2010年11月08日

西国三十三所(37)大本山永平寺で結願に

 我が家は、曹洞宗の家系ということになっています。大本山は福井県にある永平寺です。
 もっとも、日本の多くの家がそうであるように、宗教的な意識も信仰心も、いたって希薄です。
 そして、偶然なのですが、妻の実家も曹洞宗です。歴史好きの義母とは、禅宗の話で意気投合したものです。

 海外の方と宗教の話をするときには、仏教を信じている、ということにしています。突然のブッティストになるのが、一番無難な答えだからです。
 ただし、私自身に、仏教の信者だという自覚はありません。お寺を巡拝しているときには、それなりにそれらしい気持ちになります。しかし、それは一時的なものであって、日常的に信仰心があるわけではないのです。

 そうであればこそ、こうして西国札所巡りをしていると、日常の自分とは違う世界に身を置いている自分を感じることが、非常に新鮮に思われます。
 心の拠り所を求めて旅をしている、という気持ちは、否定できません。もっとも、そんなに難しいことを考えて歩いているわけではありません。とにかく、スタンプラリーをしているつもりで気持ちを軽くしています。1つでも空欄を埋めよう、という気持ちで歩いてきたのです。

 それに加えて、今回は病後の、手術後のリハビリも兼ねての巡拝です。現世利益を求めての旅そのものです。しかし、それでも、外から見れば、宗教に起因する旅と映ることでしょう。くすぐったい気持ちがするのは、私自身が宗教に馴染みがないせいだからでしょうか。

 と、そんなことを言いながらも、こうして西国札所巡拝の旅の記録を書き続けてきました。
 今日は、それもとじ目となる、結願の永平寺行きです。

 あわら湯のまち駅からえちぜん鉄道で永平寺を目指します。
 駅員さんが懇切丁寧に行き方を教えてくださいました。おまけに、お得な1日フリーキップも。
 このえちぜん鉄道は、非常に気持ちのいい電車です。乗り換えで待合室にいても、駅員さんが優しく声をかけてくださいます。駅舎も、手造りで温かみがありました。
 一輌の電車なのに、運転手さん以外に車掌さんが乗っておられます。しかも、丁寧な案内と、何か困った人を見つけると、さりげなく、そして親切にお世話をなさいます。
 
 
 
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 地域に根差した、思いやりの教育が徹底していることが、乗っているだけでわかります。これは、今後とも地元の人に支持されて運営がつづくことでしょう。いい電車に乗りました。

 永平寺は、いつ来ても身が引き締まる雰囲気があります。
 
 
 
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 今回の西国三十三所の巡拝では、お軸に御詠歌を書いてもらっていました。しかし、どうしたことかスペースがいっぱいになっていて、永平寺の印を書いてもらう場所がありません。受付でそのことを相談しました。
 お二人のお坊さんが対応してくださいました。お軸を広げて見てもらいました。
 結局、もう一つ番外の印を書く空欄がない軸なので、今回は大本山永平寺の印はなしで、このままにしておくことになりました。表装が終わったら、箱書きに永平寺での結願のことを記すつもりです。

 道元さんが、今もいらっしゃるとしてお勤めが続いている承陽殿を拝見しました。
 また、両親を分骨してお祀りしてもらっている祠堂殿にも行きました。
 
 
 
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 奈良県のコーナーに行き、我が家の位牌を探しました。しかし、たくさん重なるようにあってわかりませんでした。それでも、両親には私のことをはじめとして、家族の近況を無言のうちに伝えました。
 わかったよ、と言ってくれたように思います。

 帰り道、乗り換えの福井駅の構内に、回転寿司屋を見つけました。
 これは、素通りするわけにはいきません。
 
 
 
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 ちょうどマグロの解体をしていることろでした。
 
 
 
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 おいしいマグロの中落ちが、軍艦巻きの上に溢れんばかりに盛られて出てきました。
 
 
 
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 私はトロは食べないので、赤身のいいところもいただきました。
 今日から解禁となったカニも、いい出汁が出ていました。
 海に近い回転寿司屋は、こんなものを食べさせてくれるのです。
 気楽にお寿司が食べられるのは、私にとっては至福の刻です。贅沢さを排除した回転寿司は、食事に気を遣う今の私には最適な食べ物です。好きな時に好きなだけ食べて、そしていつやめてもいいのですから。たくさん食べられない私には、理想的な食事の場所となっています。

 旅先で回転寿司屋を見付ける楽しみも、これから続けていくつもりです。
 そして、これまでと同じように、また毎日のようにお寿司を食べる日々が少しずつ始まりました。その意味でも、福井でマグロと出会ったのは、幸先のいい食生活のスタートとなったとも言えるでしょう。
posted by genjiito at 08:02| Comment(0) | ・ブラリと
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