2009年01月13日

富士山の雄姿

 今日も、京都を始発で上京しました。
 そして、道中の車窓から、雲一つない富士山を見ました。
 こんなにスッキリと見える富士は、本当に久しぶりです。

090113fuji快晴の富士


 『伊勢物語』の第9段は、「東下り」として有名です。
 在原業平らしき昔男は、京都を出てから三河の八橋を経て、駿河の宇津の山をさらに東へ行き、富士の山を目にします。
 そして、次のように語っています。

富士の山を見れば、五月のつごもりに、雪いと白う降れり。

  時知らぬ山は富士の嶺いつとてか

    鹿子まだらに雪の降るらむ

その山は、ここにたとへば、比叡の山を二十ばかり重ねあげたらむほどして、なりは塩尻のやうになむありける。
  



 一昨日、比叡山の麓まで行ったばかりです。今日の晴れ渡った中に聳える富士山を見て、すぐに『伊勢物語』の第9段の文章が思い浮かびました。
 確かに、富士山は比叡山を20ほど重ねた山という感覚はわかります。

 そういえば、父が私の結婚式の時に作ってくれた川柳に、

錦秋の車窓いっぱい富士の山


というのがありました。東京で式をあげたので、大阪から上京する時に、季節は違いますが今日と同じように見えた富士山を詠んだものです。

 妻の母がこの句を大変気に入ってくださり、何度も思い出しては口ずさんでおられました。

 富士山は、どこか心を掴む形をしています。

 今日の富士山は、これまでで最高の姿を見せていました。
posted by genjiito at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ・ブラリと
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