自分の生活の中で、文房具を使う状況を考えながら、それにふさわしい物を、あったらいいな、というものを物色するのですから、これほど至福の時はありません。
最近は、来年用の手帳を見て回っています。
今は、手帳・財布・カード入れ、の3点をポケットに入れて持ち歩いています。これを2つにするための手帳がほしいのです。財布はどうしても必要なので、手帳とカード入れを1つにすることになります。それと、今のものが黒を基調とするものなので、少し気分転換をしたい思いもあります。
いろいろな手帳をはじめとする文房具を、その年の気分で使い分けて来ました。次はどうしよう、今年と一緒でもいいが、違うものにしてもいいな、などなど、一人であれこれと考えながら、文房具売り場を散策するのです。
人が見たら、間抜けな顔で、ウロウロとしていることでしょう。しかし、本人はいたって真剣なのです。
銀座をブラブラすると、いつも新しい発見があります。
特に、最近の銀座は、新しい店のオープンが続いています。そして、その対象は、決まって女性です。
今、銀座を歩くと、昼でも夜でも、小綺麗な若い女性の二三人連れか、無理をしていい服を着込んだおばさんたちで、とにかく溢れ返っています。最近の銀座は、男の居場所がないのです。
社用族など、今は昔の話です。そんな人たちは、ホンの一握りでしょうし、その気で銀座に脚を向けている人たちも、意地とプライドだけだと思われます。あの人たちは、すでに時代遅れの、企業の羽振りの良かった頃の回顧族にしか過ぎません。いずれにしても、高級車グループは、今でも生息していますが、あくまでも少数派です。
銀座を歩くと、女性の勢いを痛感させられます。男の居場所は、ほとんどありません。強いて言えば、数少ない料亭や、会員制のクラブや高級バーが、かろうじて残されている、というのが実情のようです。
これはこれで、新しい時代に銀座が生き抜こうとしている、街が持つ生命力なのでしょう。
書店に行くと、今どきの洗練された銀座をテーマにした雑誌や本が、至る所で目に付きます。銀座が変わりつつあるので、それだけ最新情報が求められている表れでしょう。
さて、来年の手帳は、ここ数年使ってきた、差し込みタイプのものではなくて、小型のシステム手帳にすることにしました。ただし、夏場に持ち歩くのに不便なので、聖書サイズは最初に外します。
すると、ミニの6穴と、ミニミニの5穴の2種類となります。3穴もやめておきます。いずれも、かつて使っていたのですが、一長一短のものでした。
さんざん悩んだ末に、入れ替えるリフィルと呼ばれる紙の種類が豊富な、ミニ6穴のシステム手帳に決めました。
大きさが決まると、後は手帳のデザインと革の感触です。
気に入るものを求めて、渋谷、川崎、京都と歩き回りました。しかし、いい出会いがありません。
それでは、やはり毎日うろつく銀座にしようと決めて、文房具では有名な伊東屋に行きましたが、これまた、いいめぐり逢いはありませんでした。
デパートはどうだろうと思って、銀座三越に行きました。ところが、ここには文房具売り場はなくて、筆記具やグリーティングカードしかないのです。このデパートで売っているのは、女性の洋服を中心としたものでした。
デパートも変わったものだと思い、隣の松屋に行きました。すると、ここも文房具売り場はないのです。
そんな、と思って、三越の反対側にある松坂屋に行きました。何と、ここにも文房具売り場はなくて、簡単な事務用品しかないのは、他の店と同じです。
松坂屋のエレベータの中に、こんな椅子が箱の奥の左右にありました。体調の悪い人などが座れるような配慮なのでしょうか。これまで気づかなかったので、ついシャッターを切りました。
他のところにもあるかもしれませんが、今日、私ははじめて出会ったので、記念に残しておきます。
手帳探しのことです。
どこも扱っていないとなると、百貨店と呼ばれていた時代が、むしょうに懐かしく思われます。
銀座4丁目の交差点角にある鳩居堂に立ち寄りました。和風の手帳がないか、と思ったからですが、場違いなビジネス手帳だけでした。
店内では、外国からきた男性が、しきりに店内に並べられている商品を、写真に撮っておられました。和風の味わいに、おのずとシャッターを切らせるのでしょう。日本の良さを自慢できる瞬間です。あなたたちは、こんな文化を持っていますか、と。
ブラブラしていても仕方がないので、一番品揃えの良い伊東屋に舞い戻り、ここで、と決めて探しました。
その気になってみると、いろいろと良いものが候補にあがります。4点を選び出し、最終的には、私が大好きなノックスブレイン社の6穴システム手帳にしました。
手持ちのリフィルなどを入れて、まずは使える状態にすると、こんな外見になりました。
これまでは、黒かブラウンだけでした。今回、赤の入ったものにしたのは、ケンブリッジ大学のピーター先生からいただいたアドバイスを意識したからです。
来年に向けて、この手帳でスケジュールを管理し、思いついたことをメモしていきたいと思います。
来る年が、今から楽しみになりました。
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