2009年12月24日

江戸漫歩(17)イブの新宿で一升瓶を抱える女

 新宿アルタの横にあるミーティングルームで、夕食抜きで夜まで、大事な打ち合わせ会がありました。
 真剣にお互いの意見を交換し、今後のための方策を検討しました。みんなの意見はまとまり、意義深い会合でした。前向きの話し合いなので、それだけにドッと疲れを感じましたが。

 今日はクリスマスイブです。久しぶりの新宿の夜です。しかし、世相を反映してか、人出は少ないように感じました。ほとんどが、若い人たちです。おじさんたちは、今日はどこへ行ったのでしょうか。行くところもなく、早々にご帰宅なのかもしれません。
 銀座へ行きたくなりました。しかし、そんな余裕はありません。

 東口広場では、キリスト教の組織がマイクで布教活動をしておられました。パフォーマンスの一環なのでしょうか、上半身裸のイエスキリストに扮する男の人が、人混みの中を掻き分けながら、マイクの話に合わせて歩き回っておられました。こんなキリスト教の布教活動ははじめてです。どんな組織なのでしょうか。
 私には、少し下品な見せ物に思われました。

 待ち合わせの場となっている狭い広場には、電飾を纏った木が人目を引いていました。しかし、かつてのようなサンタの帽子を被った人などは皆無です。若者が、いつものように何組もが屯している、という光景です。
 イブの明るさや賑やかさや華やぎは、ここでは微塵も感じられません。かつてのイブの喧噪が、本当に昔のように思えます。

 学生時代に、もっともそれは40年近くも前のことですが、新宿にはよく飲みに来ました。イブの日にも来ました。しかし、あのころは、訳もわからないままに、人々は雑然とした雑踏の中にクリスマスイブを感じていたと思います。とにかく、賑やかであれば、それだけで盛り上がっていたサンタの日でした。
 ケーキも、至る所で売っていました。しかし、今は、ケーキ屋さんの店先で売られています。至る所で、という光景はなくなったようです。

 たまたますれ違う女性が、一升瓶を胸に抱えて歩いて来るのに出くわしました。
 歌舞伎町に向かうところのようです。酔っているようには見えません。脚はしっかりしているし、目も前を見据えて歩いています。とにかく、大事そうに一升瓶を両手で抱え込んで、どこかを目指して人波を掻き分けながら、急ぎ足でした。
 一升瓶は、しっかりと胸に納まっていました。それが、幾分秘めやかな感じで、ビンの頸のあたりが見えるのです。

 あの人は、何だったのでしょうか。ワインでもシャンパンでもなく、紛れもなく日本酒なのです。
 まさか、宴会で酒がなくなったので買い出しに、ということはないでしょう。これから、差し入れとして届けるのでしょうか。
 なにはともあれ、アルタの横では一種人目を引く、気になる女性でした。これも、世相なのでしょうか。

 今夜はイブを祝して、アルタの裏の回転寿司屋へ行きました。
 カロリーコントロールのことがあるので、いつもは5皿でやめています。しかし、今日は9皿も食べてしまいました。
 ぜいたくなクリスマスイブです。
posted by genjiito at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ・江戸漫歩
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