2010年01月16日

チンギス・ハーン像に上る

 2008年に出来たばかりのチンギス・ハーンの巨大な像があるというので、過密スケジュールの合間を縫って出かけました。
 首都ウランバートルから一路東へ車を飛ばして54キロの地にありました。
 途中で、中国から来た列車とすれ違いました。
 
 
 
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 これとは反対方向に走る列車なら、それはロシアからのものだそうです。モンゴルが中国とロシアに挟まれている、地理的な、そして政治的な複雑さがわかる列車です。

 東へ走る道は、先日の民家ゲル訪問のときとは違い、車が走る幅には雪が積もっていません。それだけ、高速で走れます。
 
 
 
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 小一時間ほど走った頃に、突然、銀色の偉容が目に飛び込んできました。
 
 
 
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 像の高さは、約30メートルあるそうです。
 ここは観光施設にする計画のようで、まだ完成していません。この像がある中心部分は博物館の役割を持たされるようです。
 
 
 
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 像の馬の頭の部分まで上れました。高所恐怖症の私ですが、ここは見晴らしがいいので、あまり怖くはありませんでした。
 
 
 
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 眼下には、すでにいくつかのゲルが作られています。広大な公園が周辺に出来るようです。
 
 
 
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 入った門のあたりを見下ろしました。
 
 
 
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 この門の形は、完成予想図の設計にあった門の形とはまったく違います。
 これが、暫定的なものなのか、これでいくのか、モンゴルの方の考え方はわかりません。
 手前にあるのが、乗って来た車です。

 2階のテラスで食事をしました。こんな人里離れた地なので、モンゴル料理を注文しても簡単なものだろうと思いました。しかし、実際に運ばれてきた料理は、今回の旅で一番おいしいものでした。いいコックさんを入れているようです。観光大臣の肝いりで作られた施設だけに、まだ建物は建設途中で、この周辺もこれから手が着けられます。
 しかし、食事の味に関しては完成しています。このテラスでの食事は、大いにお勧めできるものです。

 とにかく、モンゴルはスケールの大きな国です。
 ただし、最近は、人間がイライラするようになる傾向にあるということでした。街中は車の渋滞がひどく、クラクションを鳴らす人も多く見かけました。
 草原地帯に行けば違うのかも知れません。しかし、社会が民主化されるとともに、人々は時間に拘束され、人と人との関係が複雑になるので、自然にあるがままにユッタリと生活することからは、しだいに遠離ることになります。

 1990年に社会主義から民主化されて20年になるモンゴル。
 優秀な方が多いだけに、今後のモンゴルはさらなる民主化の流れの中で、ますます混迷の様相が浮き彫りになりそうです。
 夏の観光季節に草原地帯へ観光旅行というのは、旅する者には牧歌的です。しかし、モンゴルにとっては、観光資源の重要な価値と共に、他国の人の出入りで生き様が変わるという意味からは、大きな問題となることでしょう。

 このチンギス・ハーン像は、これからどのような役割を果たすのでしょうか。

 なお、このチンギス・ハーンが見据える先は、自分の生まれた地です。
 そして、その先に日本があります。
posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ◎国際交流
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