いと思います。しかし、社会や国のレベルにあがっていくと、私が思う人間としての質の部分で、そぎ落とされるものが多くなる仕組みや論理があるように見受けられます。
 もちろん、多分に私の偏見からの物言いであることは承知しています。
 国際的な文化理解の難しさなのでしょう。そのためにも、細々とでも交流は続けたいものです。いつかは理解し、理解されることを期待しながら。

 アメリカに対して、私は好感をもっていません。非常に懐疑的で批判的な目で見るようになってしまっているので、このように自分で自分をフォローをしておきます。

 今回の訪米では、ハーバード大学サックラー美術館所蔵の鎌倉時代の『源氏物語』の複製本を刊行することに対して、好意的な快諾が得られました。担当のみなさんのご理解とご協力に感謝します。そして、いつも間に入って連絡調整をしてくださるイェンチェン図書館のYさん。おかけさまで、面倒な交渉をうまく進めることができました。感謝します。
 また、議会図書館本『源氏物語』については、国立国語研究所から翻刻本文を公開することの了解が得られました。直接の折衝にあたられた国語研究所のTさん、お疲れさまでした。ここまでつないでこられた専修大学のSさんも、ご苦労さまでした。そして、議会図書館のアジア部日本課のみなさま、温かいご協力とご支援を、ありがとうございました。この件では、画像とリンクしたデータベース化にも対処すべく、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
posted by genjiito at 00:25| Comment(0) | ◎国際交流
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