2010年10月28日

京洛逍遥(167)バスの中での雲水さん

 台風の影響なのか、昨夜からの雨が酷くなっていたため、バスで移動中のことです。
 私は、いつものように始発からの乗車なので、後ろの方の席に座っていました。

 しばらくして、途中のバス停から雲水の方が3人、折からの雨ということもあってか、そそくさと乗り込んでこられました。座席は疎らではありますが、空席はいくつかあります。2人がけのシートに1人が座る、という状態でした。

 どうなさるのかな、と思い、興味を持って見ていました。
 私の予想は、狭いながらも通路に立って吊革をまず持たれる、というものでした。そして、状況によって座るかどうかを考えられるのでは、と思いました。
 ところが、あにはからんや、サッサと空いている席に座られました。私の横にも、ドッカリと。

 今私は、自分の身体に対して意識的に負荷をかける修行中なので、この3人の方の動静に注目していたのです。少し、意地悪な目だったかもしれません。

 雲水の方がバスのシートにデンと座っておられると、どうも絵になりません。常に修行中の姿を求めるのは、酷なのでしょうか。しかし、見られている立場、というものもあると思います。しかも、場所は京都なのです。多分に偏見が混じっているのかもしれませんが……

 京都にいながらも、街中はともかく、めったにバスで雲水の方に出会うことがありませんでした。
 隣の席で目を瞑っておられる若いお坊さんが、何を考えておられるのか、などなど、しばし様子を窺っている自分がおかしくなりました。

 私が東山二条で降りようとすると、それまで黙想状態だった隣の雲水の方は、スッと立って出やすくしてくださいました。好青年のようで、好感を持ちました。

 頭陀袋を見ると、建仁寺派の方々のようです。
 バスに座っておられる姿は様になりませんよ。
 それはともかく、どうか修行に励んで、立派なお坊さんになってください。
posted by genjiito at 23:52| Comment(0) | ◎京洛逍遥
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