2008年10月05日

心身(25)ノドに魚の小骨が刺さる

 中古文学会の2日目です。

 國學院大學の大学院生の畠山大二郎君の発表は、衣の裾を引くことに関するものでした。

 非常にいい発表でした。それだけでなく、質問に対する答えも、発表に倍する正確さと豊富な情報による説明で、さらに感心して聞きました。さまざまなことを調べていることが、質問に対する答えを通して滲み出てくるという、近年まれな、と言っていいほどに充実した研究発表でした。

 私の隣には、室伏信助先生がいらっしゃいました。先生も、その出来のよさのみならず、発表と質問に対する態度の見事さを、大変ほめておられました。
 わかりやすく、そしてたくさんのことを教えてもらい、考えさせられる研究発表に、久しぶりに出会いました。
 畠山君の、ますますの活躍を、楽しみにしたいと思います。


 お昼に、別室で委員会がありました。その会議の時に出されたお弁当を食べていたら、突然ノドをチクリと刺すものがありました。

 ちょうど、シャケの塩焼きを食べたときでした。
 周りにえらい先生方がズラリと並んでおられるテーブルで、お弁当を食べながらの会議だったのです。お茶を飲んだり、ご飯やオカズを食べたりするときに、噛む音や、ノドが鳴らないように気をつけていた矢先の出来事でした。

 運悪く、すぐ後で私が2回ほど発言する場面があったのですが、何とか痛みをごまかして話しました。

 しばらくしても痛みが引きません。というより、唾を飲み込むときに、右のノドの奥に小さな骨が刺さっているのがわかるのです。

 その後、源氏展の様子を見るために、東京学芸大学のある武蔵小金井駅から立川駅へ向かいました。そして、立川駅の駐在所で事情を説明して、病院を探しました。
 親切なお巡りさんで、気の毒がりながら電話をしてくださいました。私も、iPhoneを駆使して、近辺で診てもらえる所を探しました。

 結局、立川の休日診療所へ行きました。それも、歯科です。

 本来なら耳鼻咽喉科なのだそうですが、今日は休日のために近くにないのです。歯医者なら何とかしてもらえるのでは、ということで、急いで行きました。

 診察してくださったお医者さんは、小骨が見えれば何とかなるが、と言いながら、これは無理ですね、と、これまた気の毒そうにおっしゃいます。看護婦さんも、親身になって心配してくださいました。

 とにかく、ノドの奥に入った骨をとるための道具がないので、どうしようもないのです。

 食べたシャケと小骨の大きさと太さを説明したところ、とにかく大事には至らないので、自然に取れるのを待つように、とのことでした。明日になっても変だったら、その時に耳鼻咽喉科へ行けばいいとも。

 そのことばだけで、とにかく、ホッとしました。

 精算をしてもらうと、今日は何もしていないので、費用は要りません、とおっしゃいます。

 お言葉に甘えて、お礼を言って、源氏展の展示室へと急ぎました。

 昨日も今日も、土日ということもあり、また新聞に掲載されたこともあり、共に100人弱の方が展示をごらんになったようです。

 図録も、予想以上に売れているとか。
 来館者の30パーセントの方が、図録を購入して行かれるようです。2冊とか、さらには5冊も買って帰られた方がおいでだそうです。
 ありがたいことです。

 表紙は、落ち着いたトーンです。

 今回の源氏展の目玉である『源氏物語団扇画帖』を7点ほど散らしてあります。


081005book1表紙



 2日間の中古文学会の書籍販売のコーナーでも、発売元の思文閣出版の話では、予想以上に売れているとおっしゃっていました。
 何人かの先生方は、帰ってから図書館にも入れるように伝えておく、とおっしゃっていました。
 教科書に使うことにした、という先生もおいででした。

 いろいろな用途を想定して編集してよかった、と安堵しています。

 この図録は、華麗な印刷に仕上がっている『源氏物語団扇画帖』の全54枚の絵について、その1枚1枚に詳細な解説と、フレーム図に人名や植物名を明記し、図様の参照図版が掲載されていることでしょう。



081005book2団扇絵



そして、巻末には、『源氏物語団扇画帖』に描かれたものの詳細な索引があります。絵の中に描かれた絵も、索引で検索できます。



081005book5事物索引



 また、初紹介の『源氏物語古系図』は、「巣守三位」に関する記述があって注目されているものです。
 この資料については、5頁にもわたる詳細な解説がなされています。
 この説明は必見です。


081005book3古系図


 巻末付録の登場人物系図には、『源氏物語団扇画帖』から該当する人物の絵を添えてみました。
 一味違った系図になっていると思います。


081005book4人物系図



 その他、いろいろな仕掛けを潜ませていますので、楽しみながらご覧いただければ、と思っています。

 本図録を書店で注文される時は、以下の書名でお願いします。

 書名︰『源氏物語 千年のかがやき』
 発行︰思文閣出版
 定価︰1,995円

 この2日間の学会でも、至る所で今回の源氏展のすばらしさと、図録の良さを耳にしました。

 当事者の立場なので割り引きして聞いたとしても、平安時代の文学を研究なさっている方々には、なかなか好印象で迎えられていることは確かなようです。

 こうした評判が、大事なことだと思います。
 あとは、どうして一人でも多くの方々に、この源氏展のことを知っていただくか、図録を手にしていただくか、ということに尽きます。

 とにかく、好スタートを切った、ということは確かです。
 安堵しました。
 気を緩めることなく、PRに努めたいと思います。

 一人でも多くの方々の来館を、心よりお待ちしています。

 こう書いているうちに、ノドの痛みは、徐々に引いてきました。
 小骨が無事にノドを通過してくれることを祈るのみです。

 「展覧会」の成功と、「図録」の販売に加えて、難儀な「小骨」への祈りというものが増えてしまいました。
 これから、ご飯の丸のみをして、何とか急場をしのぐことにします。
posted by genjiito at 17:35| Comment(2) | TrackBack(0) | *健康雑記
この記事へのコメント
いつも楽しくブログを拝読しております。

趣味で源氏物語に親しんでおり、いまだ
原文を読了したことのない素人です。

九州に住んでいるため、今回の展覧会を
見にいけないのは残念ですが
図録が思文閣出版から通信発売予定のようなので
今か今かと待ち構えております。[E:happy01]

http://www.shibunkaku.co.jp/shuppan/shosai.php?code=9784784214372

展覧会のますますのご盛況をお祈り申し上げます。

*私のサイト内のイベントカレンダー 東京都の項目からも
「源氏物語〜千年のかがやき〜」展へのリンクをはっております。
Posted by なぎ at 2008年10月11日 21:40
お手紙をいただき、ありがとうございます。
 ホームページも拝見しました。
 うまく情報を整理されていて、非常に参考になります。
 ますますのご活躍を。
 図録は、発売されています。
 一生懸命作りました。
 どのような評価がいただけるのか、少し怖い気持ちです。
 今後とも、よろしくお願いします。
Posted by genjiito at 2008年10月12日 01:07
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