2009年03月15日

ホテルマンとハイタッチ

 ローマのホテルに入ってすぐに、40分にわたってフロントで悪戦苦闘をしました。
 部屋に入ってからすぐに、発行してもらったパスワードでインターネットにつなげようとしても、どうしてもつながりません。

 そこで、フロントにパソコンを持参して、不具合に関して説明しました。受付の女性は、しばらくは、「あなたが何か設定を間違えているんじゃないの?」という顔での対応でしたが、私が通信の専門用語を連発し、コンピュータ用語を駆使して意味不明な英語で語りかけようとしているのを、ただ事ではないと察知してか、すぐにSE(システム・エンジニア)を呼んでくれました。

 このSEさんがいい人で、丁寧にステップを踏んで、不具合の原因を探ろうとしてくれていました。
 私が時々口をはさむと、ワシもマッキントッシュを使っているのでよくわかっている、と言って、いろいろと試してくれました。しかし、つながりません。

 支配人が出てきて、ホテルのパソコンを使ってもいい、という提案をしてくれましたが、日本語が使いたい、ということと、自分のアドレスとこれまでの記録を活用したいことを理由に、お断りしました。とにかく、このマシン(AirMac)をインターネットにつなげてほしいと。
 SEさんは、「よっしゃ」と言ったかどうか、とにかく任せろ、といったマック仲間のよしみでの誠意を見せてくれました。

 それからは、支配人とSEと私で、ああでもない、こうでもない、と、いろいろな設定をしました。
 それでもだめです。
 3人で一台のマッキントッシュを何とかしようと共同作業をしているうちに、この支配人もパソコン好きで、おそらくマッキントッシュのユーザーのようなのです、聞きはしませんでしたが…。

 ついにSEさんは、どこかへ電話をしました。そして、ポップアップ・ウィンドウの設定はどうなっている、と聞かれたので、ONにしていると答えると、それではOFFにしろ、と命令口調で言われました。

 私は素直に、ブラウザーであるサファリの設定画面を出して、環境設定から指示された項目をOFFにしたところ、たちまちインターネットにつながったのです。
 その瞬間、3人が同時に思わず歓声をあげました。

 ホテルのフロントサイドでの、40分間の小さなドラマでした。

 夕食に出かける時に、ホテルの入口で支配人と出会いました。
 どうしたわけか、お互いがすれ違いざまにハイタッチをしていました。
 もう、言葉などはいらない、反射神経のコミュニケーションでした。
 周りの人はもとより、フロントの人にもわけが分からない、私と彼の行動だったことでしょう。

 見ず知らずの人と、それも海外で、喜びを共に分かち合うとは、気持ちのいいものです。

 6年前のことを思い出します。

 インドの写真屋さんで、デジタルカメラのデータの加工や変換について、私がその店のスタジオに入って、その店の技術者にいろいろと指導をしたことがあります。
 私も見たことのない大きな機械を前に、写真データの取り扱いを説明したものです。

 私は、データをCD−ROMに収録してほしかったので、その注文を依頼しに行った単なる客でした。それがどうした流れからか、とにかくその店の技術者がよくわかっていないようだったので、それなら自分でやれるのか、と言われたことへの勢いで、私はコンピュータと写真に詳しかったこともあり、自分で店の機器を操作する、ということになったのです。

 そのインドの店は、今でも大々的に営業をしています。私が教えてあげたテクニックは、今でも活きているのでしょうか。
 店頭を通るたびに、素人の私が、写真の専門家に技術指導をしたことを思い出します。
 あの時も、難しい変換と加工ができて、CD−ROMが完成したときは、お店の人と一緒に喜び合いました。私も、身振り手振りの説明を理解してもらえたことがうれしかったことを覚えています。

 専門の方との試行錯誤を経た共同作業の後の達成感は、なかなかいいものです。
posted by genjiito at 01:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ◎国際交流
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