2009年08月24日

芥川賞受賞作「終の住処」

 饒舌な語り口に耳を傾けました。
 それにしても、現実感に乏しい小説です。
 なぜか、頭から紡ぎ出された、原稿用紙というか、パソコンに打ち付けられた作品のように思えます。

 作者の思索の中を、一緒に彷徨えばよかったと思われます。しかし、実際に私には、そのような付き合い方ができませんでした。

 久しぶりに、芥川賞(第141回、平成21年度上半期)を受賞した作品を読みました。しかし、あまり親しみの持てる作品ではありませんでした。

 自分が、明るい展開と展望を作品に求めていたからでしょうか。自分の求める文学のありようが、改めて自覚されました。
 その意味でも、本作品は、私向きではなかった、ということになります。
 ただし、文章力のある作家として成長する兆しが感じられる作品になっていました。

 この作品に関しては、「時間」というものが問題とされています。しかし、私には、それは大きな問題とはなりませんでした。【2】


『文藝春秋 8月号』(平成21年、新潮6月号 )収録
posted by genjiito at 00:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ■読書雑記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/178934164
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック