2007年09月24日

タバコが気になる映画『HERO』

 今日は予定が変更となったので、空いた時間に映画を観ました。
 木村拓哉主演の『HERO』です。
 たまたま貰った映画鑑賞券があったこともあります。
 しかし、電車の中で、その鑑賞券を玄関に置いたまま出かけたことに気付きました。取りに帰って出直すのも面倒です。違うところに行くのも、すぐに思い至りません。幸いなことに私は学生の身分も兼ねているので、学割で映画館に入ることにしました。

 さらに自己嫌悪に陥ることが重なりました。
 遠くを見るためのメガネも、出しておいたのに、持ってくるのを忘れたのです。
 最近は、こうしたうっかりミスが多くて、本当にいやになります。自分はもう若いころの自分ではなくて、何事も忘れっぽくなっているので気をつけよう、と自分に言い聞かせることが多いのは事実です。忘れることに臆病になってはいけないと、ショックを和らげる訓練は日々しているのに、ダブルで物忘れに直面すると、ドッと疲れます。

 上映30分前に入ったのですが、何と25分も蒸し暑い通路に並ばされました。今日はことのほか暑く、また雨も予想される天候だったので、みなさん手元の紙で扇いだり、上着などを脱ぐ人が目立ちました。
 環境に配慮して、館内のエアコンを自粛しているとも思えません。空調の効かない通路を入場の待機場所にしていることに、気付かないはずはありません。整列を呼びかける従業員の人も、汗を拭いているのですから。このような所に並ぶように指示をする意図が、どうもわかりません。観客にこんな思いをさせて平気な映画館側の無神経さに、多くの人が不愉快に思っていたに違いありません。
 私は、もしタダ券を忘れずに持ってきて入っていてたら、15分も待たされた時点で、何の躊躇いもなく帰ったと思います。しかし、とにかく1500円も払ったことでもあり、もったいないのでジッと辛抱しました。
 この映画館は、大きな街中にあります。しかし、ここの経営はそう長くはもたないでしょう。こんなところには2度と来るものか、と思わせてくれます。映画人口が上向きになっている時期に、こんな粗っぽい観客のあしらいでは、みんな自宅で快適にリラックスした雰囲気でDVDやネット配信の映画を観ることでしょう。
 まさに、足を運ぶ映画人口を減らさんがための施設となっています。従業員の教育もなっていなかったので、もうどうしようもない最悪の映画館でした。

 それはさておき、6割ほどの入りだったでしょうか。意外に多くの人が来ていたのに驚きました。それだけ、この映画は人気があるのでしょう。

 『HERO』は、話の展開がよくできた台本だと思いました。また、木村拓哉と松たか子も、少し軽めではありましたが、無理のない、いい演技をしていました。
 ただし、気になったことが1つだけ。それは、開始早々にタバコを吸うシーンがあり、その後も何人もの出演者がタバコを吸います。紫煙が立ちのぼり、灰皿にタバコが山盛りの場面もあります。検事は、それだけストレスのかかる仕事だというのでしょうか。
 最近は、テレビでもタバコを吸うシーンには配慮しているご時世に、タバコプカプカのシーンの多さには、その意図を疑いました。舞台が韓国に移っても同じです。もっとも、なぜ韓国なのかは不明でしたが。
 日本たばこ産業株式会社(JT)から、よほど多額の援助をもらって製作した映画なのでしょう。この映画は、日本国民へのタバコ推奨の広告的役割を、立派に果たしています。
 この物語には、山口県での事件で、被害者がタバコの吸い殻を、妻が眠る海に捨てたことが大きな要因で殺人を犯した、ということが伏流しています。そのことと、このタバコの奨めが矛盾するように思いました。

 それはともかく、後半の出来がいいと思いました。最終場面の音声認識翻訳機という小道具の活用は、韓国語とスペイン語の訳文がうまく2人の気持ちを、お互いはもとより観客にも、間接的に効果的に伝えていて、憎い手法だと感心しました。
 それだけに、タバコという小道具が下品すぎました。
 あのタバコのシーンを撮り直すと、若い人たちにも鑑賞を奨められますが……。
posted by genjiito at 18:44| Comment(0) | *身辺雑記
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