2010年03月11日

研究資料としての録音テープ120本

 小山敦子先生は、10年以上も生涯教育に情熱を傾けて来られました。
 東京でなさっていた「生涯大学集中講座 たのしい源氏物語」の記録のすべてが残っています。
 
 
 
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 この冊子は、『源氏物語』全54巻を語った時のテキストです。約30冊あります。このテキストに書かれていることを中心にして、さまざまな時事問題などを織り交ぜて、縦横に『源氏物語』が語られています。
 今回、私もその活き活きとした声を再生し、『源氏物語』を読解する上でのいくつものヒントをいただきました。

 また、これまで発表なさった自説をまとめた、テーマ別の別冊があります。
 
 
 
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「生涯大学集中講座 歴史で迫る源氏物語の周辺 総集編」
「生涯大学集中講座 伊勢物語との関係 たのしい源氏物語 総集編一」
「生涯大学集中講座 歴史で迫る源氏物語の真相 総集編二」
「生涯大学集中講座 歴史で迫る源氏物語の真相 安和ノ変」

 ハードカバーの本もあります。これは、上記テーマをさらに簡潔にまとめた本です。
 人物系図は、色別に図解したものです。「弘徽殿悪后」となっているのには、苦笑しました。
 
 
 
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「小山敦子著作集一 歴史でせまる源氏物語」
「小山敦子著作集別帖 源氏物語人物系図」

 さらには、講座の各回2時間の録音テープが、120本すべて残っています。
 
 
 
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 1人の源氏語りが、ここから蘇ってきます。
 今回の面談の後、この資料すべてを自由に活用してほしいとのことで、複製本と複製テープを拝借することができました。1人の研究者が『源氏物語』全巻を通して語った内容は、『源氏物語』の研究史であり、また受容史ともなっています。女性論という視点からも、これらの資料は取り組めることでしょう。
 これは、十分に研究対象になりうるものだと思い、お借りすることにしました。
 こうした資料を研究対象として活用することに興味のある方は、どうぞ連絡をください。利用目的によっては、お貸ししてもいいと思います。詳しいことをお知りになりたい方は、メールや手紙ではなくて、直接、東京・立川の私の研究室にお越し下さい。
 とにかく、膨大な資料です。私にはとても扱いきれませんので、この場を借りて、報告するしだいです。

 私の恩師の小林茂美先生も、社会人講座で『伊勢物語』と『源氏物語』を語っておられました。大学生だった私は、カセットテープレコーダーを持って、可能な限り通って録音しました。また、各種公開講座のお話も、録音しました。
 そうしたテープが、数百本残っています。貴重なものなので、いつか何とかしようと思いながら、いまだに果たせずにいます。

 こうした資料は、根気がなければ扱いきれないのです。その意味では、若い方にしか利用できないものだ、とも言えましょう。
 録音資料・音声資料は、それなりの研究手法をもって当たれば、有意義な成果をもたらす素材です。
 宝の持ち腐れとならないようにしなければ、と思っているところです。
posted by genjiito at 23:57| Comment(0) | ◎源氏物語
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