2008年11月16日

源氏千年(75)京都御所の一般公開

今秋の京都御所公開は、『源氏物語』がテーマでした。
それも、「いづれの御時にか … 」です。
『源氏物語』の千年紀ならではの趣向のようです。

まず、諸大夫の間に、光源氏と玉鬘が和琴を演奏する場面が再現されていました。


081116gosyo0和琴


パネルの説明は、次のように書かれていました。

和琴
日本が起源の弦楽器です。日本古来の歌謡である国風歌舞などの演奏に用いられます。『源氏物語』二十六帖では、源氏が玉鬘に琴を教えています。




説明が短いので、ほとんどの方にはこれがどのような状況なのかはわからなかったと思います。
せっかく、『源氏物語』の千年紀で『源氏物語』の理解者が圧倒的に増えた昨今、この程度の説明ではみなさん不満に思われたことでしょう。『源氏物語』の第26帖が「常夏」の巻であることも、明記してよかったと思います。

この右には、伝狩野尚信の「源氏の図」がありました。
源氏展のための図録で、さまざまな源氏絵を調査したせいか、一場面一場面が目に浮びました。



081116gosyo1源氏の図



紫宸殿の裏に回ったところにある清涼殿では、弘徽殿の上の御局に扇を持った立ち姿の女性がいます。
説明はありませんでしたが、朧月夜のようです。
この極めのポーズは、源氏ファンならどなたも気づかれたことでしょう。


081116gosyo2朧月夜



小御所では、絵合の場面を再現していました。
なかなかの力作です。
臨場感があり、イメージ作りに役立ちます。


081116gosyo3絵合


中央に藤壷がいます。
この絵合の場面の再現は、製作者の拘りが伝わってきて、本当にすばらしいできだったと思います。

さらに進んで、御常御殿には、囲碁をする女性がいました。
空蝉と軒端荻をイメージしたものでしょう。
ここにも、説明はありません。


081116gosyo4囲碁


全般的に、御所の一般参観では、説明が少ないように思います。
特に今回は、『源氏物語』をテーマにしているので、もうすこし場面の説明があってもよかったのではないでしょうか。


たくさんの人を掻き分けながら、一条通を北西に向かって自転車を漕ぎ、人形の寺として知られる宝鏡寺へ足を向けました。


081116gosyo5宝鏡寺


今回は、「秋の人形展 −源氏物語千年紀によせて− 御所の女性たち」が開かれていました。
歴代の内親王や和宮の生活や文化が紹介されていました。
『源氏物語』に関する遊技具や調度品を、ゆったりと見ることができました。

賀茂川を散策しながらの帰り道で、鴨がたくさん集まっていました。
ちょうど、夕方でもあり、これから琵琶湖へ向かって飛び立つところだったのです。


081116gosyo6鴨たち


一羽づつ、下流に向かって飛び立ち、低空飛行で比叡山を目指しているように見えました。
みんなで、一斉に飛ぶのではないのですね。
実際の飛行コースはわかりませんが、みんなは北大路橋を目がけて飛んで行きました。

また明日おいで、と声をかけたくなりました。
posted by genjiito at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ◎源氏物語
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