2008年10月31日

源氏千年(68)源氏展閉幕−4千人以上の方々に感謝

 本日午後4時半に、10月4日から約1ヶ月にわたって開催してきた『源氏物語 千年のかがやき』が閉幕となりました。


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 無事に最終日を迎えることができて感激です。
 ありがとうございました。

 4千人以上の方々が、この源氏展に足を運んでくださいました。
 図録は、千人以上の方々が手にして帰られました。
 25パーセントの入場者の方が、この展示図録を求められたことになります。
 もちろん、正確な数字ではありませんが、おおよそこんなところです。

 この、4人に1人が、展示室を出る時に図録を購入してくださったということは、想像を絶する比率だといえるでしょう。
 ささやかな展覧会にしては、内容の濃い図録になっています。それがよかったのでしょうか。
 少し高目の展示品のレベルと図録の説明との連携が、うまく機能し、補完したのではないか、と思っています。

 この図録は、思文閣出版で刊行してもらったものなので、書店でも販売しています。
 新宿のジュンク堂などでは、平積みになっており、結構売れているそうです。

 今回の国文学研究資料館での源氏展は、もっと『源氏物語』について知りたい、という方々を立川の地に呼ぶことができたように思います。
 来館者の方々の分析は後日としても、みなさんが『源氏物語』をどのように思っておられるのか、いろいろと考えさせられる展覧会でした。
 土日も返上で毎日毎日、何度も展示室に足を運び、展示物を観ておられる方々の間を縫って、展示ケースの中に設置した温湿度計の数値を確認していました。

 また、【見どころ案内】というパンフレットを作成し、この開催中に4千部以上を印刷し、毎日展示室に運びました。ご覧になっている方々の意見などを参考にして改訂を繰り返し、最終的には第7版まで作りました。
 明日からは、もう毎日印刷して製本することもないのか、と思うと、少し寂しくなります。

 こうして、1日に何度も出入りするうちに、いろいろな会話やつぶやきを聞くことになりました。
 やはり、『源氏物語団扇画帖』は大人気でした。
 次は、豆本だったように思います。
 もちろん、海外の『源氏物語』の翻訳本も、その表紙のおもしろさに、眼を釘付けにしておられました。
 陽明本や大島本をジッと見入っておられたのは、研究者や大学院生の方々でした。
 書道関係の方も、多かったように思います。

 昨日は、近所の高校生の一団に、ギャラリートークとして展示品の解説を1時間ほどしました。
 書道を勉強している生徒さんたちだったので、今回の古写本はいい教材になっていたと思います。
 鎌倉時代の写本がたくさんあるので、贅沢な空間だったはずです。
 みんなの目は真剣でした。

 展覧会は、たくさんの方々との出会いの場でした。
 春先から、この源氏展に掛かり切りでした。
 忘れかけていた研究というものを、また思い出すことにしましょう。

 早速、来週末は國學院大學で源氏絵に関する発表です。
 翌週は、大阪で海外の翻訳本について話します。
 下旬には、ハーバード大学で発表です。

 口頭発表が続きますが、これも研究成果の公表ということで、研究活動の一環ともいえるでしょう。

 こうした機会を活かして、徐々にこれまでの生活に戻ることにします。
posted by genjiito at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ◎源氏物語
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