2020年10月17日

突然の電話で懐かしさから生気が蘇る

 「生きてて良かった」としかいいようのない電話がありました。
 今日は、大阪観光大学での入試業務に当たり、数人の先生方と打ち合わせをしてから、京都の家に帰りました。暗い玄関に入ってすぐに、携帯電話ではなくて自宅の固定電話の呼び出し音が鳴りました。受話器を取るやいなや、「オー」と声をあげました。
 相手は、なんと30年ぶりに声を聞くことになる、かつて指導困難校として知られていた高校で苦楽を共にした仲間です。
 彼は、高校の教員を辞めて中国の大学で教員生活をしていたことなどもあり、なかなか会えずにいました。年賀状のやりとりだけで、お互いの動向を知っていました。江戸文学というよりも、歌舞伎や伝統芸能の研究者です。かつては、高校の文化祭で一緒に「勧進帳」をやろうということになり、彼が弁慶で私が富樫の役ということで、台詞を覚えたりもしました。これまたいろいろとあり、残念ながら実現はしませんでした。
 ブルックナーの音楽を、彼のアドバイスでいろいろな指揮者の演奏をほぼ集め尽くし、数多くの異なる版の演奏の違いを聴き較べたりしました。『源氏物語』だけではなく、音楽における異版の研究のおもしろさを教えてもらいました。今でも、疲れた時には、ブルックナーを聴きます。第4番の「ロマンチック」が大好きです。1時間の長さなので、いつしかウトウトしていますが。
 その彼から、明後日に祇園へ来られないか、とのことです。
 今、彼は祇園のお茶屋さんと懇意になり、その関係で私のことを思い出して声をかけてくれたのです。
 30年ぶりの第一声がこれです。しかも、偶然にその日は歯医者に行くこと以外には、何も予定が入っていないのです。歯医者は予定を変更すればいいことで、まさにラッキー以外にありません。
 この世界のことは、「ド派手な「舞妓Haaaan!!!」」(2007年07月10日)という記事に書いたことしか知りません。
 その後、1時間以上も懐かしさで受話器を置けないままに、トントン拍子に予定が決まりました。
 こんなことがあるのです。奇遇を喜び、楽しんでいます。
 行き先が行き先なので、どうなるのかはわかりません。それがまた楽しみです。
 このことは、またあらためて記します。
 
 
 
posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | *回想追憶