2010年02月28日

吉行淳之介濫読(0)作者紹介

 吉行淳之介は、1994年(平成6年)に71歳で亡くなりました。
 1954年に、『驟雨』で第31回芥川賞を受賞しています。
 遠藤周作、安岡章太郎、三浦朱門と共に、「第三の新人」の一人として脚光を浴びました。

 私は、高校生だった40年前に『浮気のすすめ』というエッセイ集で知り、以後その他の作品のすべてを読破しました。

 父は、ダダイズムの作家・詩人の吉行エイスケ、母は美容師の吉行あぐり、妹に女優の吉行和子と詩人の吉行理恵がいます。
 母のあぐりについては、1997年のNHK連続テレビ小説「あぐり」のモデルで知られるようになりました。

 女優宮城まり子との関係もあり、静岡県掛川市にある社会福祉施設ねむの木学園の敷地内に吉行淳之介文学館があります。

 私生活については、愛人だった大塚英子が『暗室のなかで 吉行淳之介と私が隠れた深い穴』(河出書房新社、1995年)で、同じく高山勝美が『特別な他人』(中央公論社、1996年)で、そして宮城まり子が『淳之介さんのこと』(文藝春秋、2001年)で、本妻の文枝が『淳之介の背中』(新宿書房、2004年)で、それぞれ吉行淳之介のことを赤裸々に語っています。

 参考までに、著作物の中から小説の一覧をウィキペディアから引いておきます。
 この他に、随筆や対談が多数あります。


『星の降る夜の物語』 作品社、1954年

『驟雨』(『薔薇販売人』を含む) 新潮社、1954年、のち『薔薇販売人』は角川文庫

『漂う部屋』 河出新書、1955年

『原色の街』 新潮社、1956年、のち『原色の街』『驟雨』は新潮文庫。向島の赤線地帯、鳩の街が舞台(現在新潮文庫に入っているものは芥川賞候補になった『原色の街』と『ある脱出』を組み合わせ、加筆訂正したもの)。

『焔の中』 新潮社、1956年、のち中公文庫、旺文社文庫

『悪い夏』 角川書店、1956年、のち角川小説新書

『美女哄笑』 現代文芸社、1957年、のち新鋭作家叢書、『がらんどう』は中公文庫

『男と女の子』 講談社、1958年、のち中公文庫、集英社文庫

『二人の女』 平凡出版、1959年

『すれすれ』 講談社、1959年–60年、のち角川文庫、光文社文庫

『娼婦の部屋』 文藝春秋新社、1959年、のち角川文庫、新潮文庫、光文社文庫

『風景の中の関係』 新潮社、1960年、のち『鳥獣蟲魚』は旺文社文庫

『街の底で』 中央公論社、1961年、のち角川文庫

『闇の中の祝祭』 講談社、1961年、のち光文社文庫、角川文庫、光文社文庫。妻と恋人との間で振り回される男の姿を描いた作品。当時の宮城まり子との恋愛からディテールを構成したため「女優との交際の告白」として物議をかもした。のち『春夏秋冬女は怖い』で事実だと書いている。

『コールガール』 角川書店、1962年、のち角川文庫

『札幌夫人』 集英社、1963年、のち集英社文庫

『雨か日和か』 講談社、1963年

『花束』 中央公論社、1963年、のち中公文庫

『女の決闘』 桃源社、1964年

『ずべ公天使』 集英社、1964年、のち『にせドン・ファン』は角川文庫

『砂の上の植物群』 文藝春秋新社、1964年、のち新潮文庫

『夜の噂』 朝日新聞社、1964年、のち新潮文庫

『痴・香水瓶』 学習研究社・芥川賞作家シリーズ、1964年

『吉行淳之介短篇全集』全5巻  講談社・ロマンブックス、1965年

『不意の出来事』 新潮社、1965年、のち『娼婦の部屋』『不意の出来事』は新潮文庫。新潮社文学賞受賞。

『技巧的生活』 河出書房新社、1965年、のち新潮文庫

『怪盗ねずみ小憎』 講談社、1965年、のち『鼠小僧次郎吉』は角川文庫

『唇と歯』 東方社、1966年、のち角川文庫

『赤い歳月』 講談社、1967年

『星と月は天の穴』 講談社、1967年、のち講談社文庫、文芸文庫

『美少女』 文藝春秋、1967年、のち新潮文庫

『女の動物園』 毎日新聞社、1968年

『暗室』 講談社、1970年、のち講談社文庫、文芸文庫。谷崎潤一郎賞受賞。

『浅い夢』 毎日新聞社、1970年、のち角川文庫

『小野小町』 読売新聞社、1970年、(小説選書)

『吉行淳之介全集』全8巻  講談社、1971–72

『裸の匂い』 ベストセラーズ、1971年、のち集英社文庫

『湿った空乾いた空』 新潮社、1972年、のち新潮文庫

『一見猥本風』 番町書房、1973年、のち角川文庫

『猫踏んじゃった』 番町書房、1973年、のち角川文庫

『出口・廃墟の眺め』 講談社文庫、1973年

『鞄の中身』 講談社、1974年、のち講談社文庫、文芸文庫。読売文学賞受賞。

『赤と紫』 角川文庫、1974年

『吉行淳之介自選作品』全5巻  潮出版社、1975年

『子供の領分』 番町書房、1975年、のち角川文庫、集英社文庫

『童謡』 出帆社、1975年、のち集英社文庫

『怖ろしい場所』 新潮社、1976年、のち新潮文庫

『牝ライオンと豹』 角川文庫、1976年

『吉行淳之介エンタテインメント全集』全11巻  角川書店、1976–77

『寝台の舟』 旺文社文庫、1977年

『鬱の一年』 角川文庫、1978年

『夕暮まで』 新潮社、1978年、のち新潮文庫

「夕ぐれ族」の語源。社会現象となった。野間文芸賞受賞

『菓子祭』 潮出版社、1979年、のち角川文庫、講談社文芸文庫

『堀部安兵衛 黒鉄ヒロシえ』 集英社文庫、1980年

『百の唇』 掌篇小説選、講談社、1982年

『夢の車輪 パウル・クレーと十二の幻想』 掌篇小説集、文藝春秋、1983年

『吉行淳之介全集』全17巻 別巻3巻  講談社、1983–85年

『目玉』 新潮社、1989年、のち新潮文庫

『吉行淳之介全集』全15巻  新潮社、1997–98年

『悩ましき土地』 講談社文芸文庫、1999年

posted by genjiito at 03:20| Comment(0) | □吉行濫読
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