2008年12月06日

源氏千年(78)我が家でも版木発見

 今朝の新聞に、「源氏物語の注釈書 初の版木」という記事が掲載されていました。

 『源語梯』の版木2枚が、奈良大学で見つかったというものです。この本は、『源氏物語』に関してイロハ順に項目を分類した江戸時代の辞書です。

 江戸時代に刊行された『源氏物語』関連の書籍としては、この版木は初めて見つかったものだそうです。

 印刷された本は全国に10部残っているそうなので、この版木によって新しいことがわかるというものではありません。しかし、版本として印刷された出版物の版下となった版木は、江戸時代の本のイメージを形成する上では意義があります。本というものに対するイマジネーションを刺激する上で有益なものだからです。

 もっとも、こんなことがニュースになるのですから、『源氏物語』というものの日本文化に対する意義は、もはや不動のものになったことが実感できます。今年だけでしょうが、『源氏物語』のことなら何でもあり、というのはもうこの辺にしたらどうでしょうか。
 マスコミ関係者には、そろそろ来年のネタ集めを急がれることを熱望します。

 さて、突然ですが、私の手元にも版木があったことを思い出しました。

 そこで、自宅の押し入れをゴソゴソしているうちに、やっと見つかりました。


081206hangi1版木オモテ


 柱に記された書名によると、これは『略解 ○古訓古事記巻中』です。
 版木のオモテとウラの両面に文字が彫られています。

 第四十八丁とある面には、


さねさし相模の小野に …


とか、

にひばりつくばをすぎて …


という歌が確認できます。


また、その裏面の第四十九丁に当たる部分には、


かがなべてよにはここのよ …


とか、

ひさかたのあめのかくやま…


という歌が確認できます。


081206hangi2版木ウラ


 この版木は、私が大学生の頃に、三鷹の路上で風呂敷を広げて売っていたガラクタの中から見つけたものです。
 この版木と一緒に、表面だけ彫ったもので、裏面にはその所蔵元が墨書きで記されたものもありました。たしか、京都の蔵の住所が記されていたように思います。
 よくわからないままに、両面に彫り付けてある方がお買い得だと思い、これを買ったことを覚えています。
 今にして思えば、裏に所蔵元が書かれたものの方が価値があったのでは、と思い返しています。
 やはり、知らないということや、知識の乏しい物に対する判断の甘さです。
 こんな愚かなことを繰り返して生きているのです。あの時の版木は、今はどこにあるのでしょうか。もう、処分されたのかもしれませんね。

 30数年前に、私が学生時代のお小遣いで買えたのですから、大したものだとは思いません。しかし、これも、人によっては貴重なものなのかもしれません。

 もし、この版木について情報がありましたら、ご教示の程を、お願いします。
posted by genjiito at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ◎源氏物語
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