2008年09月07日

与謝野晶子と『源氏物語』(2)

 堺市の中央図書館で開催された、「与謝野晶子と『源氏物語』」と題する講演会の続報です。

 晶子の自筆原稿については、Aさんが資料をもとにして、詳しく説明してくださいました。
 『源氏物語』の本文で「ことなりぬ」(行事が始まった)とあるところを、晶子が「見えてきた」と訳していることを例にして、晶子の源氏訳の特徴をわかりやすく、そして情熱的に語ってくださいました。
 これだけでも、立派な研究成果の報告です。

 この自筆原稿は、鞍馬寺の自筆原稿を来月から国文学研究資料館のウエブサイトから公開することもあり、共同で調査研究して行く価値が大いにあるものです。この問題は、神野藤昭夫先生が着手なさったばかりのものです。『解釈と鑑賞』の最新号をごらんください。鞍馬寺がお持ちの自筆原稿を例にして、詳細に論じておられます。私も、先生とご一緒に鞍馬寺で読んだものなので、つい内容の面白さに惹かれてしまいました。

 全国の研究者をはじめとして、地元である堺において晶子を愛する方々とともに、残されている源氏訳の自筆原稿を読み解くプロジェクトが組めたら、本当にすばらしいことだと思います。

 与謝野晶子と古典文学との接点を求めるテーマが、具体的に浮上して来ました。
 検討する価値は十分にある、魅力的なテーマです。
 あせらずに、じっくりと取り組んで行きたいものです。


 なお、鞍馬寺が所蔵なさっている晶子自筆の源氏訳原稿については、すでに報告しました。
 興味のある方は、これもご覧いただければ、と思います。
鞍馬寺にある晶子の源氏訳自筆原稿
posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | ◎源氏物語
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