2008年04月16日

心身(13)エスカレーターでの不覚

 今朝の通勤途中のことです。
 京葉線で東京駅の地下に着き、そこからエスカレーター5台、ムービングウォーク3台を使って、中央線のホームまで大移動します。
 テレビゲームの感覚で、次から次へと乗り継ぎながら移動していくのですが、最終の中央線への長距離エスカレーターの中程で、不覚にも転倒してしまいました。

 とにかく長いエスカレーターなので、ほとんどの人が階段を駆け上がるようにして登っていきます。いつものように、私も左に立っている人を追い越すようにして、右側を歩いて登っていた時のことです。何がどうなったのか、右足がステップに引っかかり、前のめりに転びました。
 とっさのことだったので、右手をエスカレーターのステップに突いた時に、激痛が走りました。周りの人が少し声を上げたようなので、何事もなかったかのように体勢を整えて、また登り始めました。

 ホームでしばらく様子をみていました。感覚の麻痺した右手をさすりながら、少しずつ動かしてみました。しばらくはジッと我慢の状態でした。
 その後の立川までの50分間は、痺れと痛みに耐えながら、自分の不覚を情けなく思いながら、シートに身を預けていました。

 右足が上がりきらなかったのが原因です。
 昨夜は、いつものように銀座で泳ぎ、今朝も体調は普通でした。
 歳のせいだと言ってしまえばそれまでです。それにしても、運動をつづけているだけに、残念無念の気持ちでいっぱいでした。敏捷性には自信があったからです。毎月の体力測定も、だいたい18歳のレベルを維持しています。
 それなのに……

 帰りにも同じエスカレーターに乗りましたが、今度は慎重に乗りました。下りなので、前のめりになりすぎないことに気をつけながら。それでも、自然と歩いてしまいます。ジッとしているのが、かえって怖いのです。歩くことで、少しでも早く平らなところに降りたいのです。

 転倒したのは、エスカレーターを歩くからだ、と言われそうです。これには、持論があります。
 エスカレーターには、2つの機能があります。
 1つは、移動を迅速にすること。
 2つ目は、移動を楽にすること。
 共に階段を動かすことにより、有効な効果を得ようとするものです。
 そして、基本的な使い方は、階段を登ることがその原点にあるはずです。つまり、エスカレーターは歩くことによる利用がその第一義にあると思います。エスカレーターなどが開発されだした頃には、弱者に対応する発想は二の次だったでしょう。体が不自由な方への配慮は、付加価値として生じたものだと思われます。

 これは、ムービングウォークも同じことでしょう。楽をするためではなくて、早く先に行くことが、その発想の原点にあるはずです。

 最近は、エスカレーターの上を歩かないように、という注意書きが目につきます。特に、関東地方が多いようです。
 あれはおかしいと思います。利用者が、二者択一をすればいいことです。特に、エスカレーターの故障の原因となるから歩くな、というのは変です。人身事故を発生させる可能性があるので、エスカレーター上を歩くのは注意してほしい、ということならわからなくもありませんが……。
 ついでに、エスカレーターの中央に乗り手すりをシッカリ持つように、という指示のアナウンスをしているのも、変だと思います。

 そんなことを、これまでは考えていました。
 しかし、今日、自分がエスカレーターの上で転倒してから、少し考えが変わりました。特に、長いエスカレーターだっただけに、もし転び方がおかしかったら、それこそ深い地底に転がり落ちるところだったのです。

 確かに、歩くことに注意を喚起するのは必要かもしれません。しかし、人は自分が痛い目にあわないと、人からの忠言は耳に届きません。
 これまで、あまり気にしていなかったのですが、京都の自宅近くの地下鉄の登りエスカレーターは、中程に水平部分があります。あれは、いろいろな意味があるように思えるようになりました。
 それは、高さ(深さ)に対する恐怖心を和らげる、そして、転落時の被害を最小限にする、歩く人に気分転換をさせる、などなど。

 深いところから地上にでる時など、見上げるほどに長いエスカレーターでは、ジッと立っていることに苦痛というよりも間抜けな気持ちになります。
 まったく車が来る気配もなく、誰も来そうにないところにある赤信号で、それもほんの短い横断歩道などで足止めさせられている時の、あの生真面目に信号を守っている時の気分に近いように思います。

 ジッとしていることに耐えられなくなって、ついみんなは歩き出すのです。考えてみると、おもしろいことです。
 今日の経験からの提案です。

(1)エスカレーターに立つのは、大阪式に右側に統一しましょう。
  この方が歩きやすいと思います。
  世界的に見ても、左側に立つ東京は少数派です。
(2)エスカレーターの幅を、もう少し広くしましょう。
  足下に置いた荷物が登る人の邪魔にならないように。
  電車の座席のように中途半端な幅です。
(3)中程に水平部分を設けましょう。
  心理的圧迫の軽減と事故防止のために。
(4)体が不自由だったり、体調が悪い人のための配慮。
  手すりとステップに、左右で工夫を凝らす。
  電車でシートに工夫があるように。
  シートの両端の席は、肩が入るだけの窪みがあるように。

 なお、下りのエスカレーターで、子供をベビーカーに乗せたまま、それも共に前向きで乗っているお母さん方によく出会います。お母さんの前で、ベビーカーの後輪だけをステップに乗せ、前輪は浮いたままの姿勢です。あれは、急ブレーキなどがかかると、子供がまず真っ逆さまに落ちていきます。
 ベビーカーに子供を乗せたままでの利用は、まずエレベーターをつかうべきですが、どうしてもという時には、下りでは後ろ向きで乗るように注意すべきでしょう。


 自分が転倒したことで、エスカレーターが違ったものに見えてきだしました。
 これで明日から、また楽しくなりました。




posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | *健康雑記
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