2009年12月10日

モンゴルと井上靖の記念館へ

 少し余裕を持って米子に来たので、空港の近くにある「アジア博物館・井上靖記念館」へ立ち寄りました。
 
 
 
091209inoue1受付
 
 
 
 受付で、最初に井上靖記念館からホテルへ行くための、米子駅へ行く方法を聞きました。
 歩いて20分あるが、JR線から行くのがいいとのことでした。
 そして、ご丁寧に、ネットからJRの時刻表を印刷してくださいました。

 2時間はタップリと博物館・記念館を見られます。荷物を事務所に預けて、ペルシャ館、モンゴル館、井上靖記念館、そしてモンゴルの住居であるゲルを見ました。

 数年前に一通り見ているので、今回はピンポイントで回りました。
 前回のブログの記事は、当時のサーバーがクラッシュしたために、今では読めないものとなっています。いつか、あのときの記事を再現したいと思っています。ただし、まったく手元にメモもないので、諦めています。
 今回の再訪で、その欠を埋めることにします。

 まずは、ペルシャ館です。
 ユーラシアの全体像を確認しました。
 
 
 
091209perusyaペルシャ館
 
 
 
 今回は、モンゴル館を楽しみにして来ました。来月モンゴルに行くので、イメージトレーニングです。
 
 
 
091209mongolモンゴル館
 
 
 
 やはり、期待を裏切らない展示でした。
 ただ、欲を言えば、2階のテラスに並べられていた資料は、これでもかと手持ちのものを見せびらかすように展示されていました。確かに、その資料を収集された春日氏に敬意は表します。しかし、展示となると、なんでも見せたらいい、というのは違います。やはり、構成を考え、展示による効果を研究すべきでしょう。見せ方の問題です。情報過多で、私はすぐに疲れてしまい、ほとんどを流して見てしまいました。
 知りたいことはいっぱいあったのですが、疲れる展示なのです。末松謙澄のチンギスハンは源義経だったという説に関する資料は、貴重だと思います。しかし、あれだけのスペースにぎっしりと本を詰め込んでは、見る人は途方に暮れます。

 情報は、たくさん示せばいいと言うのではないと思います。整理して必要なものだけを展示し、あとは資料室なり資料コーナーに一括してまとめることも考えられます。さらに知りたい方のための場所を、どこかに作ってはどうでしょうか。
 僭越ながら、学芸員の方の奮闘に期待したいと思います。

 井上靖記念館は、前回よりもゆっくりと見ました。
 
 
 
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 『蒼き狼』のモンゴル語訳(1981年)は、モンゴルとの出版協定が結ばれていなかったために、中国語訳からの重版だ、ということを知りました。
 来月、モンゴルに行くので、この点を確認し、再度日本語からモンゴル語への翻訳をお願いして来たいと思います。

 裏から、井上靖の書斎の復元を見ることができました。中からは写真が撮れなかったので、外からのものを添えます。
 
 
 
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 モンゴルの住居であるゲルの中に入りました。
 
 
 
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 この前も入ったと思います。しかし、今回は近々行くので、気持ちが違います。意外に広いのに驚きました。
 申し訳ないのですが、ゲルの中の匂いが気になりました。何とかした方がいいと思います。

 事務所に預けた荷物を受け取り、ブラブラと大門に向かってキャリーバックを曳き出したとき、後ろから呼び止められました。車で駅まで送ってあげましょう、と。
 私が、よほどみすぼらしい風体だったのでしょうか。気の毒に思われたようです。
 小さな軽自動車ですみません、と言いながら、アジア博物館と井上靖記念館の名前が入った車を走らせてくださいました。
 1キロくらいだったでしょうか。助手席に乗せてもらい、運転してくださる男性と、モンゴルの話や平山郁夫さんがなくなられた話などを、短い時間でしたがしました。
 ありがたいことです。優しく、気さくな方でした。お名前も伺わず、失礼をしました。ここに、感謝の気持ちを記します。

 着いた駅は無人駅です。懐かしい想いに包まれました。
 
 
 
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 ホームの隅にある乗車駅証明書という紙片をボタンを押してもらってから乗ります。
 しばらくしてから来た妖怪電車で、米子駅へひた走ります。
 
 
 
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 そして、ホテルに荷物を置いて、すぐにバスで皆生温泉へ。
 
 
 
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 今夜の打ち合わせの前に、せっかくなので寸暇を惜しんで温泉三昧です。
 バスで18分の近さです。抹茶の湯が快適でした。

 米子に戻るバスのことを聞いた、温泉の受付の方の親切なこと。
 地方と都会の、人間の接し方の違いを痛感しました。時間と人の繋がりが、社会の仕組みの中で違うので、どうしようもない現実です。しかし、こうした情を基準にした人間関係は、日本人として今後とも大切にしていきたいものです。

 ホテルに帰ると、今回お世話になるH氏がロビーで待っていてくれました。こうしたゆとりが、日頃は時間に追われてギリギリの生活をしている私が、つい忘れている所であることを痛感しました。

 魚を肴にお酒を飲みながら、研究を続ける意義などを拙い経験の話を交えて話しました。若い人は、とにかくやりたいことを後先考えずにやればいいと思っています。考えても仕方がないのですから。結果は考えないことです。
 私もそうですが、みんな、いろいろな想いで、悩みながら生きています。
 恵まれた環境で、研究三昧の人など、限られています。私も、周りの人から言われるような研究三昧とは、本当にほど遠い環境にあります。事務職員なのです。なかなかわかってもらえない所ですが……。

 第三者にわかってもらえることを望むことが、所詮は意味のないことです。
 自分が納得できることを日々しているか、ということが大切だと思います。
 結果は後からついてくるものです、よネ。
posted by genjiito at 01:30| Comment(0) | TrackBack(0) | □井上卒読
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