2009年05月05日

京洛逍遥(67)下鴨神社の歩射神事

 15日の葵祭を控えた儀式として、下鴨神社では歩射神事というのが今日ありました。
 弓矢で葵祭の沿道を清めることになる、魔除けの神事です。
 天気は少し曇りぎみでしたが、新緑がきれいな下鴨神社には、たくさんの人が出かけてきていました。


090505simogamo0表参道


 境内では、舞殿の横で儀式が執り行われます。
 小笠原流弓馬術礼法の方々のご奉仕です。
 
 本殿内での儀式の後、一般参拝客が拝見できるものは「屋越式」です。
 これは、小笠原流宗家小笠原清忠氏が、飛びながら音を出す蟇目鏑矢を、楼門の屋根を越えて飛ばすものです。


090505simogamo1屋越式


 初めて見る私は、最初はこの射る方角が的ではないので、その意味がよくわかりませんでした。
 楼門外に飛んだ鏑矢を、神職の方が持ち帰ってこられたので、やっとその意味がわかりました。

 続いて、門下生の方々が9人ずつ3組に分かれて、次々に白羽の矢を放つ「百手式」となりました。


090505simogamo2百手式


 1人が2本の矢を射るので、9人のグループが3組、ということで都合54本の白羽の矢が放たれたことになります。


090505simogamo3百手式


 私は、みたらし池と奈良の小川の間にある橋殿に陣取っていたので、的からは一番遠いところでした。
 遠目に見ると、的の後ろの青い幕が揺れていたので、みんな外れていると思っていました。しかし、後で的を見ると、みんな的を貫通して後ろの幕を揺らしていたことがわかりました。
 門弟のみなさま、大変失礼いたしました。

 この神事は、上賀茂神社でも正月に執り行われるそうです。
 次は、上のものも拝見したいと思います。

 平安時代の宮中行事であった「射礼の儀」が、この神事の始原だとのことなので、千年前の様子を思い描きながら一挙手一投足を見つめていました。

 多くの人に支えられ楽しまれているからこそ、こうした祭事が長く受け継がれてきているのです。歴史と文化を持つ地にいることを、実感として受け取ることができました。
posted by genjiito at 19:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ◎京洛逍遥
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/178933955
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック