2009年11月30日

井上靖卒読(103)「異域の人」「永泰公主の頸飾り」

■「異域の人」

 漢籍を引用しながら、気持ちよく語り進められていきます。文章に力があります。中国大陸を舞台とする、戦の話だからでもありますが。
 主人公は班超です。『漢書』を編集した班固は兄です。異域に功をたてた武人です。
 71歳で洛陽に帰ってきました。胡人と化していたのですが、命をまっとうしました。その後、西域はまた乱れることになります。【3】


初出誌︰群像
初出号数︰1953年7月号

新潮文庫︰楼蘭
角川文庫︰異域の人
角川文庫︰天目山の雲
旺文社文庫︰洪水・異域の人 他八編
講談社文芸文庫︰異域の人・幽鬼
井上靖小説全集 15︰天平の甍・敦煌
井上靖全集 4︰短篇4
 
 
 

■「永泰公主の頸飾り」

 中国の陵墓盗掘の話です。1960年の発見になる墓の、それも少ない情報から、井上靖はこんなにも豊かなイメージを膨らませたのです。
 おもしろい手法が伺われる作品になっています。【3】


初出誌︰オール読物
初出号数︰1964年11月号
※『永泰公主の頚飾り』の表記もある

文春文庫︰崑崙の玉
角川文庫︰天目山の雲
井上靖小説全集 18︰朱い門・ローマの宿
井上靖全集 7︰短篇7・戯曲・童話



〔参照書誌データ〕
 井上靖作品館 
 http://www2.plala.or.jp/baribarikaniza/inoue/
posted by genjiito at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | □井上卒読
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