2010年12月17日

図書館でのペットボトル

 3週間ぶりに京都の自宅に帰りました。
 賀茂川沿いに自転車を走らせ、岡崎公園にある京都府立図書館を目指しました。義務教育期間の国語科の教科書を調査することを再開するためです。一月ほど空いてしまいました。

 自宅のそばの賀茂川は、散策路の工事が始まっていました。これは、下流から北上してきた公園整備の一環です。やっと我が家の前まで来たことになります。
 
 
 
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 対岸から我が家の方を見やると、こんな様子です。
 
 
 

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 来春には完成することでしょう。環境整備はありがたいことです。気持ちよくウオーキングができます。

 下鴨神社の近くから、真冬の大文字がきれいに見えました。
 冬鳥も気持ちよさそうに飛び回っています。
 
 
 
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 賀茂川はみんなの憩いの場所です。三条から四条にかけてのアベックの光景は、二条から上って我が家の方にはまったく見られないのです。散策は御池から北に限ります。観光(?)は、御池から南です。

 途中で、新郎新婦の記念撮影に出くわしました。
 
 
 
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 寒そうですが、なかなかいい雰囲気です。
 私なら、前方の北山をバックにして写真を撮ります。冬の北山のグラデーションもいいものです。 
 
 さて、図書館での調査は、今日は中学校の教科書の続きです。これが膨大にあるので、来春までに終わればいいと思って根気強く続けています。

 私が使える範囲内のテーブル一面を使って、分類整理しながら一冊ずつを確認していた時です。右横の席で調べ物をしておられた若い方が、持ち込んでいたペットボトルのお茶を私の右側の、ちょうど数冊積んだ教科書の横に置かれたのです。私が右の方の領域を侵犯して机に資料を並べていたわけではないのです。

 大事な資料を、それも昭和20年代から30年代の教科書を広げていたところだったので、何かあってはと思い、隣の人に「ペットボトルを反対側に置いてもらえませんか」とお願いしました。
 すると、「口は閉めてあります」と憮然とした表情でおっしゃいます。顔色が変わっていました。
 私は、「いま貴重な資料を見ているので。紙に水気は良くないもので……」と丁寧に言いました。すると、また「口は閉めてあります」と不満そうです。
 しかし、ここは出納カウンターのすぐそばで、大型本や新聞や特別な本をみるテーブル席です。そのために、少し広めのテーブルが、司書の方の目の届く場所に設置されているのです。

 私が、「閲覧する机上に飲み物を置いてはいけないと思いますよ」と優しく言うと、不承不承ペットボトルを私の横から反対側に移されました。
 その方は、それでも納得できないのか、腹の虫が収まらないのか、閲覧カウンターの所へ行って、図書館のリーフレットを持って来て、館内で飲み食いをしないでほしい、と書いてある箇所を私に示されます。飲んでないのだからいいじゃないか、と言いたそうです。
 しかし、「本は湿気を嫌いますから」とヤンワリと言うと、「そんなことは知っている」とおっしゃいます。知っているからペットボトルを私の横から反対側に移動したのだ、と顔が言っていました。

 私にしたら、今は50年前の教科書を調べていて、本の紙が酸化していてページの周りの色が茶色になり、めくるときに注意を払っているのです。その本の横にペットボトルを置くなど、非常識です。
 その方は、自分の行為がいけないことであったことに気づかれたようです。「図書館では常識ですよ」と言うと、また「そんなことはわかっている」とふてくされて言われます。しかし、注意されたことが不愉快で素直になれない、というところのようでした。

 見たところ、法令関係の論文をたくさん調べておられるようです。それなりに知的な様子なので、まともに話はできる方のようです。第一印象としては、この近くの大学の法学関係の大学院生で、年明け早々に提出する修士論文を執筆中、という雰囲気がありました。これは、まったく私の勝手な想像です。学部の学生が卒業論文に取り組んでいる姿ではありません。

 外も暗くなり、閉館時間も近づいたので、今日の調査の収穫を別のコーナーでコピーしました。そして、自分の席に戻ると、先ほどのペットボトルが私と彼の間に置かれていました。彼のささやかな抵抗だったようです。
posted by genjiito at 23:59| Comment(0) | *身辺雑記
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