小説を読んでから映画を見よう、と思っていました。しかし、そうこうするうちに映画も終わってしまいそうです。しかたがないので、読書の途中ではありますが、京都三条・新京極にある映画館へ行きました。
開始早々、主人公の茶々の容貌はもとより、その太い声に違和感を持ちました。茶々をとりまく登場人物たちも、それなりの実績のある方々なのでしょうが、どうも馴染めません。たくさんのコマの一つ一つが、スムーズにつながっていないのです。
極め付けは、最後に流れる場違いな歌です。
若い人たちへの媚からの選定なのでしょう。しかし、一応満員だった館内の観客の、その8割がたは40歳以上と見ました。みなさん、これ何、という感じで席を立っておられました。
製作者側に、大きな勘違いがあるとしか思えません。それとも、何か深い意図があるのでしょうか?
私にとっては、突然若者が集まる店に入った雰囲気にさせられるだけでした。それでなくても、映画の出来に失望したところに、追い撃ちをかけるようなエンディングなので、もう作品が台無しです。
ハッキリ言って、この映画は、失敗作品としか言いようがありません。
他の人は、この作品をどう評価するのでしょうか。
私にとっては、見なくてもよかった映画です。
井上靖が見たら、どんな感想を洩らしたでしょうか。
テレビドラマの『風林火山』が、私にとっては早々に見ることを打ち切ることになったように、井上靖の小説の映像化は、昨年の2作ともに駄作だったといえましょう。
帰りに、駅の構内で珍しい場面に出くわしました。
地下鉄の自動改札の出口で、ICカード PiTaPa を読み取ってくれないのです。前の人の切符が、改札機の投入口に詰まっていたためです。この出口には、これ1台しかIC対応の改札機はありません。この機能の付いた改札機で出場しないと、記録が未処理扱いとなり、 PiTaPa が次回に使えないのです。
無人の改札口だったので、インターホンで駅員に事情を説明しました。すると、すぐに行きます、と言って、長い地下通路をアッという間に自転車で駆けつけてくれたのです。インターホンを切ってすぐでした。
まさか自転車で駆けつけてくれるとは思わなかったので、気分はしばらく待つ覚悟でした。直線距離なので、これはアイデアです。
駅員さんは、詰まった切符を手際よく取り除き、カードが使えるようになったのを確認してから、またスイスイと地下通路を走り去っていかれました。
思わず、シャッターを切りました。
映画よりもこの映像の方が、今日の私にとっては感動的で印象深い場面となりました。
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