2008年05月22日

源氏千年(48)東京で和菓子展

 東京にある和菓子の「虎屋ギャラリー」で、「源氏物語と和菓子展」が開催されています。地下鉄の赤坂見附駅から青山通りを渋谷方面に少し歩くと、豊川稲荷の向かいにあります。


Ksfkdix3_sとらや



 ギャラリーへの入り口は、駐車場からとなっています。


Yzggxppm_s入り口



 入り口で、「源氏物語と和菓子展」という冊子を貰えます。
 これはぜひ手に入れたいものです。
 この展覧会も、源氏物語千年紀委員会がサポートしています。

 京都は『源氏物語』で盛り上がっています。東京も京都ほどではありませんが、こうした催しがあるのです。

 今回の和菓子展では、片野孝志氏の料紙の装飾は、会場を盛り上げていました。
 お菓子を置いた台の意匠は、とても凝っていてお菓子を引き立てていました。
 私が一番気に入ったのは、「明石」をテーマにしたお菓子でした。
 金と銀の青海波の文様のデザインの下絵の上に、お菓子が置かれていたのです。
 展示場の説明は、こうありました。

源氏は教養深く美しい明石の君と出会い、結ばれる。明石の君が琴の名手だと聞いた源氏は、波の音に合わせてその琴の音を聞きたいと、父親の明石入道に語る。


 別室でのこのお菓子の説明は、こうなっていました。



羊羹製 波 白餡入

都を退いた源氏は、
教養深く美しい明石の君と出会い、
結ばれます。(十二帖明石)
羊羹製『波』は、源氏が、
波の音にあわせて明石の君の琴の音を
聞きたいと語る場面を思わせます。




 ただし、お菓子のデザインと物語内容とのつながりを、もっと説明してほしいと思いました。
  幸い,作品が売られていたので,早速買いました。
 本当は1つだけでよかったのですが、気の弱い私は、1つだけとはどうしても言えず、2つも買ってしまいました。血糖値を気にしているので,1つだけでも多いのに……。
 1つだけを買うことに抵抗があるのは、やはり日本的な文化を背負っているからでしょうか。

 私が宿舎で愛用している角皿に、展示されていた雰囲気を再現してみました。
 皿も、そしてそれを置く台も違いますが、なんとなく雰囲気を出してみました。


Tmuadbvy_s明石1



 とらやの和菓子展を見ていて、神戸凮月堂が昭和52年に創業80周年記念として「源氏菓子」を写真本としてまとめた『源氏の由可里』を思い出しました。
 この「明石」を、家にあったまた別の小皿に盛りつけてみました。明石の雰囲気を出すために,漆塗りのフォークを添えてみました。


Tzr8syl0_s家で



 お菓子で、こんなに遊べるのです。新しい楽しみを発見しました。

 この「明石」は、凮月堂の作品で言うと,次の「帚木」と「真木柱」を合体させたようなものだと思いました。


Uqw2vmxs_s帚木



 こうした創作物は、類想が似通ってくるものです。
 無意識にでも,いろいろとイメージは似通ってくるのでしょうか。


Bnlnv2l4_s真木柱



 『源氏物語』のイメージをお菓子で表現するとは,まさに柔軟な日本文化の一分野と言えましょう。



posted by genjiito at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ◎源氏物語
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