2009年05月04日

京洛逍遥(66)真如堂

 新緑の季節に散策していると、光を照り返したり、光に透けて見える緑色の魅力を感じます。
 真如堂は、ひっそりとした佇まいの中にも、一際みずみずしい緑に映えていました。


090502sinnyo1真如堂



 境内の一角に、昨年10月に建てられた碑文がありました。
 日本に映画が持ち込まれて最初に上映されたのは、明治30年(1895)に京都だったとのことです。
 そこで、明治41年(1908)に京都で歌舞伎の劇映画が創られて100年目を記念して、その第1作の「本能寺合戦」が撮影された真如堂境内に、この「京都・映画誕生の碑」が建立されたのだそうです。


090502sinnyo2映画の碑


 銘板には、映画界の錚々たる役者さんの名前が刻まれていました。
 真新しい御影石なので、この境内には違和感があります。
 しかし、この石が苔生す頃には、味わいのある記念碑として存在感を示すことでしょう。

 真如堂を出て右へ折れたところに、突然ですが崩れた築地塀が目に飛び込んできました。



090502tuiji崩れた築地塀




 崩れた築地塀というと、『伊勢物語』や『源氏物語』を思い出します。
 なかなかイメージしにくい光景だけに、これは千年前の屋敷の荒廃の様を教えてくれます。
 ぜひ、若い人たちに、この様子を実際に見てもらいたいと思いました。

 京洛を散策していると、まさに千年前が切り取られたように目の前に現れることがあります。
 道の片隅に、こうした楽しみがたくさんありそうです。
posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ◎京洛逍遥
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