2008年06月23日

地縁への不思議な気持ち

 先週は、仕事の関係で東京にいました。
 久しぶりの東京での週末なのに、天気が悪かったことと仕事が忙しかったので、ほとんど建物や部屋の中にいました。
 それに、オランダ帰りの時差ボケが加わり、気だるさの中での緊張感のない日々でした。

 近所の深川のスーパーで、娘がかつて下宿していた京都のマンションの近くで作られた京菓子を見つけました。何気なく見た製造者が、「大将軍」という住所だったのです。
 娘と一緒に、マンション探しに行ったことを思い出しました。さらには、引っ越しのことを、妻と学生生活の様子を見に行ったことを、そして、私がその近くの大学で講師をしていた日々を、一気に頭の中を映像が駆け巡ったのです。
 こんな時には、理由もなく買ってしまいます。不思議な心理です。
 この気持ちは、いったい何なのでしょうか。
 かつての地縁に引かれる心理が、よくわかりません。とにかく、懐かしさなのか、これも縁だと思うのか、その品物が手放せなくなるのです。

 奈良の平群には、生姜で有名な製造所があります。お寿司が好きな私は、パックに入っている生姜が平群のものだと、もう嬉しくてもう一つ買いたくなります。
 海外で見つけたお寿司のパックに、この平群の生姜が入っていた時には、嬉しさのあまり、どんな人が買うのか、しばし近くで見張っていました。嬉しくて、しょうがなかったのです。

 どうしたわけか、自分がかつていた所が商品の生産地や製造地として記載されていると、要らないものでも、どうしても買わずにはいられません。
 自分との距離を縮めようとする心理の一種なのでしょうか。
 懐かしさと今の状況を、それで埋めようとするのでしょうか。

 よくわかりませんが、不思議な気持ちに包まれる一時です。




posted by genjiito at 04:46| Comment(0) | TrackBack(0) | *身辺雑記
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