2008年04月26日

源氏千年(32)源氏物語千年紀展スタート

 京都文化博物館で「源氏物語千年紀展 ~恋、千年の時空をこえて~」が始まるのを控えて、開会式と内覧会がありました。昨日のブログで、少しそのことを書きました。もう少し、展示会の内容を紹介したいと思います。

 開会式には、新聞発表では700人が招待されたとあります。確かに、別館のホールは人で埋まっていました。

Fzzjna7j_sテープカット



 テープカットの後、特別鑑賞会となり、オープン直前の展示会場へ向かいました。
 会場では、国宝や重文が約40点、すべてで157点ものすばらしい作品が展示されていました。今年の10月から、国文学研究資料館でも源氏展をするので、私は展示する側の者としての視点で見てまわりました。

 ハーバード大学美術館が所蔵する三条西実隆と土佐光信の手になる「源氏物語画帖」は、アメリカからの里帰りということになります。
 ちょうどこの展示コーナーの近くで、ハーバード大学美術館で司書をしておられる、アン・ローズ・キタガワさんにお会いしました。アンさんには、一昨年の2月にハーバード大学へ伺い、美術館が所蔵されている『源氏物語』の鎌倉時代の古写本を見せてもらったときにお世話になりました。今年の11月にも、ハーバード大学で国際集会を開くので、その時に私の発表内容があの『源氏物語』の古写本なので、それを展示してもらうことになっています。偶然にお目にかかり、懐かしさから展示会場であることを忘れて、つい大きな声でお話をしてしまいました。
 ハーバード大学所蔵の『源氏物語』については、先月に「海を渡った古写本『源氏物語』の本文 ―ハーバード大学蔵「須磨」の場合―」(伊井春樹編『日本文学研究ジャーナル 第2号』、平成二〇年三月)と題して発表しました。また、今秋に刊行される論集に、「源氏物語本文の伝流と受容に関する試論―「須磨」における〈河内本群〉と〈別本群〉の本文異同―」と題するものを寄稿しています。
 このハーバード大学の『源氏物語』は、いつかは日本に運んで、里帰り展をしたいと思っています。思い続けていると、いつかは実現するものだと信じています。どうぞ、お楽しみに。

 今回の展覧会の図録は、こんなに見事なものでした。280頁の、ズッシリと重い本です。

Haj4njfn_s図録



 この図録の「第四章 源氏物語の楽しみ 享受の歴史」の「第四節 現代の源氏物語・世界の源氏物語」で、「源氏物語の外国語訳」と題する拙文を寄せています。


Lzji20nh_s拙文



 3頁ほどのスペースですが、『源氏物語』が海外でどのような状況にあるのか、最新情報をもとにして書きました。その一部は、会場のパネルにも引かれていますので、お目に留まれば幸いです。

 図録では、翻訳本をこんな状態で並べて紹介していました。これも、おもしろい手法だと思います。


Cu39mjwp_s海外の源氏



 この中では、クロアチア語訳の『源氏物語』は、ぜひごらんください。日本では、なかなか見られない本です。また、昨年刊行されたハングル訳の最新版があります。これは、私も初めて見るものです。
 こうした本の集積を見ると、『源氏物語』が本当に世界中で訳され、刊行され、読まれていることを実感できます。

 仲間に渡すために、さらに2冊の図録を求めました。その際、こんなトートバッグがあったので、これも買いました。なかなかセンスのいいバッグです。黒地と白地の2種類がありましたが、私はコントラストのはっきりした黒地のものをもらいました。

Uywrqscy_sトートバッグ表



Edrchbmh_sトートバッグ裏



 展覧会の帰りには、こうしたグッズを見るのも楽しいですね。
 今年は、『源氏物語』に関するグッズがあふれていますので、見て歩くだけで飽きません。



posted by genjiito at 01:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ◎源氏物語
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