2009年01月28日

ハングル訳『源氏物語』その後

 ハングル訳『源氏物語』について、韓国で最初に翻訳された柳呈訳『ゲンジ イヤギ(源氏物語)』の刊行のことが確認できましたので、改めて報告します。

 この本は、現在日本においては、大阪府立中央図書館にあることが確認できるのみです。
 このことは、本ブログの本年1月18日の「ハングル訳『源氏物語』 の不確かな情報」に記した通りです。

 その後、韓国外国語大学校の金鍾徳先生から、本書に関する詳細な情報をいただきましたので、ここにまとめて報告いたします。

 さて、この『ゲンジ イヤギ(源氏物語)』は、ソウルにある乙酉文化社から1975年11月に『世界文学全集 全100巻』の中の第99巻として刊行されました。全一冊のグリーンの表紙の本です。

 この一冊本の巻頭には、国宝源氏物語絵巻の「宿木二」(徳川本)左半分のカラー図版が、口絵としてあります。大阪府立中央図書館で確認しています。

 その奥付は、次の通りです。


090116g19751975年版奥付


 さらに1979年6月には、同じ内容、同じ頁数で、『新装版世界文学全集 全60巻』の内の第4・5巻として、全2巻が刊行されました。
 この巻頭には、1975年版にあったカラー図版はありません。
 代わりに、出展は不明ですが、紫式部らしい絵が、上下ともに白黒写真版で掲載されています。

 この奥付は、次の通りです。



0901285g19791979年版奥付



 柳呈訳『源氏物語』は、1982年5月には別の韓国出版社から『世界代表古典文学全集 全12巻』の第7・8巻としても出版されています。
 これは、乙酉文化社版の抄訳のようです。

 乙酉文化社のものは、両方ともケースがありますが、特にカバーはないようです。

 ただし、神野藤昭夫先生からのご教示によると、1979年6月版の「下」には、ビニールカバーがかけられているそうです。
 さて、1975年11月版には、ビニールカバーはあったのでしょうか。
 大阪府立中央図書館の本には、このビニールカバーは、現在はついていませんでした。

 本のことを調べていると、いろいろなことがわかります。
 この本については、さらに追跡を続けたいと思います。

 ご存知のことがありましたら、ご教示いただけると助かります。
posted by genjiito at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ◎国際交流
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