法起院は、長谷寺へ行く参道の途中にある、見過ごしてしまいそうな小さなお寺です。
狭い境内なので、ここがどのようなお寺なのか、なかなか理解しづらいところがあります。
ここは、西国札所の番外3つの内の1つなのです。それも、西国三十三所巡礼を再興させた花山法皇ゆかりの2寺ではなくて、開基である徳道上人の威徳を讃える大切なお寺です。
法起院の御詠歌は、次の通りです。
ごくらくは
よそにはあらじ
わがこころ
おなじはちすの
へだてやはある
お軸によって、番外の寺院は朱印をもらう位置が違います。
今回のお軸では、最下段に3つある空欄を使うようになっています。
今月10月からJRがスタートさせたスタンプラリーでは、この番外のお寺は対象外となっています。そのためもあって、この番外3寺院を訪れる人は極端に少なくなっています。お気の毒としか言いようのないことです。これは、何とかしてほしいものです。
確かに、この法起院以外は、わざわざ行かなければならないので、企画する方としては、とりあえずは外しておきたいのでしょう。しかし、この3寺院をサービスポイントのお寺としてスタンプラリーに組み込んでいたら、今後の西国札所巡りの人々を誘い込むラッキーポイントになったのでは、と私は思います。
今回のスタンプラリーは平成26年まで実施期間があります。どこかで参入してもらったらどうでしょうか?
帰り道で、新聞配達店の看板に目が止まりました。
1つの配達店で、こんなにたくさんの新聞を扱っているのです。戸数が少ない地域では、各紙を一手に引き受けざるをえないのでしょう。効率的ではあります。しかし、配る方は地獄のはずです。つい、昔の自分だったらいやだな、と思い、しばし佇んでしまいました。
長谷寺温泉に入りました。参道にある湯元井谷屋は、温泉だけ入ることもできます。
私の最初の著作である『新・文学資料整理術パソコン奮戦記』(桜楓社、1986年)が刷り上がったとき、ちょうどS氏(現社長)が奈良へ出張になったこともあり、本を自宅まで持ってきてくださいました。そのとき、この長谷寺温泉に誘いました。家族とも、何度も来ました。
ここの温泉は肌に馴染む水質です。
長谷寺にお越しの節には、ぜひこの温泉にも脚を留めてみてください。旅が一層思い出深くなること請け合いです。
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