2020年08月31日

35年前の活字タイプライタ式プリンタの資料

 資料を整理していたら、珍しいものが出てきました。
 日本語タイプライタとパソコンが連動する、昭和60年(1985)当時としては画期的な製品です。「デルクプリンタ」という名前でした。発売元は日本タイプライターです。
 まさに、日本語を駆使する日本人ならではの発想の産物だといえます。
 この商品に注目したのは、当時、私は新設の高校で日本語タイプライタ部を立ち上げ、顧問をして生徒に日本語タイプライタの指導をしていたことも関係しています。パンライタと言う、日本語の活字を並べたものでした。コンピュータが社会に出現し、その印字をどうするかを試行錯誤していた時代の話です。
 コンピュータの草創期は、こんな豊かな発想を実現する人たちが多くいた、夢を実現する時代でもありました。

 このプリンタは、箱の中に仕組まれた活字のプレートが上下左右のみならず前後に動き回り、必要な活字の箇所を選び出して紙に押し付けて印字するものです。

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 それまで市中に出回っていたワイヤを使ったドット・インパクト・プリンタの概念をまったく打ち砕く発想に感激し、いてもたってもいられなくなりました。そこで、発売されてすぐに、その販売元であるランドコンピュータへ足を運びました。新大阪駅に近い西中島南方という地下鉄の駅の近くにあるビルに、35年前のちょうど8月末日の暑い日に行きました。その時、その会社に一緒に行ったのが、昨年から大阪大学で私が研究ができるようにしてくれたO氏です。人間は、いろいろなところでつながっていて、いろいろなことを一緒にやってきたことを感慨深く思い出しています。

 さて、このデジタルとアナログが合体したプリンタは、目の前でボコボコと音を立てて文字を打ち出してくれました。常識を打ち破るものだったので、大きな感動を受けたことは、今でも忘れません。
 印字テストも今回出てきたので掲載します。上段がこの「デルクプリンタ」での印字。下段が、同じデータを、当時一般的だった8ピンのドットプリンタで印字したものです。

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 このプリンタに目を付けたのは、『源氏物語別本集成』を刊行するのに、版下を自宅で作成してオフセットで印刷することを考えていたからです。最終的には、キャノンのレーザーショットにしました。しかし、この「デルクプリンタ」の印字品質の高さには、しばらく後ろ髪を引かれる思いでいました。
 ランドコンピュータを訪問し、実物を確認して、見積書をいただきました。日付は、昭和60年8月30日となっています。騒音や外字のことなどで、結局は発注しませんでした。記念すべき見積書なので、掲載します。ワープロソフトは、「松」から「一太郎」に移行した時代であることが、備考欄から伺えます。

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 以下に、その時にランドコンピュータからいただいたパンフレットを掲載します。コンピュータの歴史を記述する上で、これらは貴重な資料となることでしょう。

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posted by genjiito at 23:54| Comment(0) | ◎情報社会

2020年08月30日

利用者を一箇所に集めるロッカールーム

 今日は、お茶の稽古帰りに、東山駅の近くにある音の花温泉に行きました。ここは、広々とした露天風呂があるので、開放感に浸れます。夕陽を浴びながら、のんびりとしたひと時に身を委ねました。温泉も久しぶりです。

 それはそうとして、気になったことがあります。それは、入口でロッカーキーを受け取ってから、指定された番号のロッカーを使い出した時です。まもなく、別の方が私のすぐ右横のロッカーを使われます。少しすると、私の真後ろのロッカーに人が来て、また少しすると、その後ろの方の左横を使う方が来られました。あっという間に、4人の大人が、身体がぶつかるのを避けながら着替えをすることになったのです。ドアをいっぱいに開くと隣の方のドアが邪魔になるので、すみませんと言って狭め合います。

 ここは、そんなに混雑する温泉ではありません。

 さらには、帰る頃も同じ時間帯になるので、広いロッカールームのこの一角だけで、4人が相手のドアの開き具合に気を使いながら、どうもどうもと言いながらドアを開け閉めします。この広い部屋の中で、なぜ隣や後ろの方との接触に気を使いながら着替えるのか、不思議でなりません。
 このロッカールームは、150個のロッカーが並ぶ広い空間です。その中のピンポイントの一角に、利用者が固まって集められているのです。ソーシャルディスタンスなど無視というよりも、監視しやすいように一箇所に集中的に寄せ集めた、と言うしかない状況です。

 入口のスタッフは、自分が渡すキーの番号はわかっているのですから、場所を散りばめることなど簡単なことです。そうはしないで、キーの番号が連番になるように、一箇所に身体が触れ合うほどに利用者を集める意味は、どこにあるのでしょうか。

 このことは、スポーツクラブでもありました。今は自由にロッカーが選べます。しかし、以前は指定されたロッカーを使っていて、しばしば隣近所に利用者が同じ時間帯に集められていた、ということがありました。

 部屋を広く使いたくない、というのは、経営者側の都合によるのでしょうか。3蜜とはまったく逆の扱いを受けると、避ける方法がいくらでもあるだけに、その意図を知りたくなります。
 
 
 
posted by genjiito at 20:38| Comment(0) | *身辺雑記

2020年08月29日

読書雑記(294)小笠原敬承斎『誰も教えてくれない男の礼儀作法』

 『誰も教えてくれない男の礼儀作法』(小笠原敬承斎、光文社新書、2010年10月)を読みました。

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 あらたまった席に出ることや、これまでに出会ったことのない方々との面談が増えてきたので、正式な礼儀作法を確認しようと思っての選書です。

 本書には、約700年前の室町時代に確立し、「お止め流」として伝えられてきた小笠原流の礼法を本格的に紹介する初の試みである、という宣伝文句が付いています。また、門外不出の古文書からの抜粋を、一般の方々に対してここまで公開するのは初めての試みだ(5頁)、ともあります。しかし、そのような内容であるという実感は、私には読み取れませんでした。
 男に我慢を強い、慎みのある行動を求める内容です。今回の私の動機には、あまり得るものがありませんでした。一般的な内容に留まり、具体的な事例の紹介がなかったからです。執筆の意図と私の求めるものが一致しなかったのは残念です。

 その中でも、目が見えない人に対する記述には、私の興味と関心から注目しました。その説明が、私にはよく理解できなかったからです。著者は、実際に目が見えない方のお世話をなさったことがあるのだろうかと。ご自身の想像の世界でおっしゃっているようにしか読めませんでした。

 伝書には次のように説かれている。

 座頭の案内者する事。右の袖をひかえて出でその座のおとなしき仁躰 高下を云いて聞かすべし

 目の不自由な方を案内するさい、その方の手を引いて差し上げるような行為は、かえって目の不自由さを強調してしまう可能性がある。
 そこで、案内する人は、自分の袖を目の不自由な方が持って歩けるように少々後ろに引き、目立たずに案内することにつとめた。
 さらに、ここでいう「おとなしき仁躰」とは、その席にいらっしゃる高貴な方のことを指す。目が不自由なゆえに、立場の高い方に対して、まったく違う方向に視線を傾けてしまうなどという失礼がないように、またその動作によって目が不自由だということを目立たせてしまわないように、その方が座についたときに向かって左側、右側にどなたがいらっしゃるのかをさりげなく伝えた。それによって、正しい方向でお辞儀をすることができたのである。

 「取り回し」も相手や状況によって略する

 目の不自由な方への気遣いに関して、別の箇所には、

 始めより座頭の引くように持ちて出で候てもよきなり。大方この趣然るべきなり。座頭の前にて取り直し候も如何にて候

 とある。相手に物を渡すさいには、取り回しといって、まず物の正面を自分に向けて持ち、さらに相手へ正面が向くように回すことが礼儀とされているが、目の不自由な方に対しては、その動作を省くことを薦めている。目の不自由な方に、一辺倒の考え方で取り回しをすることは、かえってその取り回しの間が、目の不自由さを目立たせてしまいかねない、というこころ遣いからの振る舞いである。
 身体の不自由な人と出会ったとき、どのような気持ちで相手に接しているだろうか。もちろん、健康に生まれ、何不自由なく動くことのできる人と比べ、身体に障害を持った人は想像もできないほどの苦労や悩みがあるだろう。しかし、苦労されているだけに、健常者とは比べものにならないほど、はるかに強いこころを持っている人も多くいらっしゃると思う。

 本当に相手を思いやる気持ちがあるのならば、相手の不自由さが目立たないように、というこころ遣いからなる立ち居振る舞いが大切なのである。
 これは礼法全体に共通することであるが、すべての作法の根底には相手を大切にするこころが存在するからこそ、相手や状況によって作法を略すことができる。しっかりと作法の心得を身につけたうえでの礼の省略は、相手に不快感を与えることなく、さらにやさしい立ち居振る舞いに通ずるということを読者の方々にご理解いただきたい。(85〜87頁)


 この文章を読んで、示される例の意味がよくわかりませんでした。ここに書かれていることが、目が見えない方々を思いやる気持ちからの対処なのでしょうか。憐れみの気持ちと同情の視線に加えて、押しつけがましさも伝わってきたからです。私には、大いに疑問を感じた礼法の説明文でした。
 また、本書には図がまったくないので、語られている動作が具体的にイメージできません。
 著者は、男の礼儀作法は武士の心得が基本である、という立ち位置で語っておられます。しかし、それは語る時代が違いすぎるのではないでしょうか。想定されている読者と、語る意図が、うまく伝わってこず、また今後の参考になる情報が読み取れませんでした。【1】
 
 
 
posted by genjiito at 23:48| Comment(0) | ■読書雑記

2020年08月28日

何もしない日(8月-2)

 相変わらず慌ただしい日々を送っています。
 今日は、何もしない、何も考えない1日とします。

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 これまで回遊魚と言われて来ました。
 マグロは泳ぎ続けないといけません。
 しかし、寄る年波を自覚する日々に、そういつまでも身体は持ちません。
 そこで、昨年から、何もしない日を毎月1〜2日は作るようにしています。
 
 
 
posted by genjiito at 19:17| Comment(0) | *健康雑記

2020年08月27日

次世代のコミュニケーションツールのこと

 現在も私は、毎日300〜500通のメールをチェックしています。
 これは、東京にいた頃から続いていることです。
 一通を1分で読んでも、5時間以上かかります。
 大阪観光大学に来てから、さらに50通以上のメールが毎日上乗せされました。
 これまでもそうだったように、荒っぽいとは思いながらも、実際には1件につき5秒というペースで読み流しています。
 基本的には、発信者とタイトルと冒頭文と末尾だけを見ています。添付ファイルが一番難儀です。
 1割くらいのメールに返信を書くので、毎日3時間ほどの時間をメールの対処に充てています。
 もし私からの返信が遅い場合は、読み飛ばしたせいだと思われますので、催促や確認を遠慮なくしてください。よろしくお願いします。
 持論ながら、Gmailなどの電子メールも、レガシーなコミュニケーションツールとなりました。
 次世代のコミュニケーションツールとして、「Slack」などをみなさんに私は勧めています。
 ハードウェアは、「ポケベル→ガラケー→スマホ」と来たので、次は何でしょうか。
 私は、健康管理用の「ウォッチ」が大きく化けるのではないか、と思っています。
 ひ弱な身体を騙し騙し日々を過ごす私は、手にはアップルウォッチを巻いています。心拍数のみならず、体温、体重、などを常時記録しています。病院に担ぎ込まれた時に、検査に役立つ情報は、この腕時計に詰まっています。その意味からも、今後は心臓や血糖値などを監視してくれると大助かりです。実際には、アメリカではこうした分野がすでに実用化されているそうです。
 なお、健康管理以外では、メール、大事な人との位置情報の共有、タイマー、呼吸、とっさの録音、などなど、幅広く活用しています。膨大な量のメールがどうにか捌けているのは、このアップルウォッチでこまめなチェックができているからです。ただし、後で返事をしようと思っていても、つい忘れていて迷惑をかけ通しです。申し訳ないことです。
 それはさておき、この時計の日本での進化を、大いに楽しみにしています。
 特に医療関係の権利問題は、一日も早く解決して実用化に踏み切ってほしいものです。
 
 
 
posted by genjiito at 20:26| Comment(0) | ◎情報社会

2020年08月26日

読書雑記(293)船戸与一『鬼畜の宴』

 『ゴルゴ13 ノベルズU 鬼畜の宴』(船戸与一、小学館文庫、2017年6月)を読みました。

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 アマゾンで凄惨な殺戮が行われる場面から始まります。その仕掛け人がいかに非情な人間であるかを象徴するものです。
 その話の展開として、ゴルゴ13とスパルタカスの対決が、ローマのコロッセオで設営されます。しかもそれが、中継されるのです。作者は、この現場をことばで表現することに挑戦しています。その迫力は、ことばだけではなかなか伝わりにくいようです。
 勝ったゴルゴ13にスパルタカスが言います。道楽のために人間の命を弄ぶ3人の鬼畜を始末してくれと。それも160万ユーロで。その様子を中継で見ていた3人は、マフィアによって身を守ろうとします。
 背後には、シエラレオネの孤児を守る話も展開しています。話は、イタリアから南アフリカに飛びます。マザー・ミランダへの誕生日のプレゼントが3万ヘクタールの土地です。シエラレオネの子供たちの役に立つものです。この辺りは、もっと語ってほしいところでした。
 全体的なまとまりがないのは、原作が劇画だということに起因します。あまり完成度は高くありません。作者の苦労が偲ばれました。【1】
 
 
 
posted by genjiito at 22:24| Comment(0) | ■読書雑記

2020年08月25日

大阪大学への爆破予告で早々の帰宅

 大阪府教育委員会宛てに、大阪大学を含めた複数の機関に対して、「本日16時33分」に爆破するとの予告メールがありました。これにより、『本学等への爆破予告の対応について』により、大阪大学の箕面キャンパスにおいて私が科研の用務で使用している研究室に、問題の不審物がないかどうかの点検をし、国際教育交流センター係に報告書を提出してもらいました。
 学生や教職員及び関係者の安全を最優先との方針で、さまざまな対応が迅速に取られていました。

 午後1時には研究室から退出(帰宅)するように、とのことでした。その際、「特別休暇(その他:有給・時間)」の申請を、とのアドバイスもありました。
 阪急バスと近鉄バスは、一部運休や乗降場所の変更などの処置がとられました。私は、阪急バスを利用しています。

 来週の伊藤科研の研究会では、zoomを使ったリモート研究会を開催します。そのため、今日は、共同開催者であるフィトレル先生に私の研究室に来ていただき、そのセッティングなどの指導をしていただいていた時と重なる非常事態です。慌ただしく打ち合わせもどうにか終わるとすぐ、帰宅のために研究室の真下にある「阪大外国語学部前」のバス停から出発したのは、12時53分でした。1時までに箕面キャンパスから出るためには、これしか方法がありません。

 現在、私が集めた情報によると、昨日24日を指定した爆破予告は、東京の東京工業大学。
 今日25日を指定した爆破予告は、大阪の大阪大学・関西大学、兵庫の関西学院大学。
 明日26日を指定した爆破予告は、京都の立命館大学・龍谷大学・京都産業大学・京都橘大学があります。
 地方の自治体にも、こうした爆破予告がいくつもなされているようです。
 この対策は、難しいことが多いとのことでした。
 困難であっても、とにかく事無きを得て、被害のないことを祈るのみです。
 
 
 
posted by genjiito at 23:40| Comment(0) | ◎情報社会

2020年08月24日

京大病院で身体のチェック

 2ヶ月に一度の身体検査の日です。
 私は、自宅と京大病院にいる時が、一番気持ちが落ち着きます。何があっても、この2箇所にいる限りは、生きながらえることができると信じているからです。
 先月から新たな仕事を抱えることとなり、周りから身体を気遣っていただいています。見るからにポッキリと折れそうな貧弱な身体なので、みなさまが心配してくださるのです。ありがたいことです。
 もっとも、見た目とは違い、意外と元気です。それは、体調が少しでもおかしいと、すぐに自宅近くのかかりつけ医である那須医院に駆け込むか、大ごとになりそうなときにはすぐに京大病院に連絡をするからです。5月末の深夜の大手術も、対応が適切だったことと、幸運が重なって命拾いをしました。ためらわずに病院へ行く、というスタイルを通し続けています。

 今日の京大病院での検査と診察は、いつも通りに血液検査からです。2つの科の検査があるので、大量の血液が吸い取られます。
 昨夜から絶食なので、採血が終わるとすぐに病院内のレストランに駆け込みました。いつもの和朝食を、今日は15分で完食です。これは新記録です。私は、朝は1時間、夜は3時間をかけて食事をいただきます。そのため、今日のようなことは滅多にありません。もっとも、この後に胸焼けがして気分が悪くなりましたが。調子がいいからといって、無理は禁物です。

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 血液検査の結果は1時間ほどで出るので、この食事時間がちょうどいいのです。今日は時間が余ったので、いつもの秘密の読書エリアで本を読みながら診察を待ちました。
 まず、糖尿病・内分泌・栄養内科です。問題のヘモグロビン A1cは「7.2」で、前回と同じでした。「7.5」にならない限りは、このままの生活でいいそうです。

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 このグラフを見ていると、大阪観光大学に2017年4月に行き、その年の12月から血糖値が上がり出し、大学を追い出される直前の2019年3月までの1年半は、大変な心労が重なる生活をしていたことが見て取れます。詳しくは、ブログの記事と照合すればいろいろなことがわかります。数値は正直です。

 さて、今日の血液検査の結果は、血糖値以外は何も問題はありません。とにかく安定しているので、このままの食生活でいい、ということです。
 前回いただいた栄養補給の「エンシュア」という缶入りのドリンクは、飲むと必ず下痢をします。それは、脂肪分が多いためだそうです。そこで、今度は別の「エレンタール」を処方してくださいました。これは、粉を溶かして飲むものです。この粉に、味を付けるフレーバーを加えます。これからの効果のほどを、大いに楽しみにしましょう。

 続いて、消化管外科です。5月末日に緊急手術をして以来、順調に回復しています。特に問題はないので、今日で終診となりました。急激な腹痛が起きたら、その時に考えてくださいます。何かあったら遠慮せずにいつでもお越しください、と一風変わったお誘いを受けました。

 こうして、頼りない身体と付き合いながらも、こまめにメンテナンスをしていることもあり、大事に至らずに日々を送ることができています。周りのみなさまには、感謝ばかりの毎日です。
 
 
 
posted by genjiito at 23:05| Comment(0) | *健康雑記

2020年08月23日

京洛逍遥(652)七條甘春堂さんの掛け紙に書かれた和歌のこと

 昨日、京都国立博物館で開催中の、西国三十三所の特別展を見に行ったことは、昨日のブログに書いた通りです。
 その帰りに、博物館のすぐ東横にある、京菓子屋の七條甘春堂さんに立ち寄りました。
 特別展に関係する「西国三十三所草創1300年」のシールを貼った京麩焼きのお菓子があったので、抹茶のわらび餅と一緒にいただきました。

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 そのお菓子を入れて手渡された袋に、『源氏物語』の「若紫」の巻に出てくる和歌が書かれています。

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 この和歌を、私がかねてより提唱している「変体仮名翻字版」で翻字すると、次のようになります。

手尓つみて
  いつし可も見む紫の
 ね尓通いける
    野辺の若草


 以前は、この和歌の文字表記が一文字だけ間違って書かれていたことを思い出したので、包み紙である掛け紙がないかと聞くと、今は和歌を書いたものは使っていないとのことで、藤の花が描かれたものを見せてくださいました。

 記憶が、今からちょうど3年前に溯ります。

 日比谷図書文化館で源氏の講座があった、2017年9月10日のことでした。
 受講生のお一人から、変体仮名混じりの文字で記された掛け紙を手渡され、そこに書かれている和歌について質問がありました。この和歌の文字「紫つね尓」は間違っていませんか、と。

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 これも、「変体仮名翻字版」で翻字しておきます。

手につみて
 い徒し可も見む
紫つね尓
  通ひける野辺
       の
      若草


 この和歌の3行目「紫つね尓」は、正しくは「紫[の or 能]ね尓」とあるべきです。
 諸本の本文を調べると、すべてが「紫の」となっています。「紫つ」は一例もありません。
 そこで、3年前の秋に私は七條甘春堂さんの所へ行き、このことをお尋ねしました。すると、会社の役員の方に問い合わせをしてくださり、後日返答をいただくことになりました。
 結果は、和歌を書いていただいた方が偉い書家の方なので、書き直しはお願いしにくい事情をご理解ください、ということで終わりました。その翌年は、まだこの掛け紙の文字はそのままでした。そして昨日、掛け紙には和歌はなく、手提げ袋の文字が書き変わっていることを知りました。
 あまり追求しても、との思いから、3年前にはこのブログには報告しませんでした。しかし、今は書き変わっているので、こんなことがありましたということで、ここに記録として残しておきます。
 
 
 
posted by genjiito at 20:31| Comment(0) | ■変体仮名

2020年08月22日

京洛逍遥(651)京博の「特別展 聖地をたずねて」に行く

 昨日の京都市の最高気温は 38度。今日は熱暑とはいえ心地よい風が吹いていたので、最高気温は 35.9度とやや(?)過ごしやすい天気でした。
 いろいろな仕事が一段落したこともあり、気になっていた京都国立博物館で開催中の西国三十三所の特別展を見に行きました。今回は、「西国三十三所 草創一三〇〇年記念 聖地をたずねて 西国三十三所の信仰と至宝」というタイトルが付いています。
 南門入口には、大きな看板が出ています。

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 風格のある旧館の明治古都館は、いつ見ても気持ちが引き締まります。

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 今回の会場となっている平成知新館の入り口から西の方角、京都タワーを遠望しました。時代の層が畳みかけるように視界に入ってきます。日本の伝統文化を体験できるワックジャパン(WAK JAPAN)の「京都和心館」(http://wakjapan.com/jp/facility_category/kyoto-washin-kan/)は、このすぐそばにあります。すみません、しばらくご無沙汰しています。

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 会場入口で消毒をするテーブルの横に、新型コロナウイルスの対策に関するこんな掲示がありました。追跡サービスは、次第に普及しつつあります。

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 すぐに図録をいただきました。

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 今回私がお目当てにしている仏像は、この図録の表紙にもある次の3体です。いずれも、展示替えのない仏様だったので、しっかりと見てきました。

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 上が、京都・醍醐寺の十一面観音立像。
 右下が、兵庫・圓教寺の如意輪観音座像。
 左中が、滋賀・宝厳寺の聖観音菩薩立像。

 とにかく、充実した展示でした。お経の文字を見るのは目が疲れるので、流すようにして見て回りました。
 見終わってから、出口のところに休憩できるスペースがありました。あまり人目を引かないエリアなので、ほとんど気付かれないままにみなさんはお帰りになります。

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 ここのベンチに座って外を眺めていると、何とも別世界の中に自分がいる錯覚に陥ります。このベンチでの休息はお勧めです。
 
 
 
posted by genjiito at 21:33| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年08月21日

京洛逍遥(650)京都の伝統行事がわかる『京都の祭り・行事』(無料配布中)

 『京都の祭り・行事 −京都市と府下の諸行事』(京都ふるさと伝統行事普及啓発実行委員会編、A4版、48頁、令和2年3月、無料配布)という冊子をいただいて来ました。

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 カラー写真を豊富に使った、貴重な記録集です。
 以下に目次をあげます。
 興味と関心をお持ちの方は、京都市役所か市内の観光案内所へ行けば無料でいただけます。
 河原町三条の観光案内所にはなかったので、京都駅の連絡通路にある観光案内所でいただきました。
 この冊子は、いろいろなイベントで配布されたようなので、いつまで残部があるのかはわかりません。
 旅行がままならない新型コロナウイルス禍というご時世なので、何かの折に京都に立ち寄られたら、観光案内所で念のために聞かれたらいいかと思います。

凡 例
ごあいさつ
目 次
1 京都市の祭り行事
   一乗寺藪里の伝統行事
   地蔵院の大般若会
   久多のどんど……
   宮座行事が今も生きる上一乗寺 − 神弓祭と遷御祭
   知られざる「御千度」
   菱妻神社の千種祭
   宝泉寺のお経くり・虫送り
   久我神社のお百灯
   広河原の観音堂での盆行事
   即成院二十五菩薩お練り供養法会
   北野天満宮瑞饋祭
   槌屋町の祇園御火焚祭
   コラム 民俗文化財としての「京都五山送り火」

2 府下の祭り行事
   囲垣祭
   宝積寺の鬼くすべ
   オシマ参り
   佐古の野神神事
   口司の虫送り……
   城屋の揚松明……
   石清水祭
   間人の秋祭り
   荒見神社祭礼
   白山神社の秋祭り
   木津御興太鼓祭
   田山花踊
   コラム 祭りが行われる縁日の由来
   コラム 「伝統文化親子教室」のすすめ

3 井上頼寿が残した記録
   井上頼寿 −京都の祭り,民俗を調べた人
   井上頼寿旧蔵資料 −京都の祭り,民俗の記録
   やすらい祭
   木津御輿太鼓祭
   宝積寺の鬼くすべ(追儺)

4 資料
   資料1 京都府「祭り・行事調査」とその着眼点
   附 調査票
   資料2 展示の記録
   資料3 京都ふるさと伝統行事普及啓発実行委員会について

 
 
 
posted by genjiito at 20:35| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年08月20日

伊藤科研第14回研究会「海外における平安文学」のプログラム

 過日お知らせした伊藤科研の第14回研究会「海外における平安文学」に関して、プログラムなどが決まりましたのでお知らせします。

伊藤科研 第14回研究会「海外における平安文学」

科学研究費補助金基盤研究(A)「海外における平安文学及び多言語翻訳に関する研究」
(大阪大学・17H00912)代表者:伊藤鉄也
特別研究員奨励費「古典和歌の翻訳、および和歌と西洋詩の比較研究」
(大阪大学・19F19302)代表者:フィットレル・アーロン

・日時:9月4日(金) 13:00~15:00
・開催方法:Zoomによるオンライン開催
・参加方法:事前申し込みが必要(詳細は下欄にて)
・発表、報告:(敬称略)
  (1)研究発表 「『百人一首』のハンガリー語訳注作成とハンガリーかるた会の草創について」
         [フィットレル・アーロン/カーロイ・オルショヤ]
  (2)研究報告 「翻訳機を使った翻訳についての調査報告」
         [吉見さえ(大阪大学4回生・伊藤科研 技術補佐員)]
  (3)研究報告 「伊藤科研所蔵書籍の分類とデータベース化(仮)」
         [吉村仁志(同志社大学4回生・伊藤科研 技術補佐員)]
  研究発表は30分+質疑応答、研究報告は20分+質疑応答の予定    

・参加方法について
 2020年8月31日(月)までにご出欠を大山宛(mt.yoshi.02@gmail.com)にお知らせください。
 ご出席の方には、研究会前日の夜までに、会議に参加するためのZoomのリンク情報をメールにてお送りいたします。

 
 
 

posted by genjiito at 13:20| Comment(0) | ■科研研究

2020年08月19日

パソコン用のプリンターが品薄です

 これまで重宝して使っていたコンパクト型のインクジェット・プリンタが、インクの問題ではなくて、印字するヘッドの問題が起きたために使えなくなりました。早速、修理に出すために電器店に持ち込んだところ、すでに生産終了品とのことで部品がないので修理はできないと返されてしまいました。
 それではと、新しいプリンタを購入しようとしたところ、ほとんどの商品が2ヶ月から2ヶ月半待ちとなっているのです。新型コロナウイルスのために、製造現場に人手や部品がないために製造中断の工場が多い上に、在宅でパソコンを使う人が増え、市場にはほとんど商品が流れていないそうです。
 仕方がないので、今お店にある売れ残りの商品を買うしかありません。機能が制限されているのは我慢して、かつて売れ筋だった製品を購入しました。とにかく、今日は何とかプリンタなしでやり過ごしたので、明日はどうしても使う必要があるのです。配達もしないそうなので、大きな箱を引きずるようにして持ち帰りました。
 パソコン関係に限らず、手元にある製品で長く使っているものは、そろそろ次のものを用意した方がよさそうです。
 そんな気持ちで、身近な製品と付き合うことにします。
 
 
 
posted by genjiito at 21:48| Comment(0) | ◎情報社会

2020年08月18日

パンチカードの使い方の紹介

 東京を引き上げる時に運び込んだ段ボール箱で未開封だったものを、また少しずつ開梱し、中を確認しています。その中で、おもしろいものをいくつも見つけたので、折々に紹介します。
 まずは、パンチカードのことから。
 これまでに、パンチカードのことは以下の記事で取り上げています。

「懐かしいパンチカードシステムの遺品」(2012年10月22日)

「再録(18)パンチカードから思い出すままに」(2015年02月16日)

「パンチカードの鋏が見つかる」(2015年02月17日)

 そのパンチカードシステムの説明で、わかりやすく図解できないかと思いつつ、いい図版が見つかっていませんでした。今回、『ケルン パンチカード −使用説明書−』(リヒト)が出てきたので、そこから図版を引用します。

 そもそも、パンチカードとは「ハンドソート パンチカード (Hand Sort Punch Card)」と言われるものです。1924年に、イギリスのアルフレッド パーキンス (Alfred Parkins)が、カードの周辺に小穴を空け、この穴に棒を通すことで仕訳けの能率をあげたことに由来しています。このパンチカードを活用すると多元分析が可能となり、情報をさまざまな角度で解析できるようになるのです。一度に200枚前後のカードを取り扱えるものでした。しかし、今ではコンピュータが普及したことにより、このカードの存在意義はなくなりました。
 とにかく、コンピュータの前史にはこうしたシステムを私たちは活用していたことを、記録として残しておくべきだと思い、その使い方を4枚の図で確認しておきます。

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2020年08月17日

【連絡】今週末の〈紫風庵〉での勉強会もお休みです

 京都・船岡山の〈紫風庵〉で開催している「源氏物語と三十六歌仙を変体仮名で読む会」では、新型コロナウイルスに関して感染の警戒をすべき時期がまだ続いていると判断しています。
 そのため、〈紫風庵〉での勉強会を再開する状態ではないと思われるので、今週末の8月22日(土)の勉強会はお休みとします。
 本年3月以来、ずっとお休みが続いています。
 何か方策はないものかと思いを巡らす中で、同志社大学の学生さんで『百人一首』を読み上げる「A級公認読手」の資格を取った方が、この勉強会のお手伝いをしてくださることになりました。そこで早速、三十六歌仙の歌を読み上げていただき、それを個人の勉強用として活用していただけるように準備を始めています。
 来月は9月26日(土)が、当初予定していた第4土曜日です。開催できる状況になっていることを祈りながら、みなさまとの再会を楽しみに待つことにします。
 
 
 
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2020年08月16日

京洛逍遥(649)戦前の人文字の大文字と2020年の6点の大文字

 昨日の五山の送り火の記事の中で、昭和18(1943)年〜20(1945)年の3年間は自発的に中止だったことを記しました。ただし、昭和18(1943)年と翌年は例外として、「8月16日の早朝、火を使わずに白シャツを着て立ち「決戦型」とする白い大文字を演出。」と書きました。
 そのことに関して、今日の京都新聞に関連する続報が掲載されましたので紹介します。

 まず、昭和18(1943)年8月17日の記事から。

「山腹にパッと白の大文字咲いて」の見出しが躍る。当時の模様を「白シャツ姿の第三錦林国民学校の4年生以上四百と一般参加の市民たち」計800人が「エッサエッサと如意ケ嶽の朝露を踏んで登坂」したと報じている。
 当時6年生だった、田中道子さん(88)=宇治市=、足立美津子さん(88)=同=、豊田恵美子さん(89)=京都市西京区=は「先生に白い体操着を着て登りなさいと言われた」と振り返る。夏休み中の少女たちは銀閣寺近くの登山口に集合、水一つ持たずに整列して登った。
 「火床に5人ぐらいで入って、街の方に背中を向けて一斉にしゃがめと言われて」と田中さん。すでに物資不足は深刻で、足元は皆ぼろぼろの靴やわらぞうり姿。おしゃべりも許されず「登山と言っても楽しい思い出ではなかった」。


 次に、戦後50年を控えた平成6(1994)年9月23日のことも引きます。

「白い大文字」は再び“元少女”たちをつなぐ。平安建都1200年事業の一環で、終戦直後に舞鶴湾沖で沈没した浮島丸が題材の映画製作があり、その1シーンとして、市民からエキストラを募集して当時の様子が再現されることになったのだ。
 「国民学校のみんなでまた登りたい」。田中さんは友人の松田良子さん(故人)に誘われ、同級生捜しを始めた。苦労のかいあって、撮影日の9月23日、60歳を超えた約25人が再会を果たし、山頂を目指した。「積もる話に花を咲かせて、本当に楽しかった」。半世紀を経て「白い大文字」は喜びを共有し合う場に変わった。その後、80歳まで同窓会は続いたという。


 歴史の舞台裏が、こうして明らかになっていきます。

 そして今日、午後には如意ヶ岳の大文字山で点火の準備が進められているのが確認できました。

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 賀茂川に架かる北大路橋の袂には、本来なら川に流すはずのお供物を回収する箱が、整然と並んでいました。これも、伝統行事ならではの配慮です。

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 北西に位置する船形でも、帆柱のあたりで点火の準備が進んでいるようでした.
 こうして、今年も着々と、あと数時間後の送り火に向けた準備が整っています。

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 今夜午後8時、如意ヶ岳の大文字には6箇所に点火されました。
 この新型コロナウイルス禍の送り火も、歴史の一幕となります。

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 船形も、一つの火が確認できました。

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 ご先祖様をお見送りすると共に、この夏の無病息災を祈るのみです。

 参考までに、昨年の満月の中での大文字は以下をクリックしていただくと見られます。

「京洛逍遥(570)満月を戴く大文字の送り火-2019」(2019年08月16日)
 
 
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2020年08月15日

京洛逍遥(648)明日の五山送り火に関する過去のニュースから

 今日の京都市中京区では38.3度の猛暑でした。
 自宅周辺はそれほどでもなかったので、河原町三条のお寿司屋さんへ行き、四条まで散策しました。若者が多く行き交っていたのに驚きました。何かイベントがあったのかと思い、ポスターなどを見ました。しかし、特に何もなさそうです。海外からの旅行者ではないので、若者たちが日本各地から観光旅行で来ているのでしょうか。「GoTo キャンペーン」と関係するのでしょうか。かつてのような賑わいが復活したかと思わせるほどの、あまりの人の多さに、原因や理由を知りたくなります。河原町通は、3密などどこ吹く風といわんばかりの、多くの若者たちで溢れていたのです。
 ミーナの中のロフトや、バルの中の丸善なども、売り場は大混雑です。レジも、長蛇の列です。自分も出かけておきながら言うのは気が引けるものの、一体何がどうなっているのか不思議なほどの人出で大賑わいでした。今が新型コロナウイルスによる感染に気をつける時期であることは、人々がことごとくマスクをしていることです。これは、みごとなほどに統制されていました。歴史的にも記念すべき光景だと思いました。

 今日の京都新聞に、「プレイバック五山送り火」と題する特集が組まれています。
 これまでにも、五山の送り火はイレギュラーなことが多々あったようです。
 まず、今年2020年の明日は、481の火床の内の12だけに点火されます。新型コロナウイルスのために、見物客が密になることを避けるための対処です。大文字山には6個の点が用意されているそうです。

 過去を見ると、次のような出来事があったとのことです。
 新聞記事を整理しておきます。
 130年の間だけでも、大文字の送り火にはこんなことがあったのです。

※明治24(1891)年
 ロシア皇太子ニコライが京都を訪問した5月9日に点火。

※明治28(1895)年
 年に2回点火。
 (1)日清戦争の講和条約締結後の5月15日に、大文字山に「祝平和」の3文字を点火。
 (2)8月16日に、コレラが流行していたので「悪疫撲滅祈祷」のために点火。

※昭和13(1938)年
 灯火管制を理由に一旦中止となったものの、8月28日に点火。

※昭和18(1943)年〜20(1945)年
 自発的に中止

※昭和18(1943)年と翌年
 例外として、8月16日の早朝、火を使わずに白シャツを着て立ち「決戦型」とする白い大文字を演出。

※昭和21(1946)年
 復旧

※昭和38(1963)年
 大文字山だけは大雨のために17日に点火。

※平成6年(1994)年
 9月23日に、映画の撮影のため白い大文字。

※平成12(2000)年
 12月31日に21世紀のスタートを祝して点火。

 
 
 
posted by genjiito at 20:54| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年08月14日

『源氏物語』は39種類の言語で翻訳中(200814版)

 これまで、『源氏物語』は36種類の言語で翻訳されていることを報告してきました。「愛知文教大学で翻訳本に関する出張授業」(2019年10月16日)の記事が、最新のものでした。
 その後の調査と収集活動の成果として、「日本点字訳」「ペルシャ語訳」「カタルーニャ語訳」があることが確認できました。この3点の情報を、以下に記しておきます。

(1)「日本点字訳」
 日本ライトハウス情報文化センター点字製作係に依頼して、科研費による翻訳活動の一環として『十帖源氏』の「須磨・明石」2巻の日本点字訳を作成しました。点字で打ち出した現物と点字データは、大阪大学箕面キャンパスにある総合研究棟6階の伊藤研究室にあります。

(2)「ペルシャ語訳」は、現在私の手元にはありません。しかし、以下の紹介があるので、現在入手の手配をしているところです。
ISBN:9786008955184
出版社HP:https://parandepub.ir
HPの源氏物語紹介ページ:
https://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=auto&tl=ja&u=https%3A%2F%2Fparandepub.ir

これによると、与謝野晶子の源氏訳の中から、第4巻「夕顔」をペルシャ語に翻訳したもののようです。

(3)「カタルーニャ語訳」は、アマゾンの情報によると、以下のように記されています。
翻訳者  Xavier Roca Ferrer
・出版社  Destino CAT
・刊行年  2006
・ISBN   978-8497100908

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 これは、ロッカ・フェレールのスペイン語訳をカタルーニャ語に翻訳したものかと思われます。ただし、まだ原本が手元に届いていないので、あくまでも推測の域を出ません。


 上記の(2)と(3)については、まだ原本を入手できていないので、存在することが確認できた、というレベルの報告です。これらを含めて、さらなる情報をお持ちの方からの連絡をお待ちしています。

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【『源氏物語』が翻訳されている39種類の言語一覧】

(2020年8月14日 現在)

アッサム語(インド)・アラビア語・イタリア語・ウクライナ語・ウルドゥー語(インド)・英語・エスペラント・オランダ語・オディアー語(インド)・※カタルーニャ語・クロアチア語・スウェーデン語・スペイン語・スロベニア語・セルビア語・タミル語(インド)・チェコ語・中国語(簡体字)・中国語(繁体字)・テルグ語(インド)・ドイツ語・トルコ語・(現代)日本語・※日本点字訳・ハンガリー語・ハングル・パンジャービー語(インド)・ビルマ語・ヒンディー語(インド)・フィンランド語・フランス語・ベトナム語・※ペルシャ語・ポルトガル語・マラヤーラム語(インド)・モンゴル語・リトアニア語・ルーマニア語・ロシア語

 
 
 
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2020年08月13日

京洛逍遥(647)出町柳の鯖寿司とスポーツクラブの靴の対処

 お盆に神社へ行くのはどうかと思いながら、ブラブラと下鴨神社にお参りに行きました。とにかく、無病息災のお願いが目的です。
 糺ノ森は、いつ来ても千年の原生林に包まれて気持ちが豊かになります。

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 鯖街道の終着地である出町柳には、数件の鯖寿司のお店があります。
 中でも一番知られているのが新葵橋バス停前の「花折」でしょうか。

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 4組入れるお店には、すでに2組のお客さんがおられました。ソーシャルディスタンスを守るため、入口で待っていました。しかし、1時間くらいは待たされそうです。これまでに何度か来ています。しかし、一度も中でいただく機会に恵まれず、持ち帰りや下鴨神社の境内の出店でいただきました。今日も、時間がかりそうなので、別の店に行くことにしました。

 葵橋西詰のバス停前の枡形商店街の中にある「満寿形屋」は、外の椅子に1組だけ待っておられます。

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 次に私らは入るからすぐですよ、と親切に声をかけてくださいました。確かに、すぐに入れました。
 ここの鯖寿司は何度もいただいています。老舗だけに、美味しい上に活気があります。暑さも吹き飛びます。

 夕方からは、スポーツクラブで泳いで来ました。最近は人が少ないので安心です。ただし、新型コロナウイルスの対策はなされているものの、履いてきた土足の靴の扱いが杜撰です。帰りにカウンターのスタッフの方に、ロッカールームの鏡の前の小物置きの台に土足が無造作に置かれているような環境は、不衛生なので即刻対処した方がいいのでは、と伝えました。このクラブは老朽化していることもあり、いろいろと問題があります。この土足についても、まったく意識なしに新型コロナウイルスのことだけを考え、すっかり衛生観念がマヒしたための無策だったのです。今後も営業を続けるためには、こうした点にも最新の注意を払う必要があることも、スタッフにお伝えしました。次回には改善されているといいのですが。
 
 
 
posted by genjiito at 21:27| Comment(0) | ◎京洛逍遥

2020年08月12日

予測不能な身体と天気の異変

 昨日の夕方のこと。
 お寺さんが帰られてからの昼食後、急に身体が怠くなり、お腹が締め付けられるように苦しくなったのです。横になって休んでいると、身体から力が抜け出しました。
 新型コロナウイルスの感染に気をつけている私は、頻繁に体温を測っています。高齢で基礎疾患として糖尿病を抱える身なので、37.5度以上の体温になることが怖ろしい結果を導くからです。
 いつも通り、体温を測ると37.3度です。私の平熱は36.5度です。これは大変だと思い、氷枕を当てて休みました。しばらくすると37.9度と、信じられない体温になっています。さらに10分しても、やはり37.9度です。計り損ないでもなく、体温計が壊れたわけでもありません。これでは、かかりつけのお医者さんも、大好きな京大病院も診察を受け付けてもらえません。とにかく、頭を氷枕で挟みつけ、発熱を抑えることにしました。

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 その日の夜の内に、体温は平熱に戻りました。一安心です。今朝は何ともありません。この急な発熱は何だったのでしょうか。
 今日は大阪観光大学ではなく、大阪大学箕面キャンパスに向かって出勤です。

 箕面からの帰りは、強烈な暑さのために息苦しいほどの熱気に包まれました。手元のApple Watchで心拍数を見ると、ずっと60台なのでいつも通りです。しかし、呼吸がしづらいのです。これは何なのだろうと思い、とりあえずはお茶を飲みながら電車を待ちました。
 阪急電車で地下の京都河原町駅に着き、四条河原町の地上に出ると、バケツをひっくり返したような大雨です。とにかく、前が見えにくいほどの土砂降りです。わけがわかりません。バスに乗りしばらくすると、雨はまったく降っていないのです。局地的な豪雨だったようです。
 家の近くのバス停で降りると、道路はまったく濡れていません。

 昨日から今日にかけて、意味不明の出来事に見舞われています。

 お盆なので、バス停の近くにある饅頭屋さん「いろは」に寄ると、今日は売り切れたためにすでにお店は閉まっていました。このお店は、品物がなくなると閉店になるのです。

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 この下鴨地域では、この時期は次の餅菓子をいただく風習があるようです。

十二日 白餅 蓮菓子 焼菓子
十三日 お迎え団子
十四日 おはぎ
十五日 白蒸と赤飯
十六日 お送り団子


 明日のお迎え団子は、忘れずに無くならない内にいただくことにします。
 
 
 
posted by genjiito at 19:50| Comment(0) | *健康雑記

2020年08月11日

お寺さんをお迎えした夜は『源氏物語』の翻訳本紹介の番組を観る

 今年も、無學寺のお寺さんが読経を上げに来てくださいました。

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 元気で若々しいいい声で、ご先祖様に語りかけてくださいました。ありがたいことです。

 今年のお盆は、新型コロナウイルスのせいで様変わりのようです。
 京都新聞(2020年8月3日)には、「お盆参り、僧侶迎えて大丈夫? コロナ禍の今年はどうすれば…檀家訪問せず代わりの法要も」という記事が掲載されていました。
 お寺さんをお迎えする側は、「今年も家に来てもらって大丈夫か?」、「お茶を出すのは控えるべきか?」、「お坊さんに玄関でアルコール消毒を頼むのも失礼では」と、いろいろと思い悩んでおられます。
 お寺さんの方も、「毎年熱中症になりそうなので冷たいお茶とおしぼりはありがたいけれど、今年は期待してはいけない」、「アルコール消毒薬を携帯する。お茶はお断りして最初から最後までマスクは外さない」、「例年と変えるところは特にないが、お参り先でアルコール消毒などを言われた時はきちんと対応したい」と、こちらもさまざまな思いで回っておられます。
 宗派を問わず、今年はお参り自体を断る家も少なくないそうです。庭先で読経を、という例もあるとか。このご時世だからこそのことなのです。

 我が家では、普通にお迎えしました。特にアルコール消毒をお願いはしませんでした。冷たいお茶はお出ししました。
 読経が終わってから、少しお話をしました。今年は500軒の家を、お寺の方4人で、8月1日から回っておられるそうです。お参りを断わって来られたのは、30〜40軒くらいだとのことです。意外に少ないのだな、と思いました。
 地蔵盆などはすべて中止になっているので、幾分かは楽になったとはいえ、なかなか大変なスケジュールが組まれていました。お勤め、ご苦労さまです。

 夜8時からは、「朝日放送「これって私だけ?」で翻訳本『源氏物語』の表紙絵の紹介あり」(2020年08月06日)で紹介した番組を楽しみにして観ました。制作担当の方との打ち合わせ段階でほぼ内容は想定していたので、私が提供した画像がどのように使われるのかに集中して観ました。

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 話の流れの中で、本筋から少し離れたこの翻訳本の表紙がどのように視聴者に伝わったのか、気になる所です。イメージ映像なので、そんなに深い意味は持たせる必要はありません。しかし、少しでも関係すると、気になるものです。
 「画像提供:大阪観光大学 学長 伊藤鉄也」という右上の文字が意外と小さかったので、見逃した方が多かったのではないでしょうか。突然映し出された『源氏物語』の翻訳本の表紙絵に目が取られ、右上の文字にまでは気付かれなかった方が多いと思われます。(上の画像はサムネイルなので、クリックすると精細な画像で表示されます。)
 しかし、こうした機会があることを幸いに、大学の名前を少しでも広く知っていただけるように今後とも努力していきたいと思います。
 
 
 
posted by genjiito at 23:22| Comment(0) | *身辺雑記

2020年08月10日

8月8日にいたずらで灯された大文字の送り火

 何とも情けないことが起きました。
 一昨日の8日午後11時ごろ、如意ケ嶽の大文字山に、「大」と読める光の点で形作られた字が、突然夜空に浮かび上がったのだそうです。それも、5分以上も。
 本来なら、8月16日夜、京都五山の送り火で「大」の字が灯ります。ただし今年は、新型コロナウイルスの影響で、この大文字山には6つの点しか点火されないと発表されています。このことは、次の記事で詳しく報告した通りです。
「京洛逍遥(633)今年の送り火は炎の点だけになります -2020年-」(2020年06月29日)

 大文字山には自由に登れることから、不心得者が勝手に山に登り、愚かな点灯といういたずらをしたとみられています。青白く人工的な光だったそうです。まだ、その真相は不明です。

 お盆に先祖の霊をお迎えします。そして、お迎えした祖霊をお見送りするのが送り火です。この、室町時代から続く日本の伝統的な文化や行事の意味が、悲しいことにまったく理解できていない人の仕業です。この人は、あるいは人たちは、16日に点火することの意味がわからない人なのでしょう。もし日本で勉強をした人であれば、教育の問題が、その背後にあるとも言えます。日本のことを教える余裕のない現行の教育制度の中で、英語さえ勉強すれば国際交流に対応できると大声で叫ばれていることの成果が、こうして表れたのだろう、と思っています。自国の歴史や文化を知らずに国際交流などない、という持論の延長で論じたくなります。ただし、今は自重しておきます。
 今日の大文字山は、こんな様子でした。

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 日本の文化や歴史を学ぶことの大切さや、伝統行事を守る人やそれを楽しみにしている人の気持ちを理解できる人を育てる必要性を痛感する事件です。
 
 
 
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2020年08月09日

読書雑記(292)『京都寺町三条のホームズ 12』

 『京都寺町三条のホームズ 12 〜祇園探偵の事件手帳〜』(望月 麻衣、双葉文庫、2019年7月)を読みました。

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 第1章「最初の依頼」は、無理矢理人間関係を複雑にしているように思えます。もっと単純な関係でも物語は成り立ちます。また、「洸」を「ほのか」と読むことは、少しねじ込みすぎかな、と思いました。【2】

 続く「掌編 拝み屋さんと鑑定士」は、本当に短い話ながら、きれいな作品に仕上がっています。3人の描写が柔らかくて和菓子の雰囲気が漂います。ただし、「みなさんで食べてください。」はいただけません。「食べる」という言い方が、この上品に仕上がった作品を少しだけ下品にしました。【4】

 第2章「矜恃の証」は、登場人物の性格が描き分けられてきて、語られる世界が豊かになっています。しかし、話の内容である「ご当地レンジャー」が俗すぎます。これはカットして、それに続く「京日和」だけでまとめるべきでした。
 京都文化博物館と平安神宮を、ホームズさんに案内してもらえたのはラッキーでした。博物館は素っ気ない説明でしたが。
 平安神宮の話の中で、次のフレーズは誤植でしょうか。
ここに平安京を再現わした広大な神宮を建てたんです。(183頁)


 それに続く次のことばは、記憶に残るものです。

 これから町が衰退していくかもしれないという時に、皆の気持ちを鼓舞し、今後も都としてやっていこうと、見る者を圧倒するような美しく巨大な神宮を建てたのだ。(中略)
「歴史が浅いとか、そういう話ではないんですよ。今も京都がこうして栄えていられるのは、この平安神宮があってこそなんです」(184頁)


 また、次の葵のことばもいいと思います。この章の得点部分です。【3】

 かつて絶望の中にいた京都に住む人たちが、この平安神宮を心の支えに背筋を伸ばしてがんばったように、この美しく広大で荘厳な神宮に、元気をもらいに来たい。(186頁)


 第3章「パンドラの箱」は、おもしろく読みました。ただし、登場人物が多すぎて、話が混乱しています。もっとシンプルになるはずです。「第二次世界大戦」というキーワードについては、若い読者のためにも、もう少し説明がいると思います。【3】

掌編「不思議な時間」
 品よくまとまった作品です。この作者は、こうした短編がうまいと思います。

 本書には、さらに付録としての掌編「思い出の地で−」が添えられています。読者へのサービス精神が旺盛です。【4】
 
 
 
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2020年08月08日

文化庁の京都移転は22年の8月に

 やっと、文化庁の京都移転の時期が公表されました。場所は、旧京都府警本部庁舎です。移転完了の時期は、あくまで予定です。国と京都府の合意は、2022年8月下旬をめどに新庁舎へ移転する、というものです。
 新聞報道によると、確認された文書には、「22年8月下旬に新庁舎の工事完了を目指すとし、その後に「速やかに移転」すると明記。ただ業務開始は「22年度中」と幅を持たせた。」(京都新聞、2020年8月5日)とあります。何となく回りくどい歯切れの悪い表現です。また変更されることを見越したかのような記事です。
 これによって、東京から職員の7割弱にあたる250人以上が京都に来られるようです。本当でしょうか。今は、話半分に聞いておきます。

 この問題については、「文化庁が京都に来る意味を考える充実したシンポジウム」(2018年10月03日)で詳しく報告しました。その後半に記したように、「東京の発想が、そのまま関西では通用しない、させないという文化の違い」が鮮明になったシンポジウムでした。さて、このバトルが今後はどうなるのでしょうか。移転の担当者はすぐに変わりました。しかし、東西のこの文化の違いは、お役所仕事では解決できないことは明らかです。あの日、「これまでにも権力者が京都にやって来てはいつしか去っていった」とおっしゃった方の意味が、今でも思い起こされます。建物の移転はともかく、その中に入る内実をめぐる問題について、注目して見ていきたいと思います。
 数年後には、文化庁がまた東京に戻って行くという事態にならないように、建物以外での移転の意味を、さらに議論しておく必要があるように思います。
 
 
 
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2020年08月07日

フィットレル先生の研究会「世界の中の和歌」へのご招待

 日本学術振興会の外国人特別研究員で、大阪大学日本語日本文化教育センター招聘研究員であるフィットレル・アーロン先生が、以下の研究会を来月9月3日に開催されます。
 研究会・ワークショップの名称は、「世界の中の和歌 −多言語翻訳を通して見る日本文化の受容と変容―」となっています。
 オンラインでの参加が可能なので、フィットレル先生(kinokawa0126@gmail.com)と連絡をとり、最新の成果を知る機会にしていただければと思っています。
 この翌日には、私の科研の研究会「9月4日に伊藤科研_第14回研究会を計画中」(2020年07月28日)があります。
 こちらも、併せてご参加をお待ちしています。

日程: 2020年9月3日(木)
会場: Zoomにてオンライン開催

詳細なプログラム(※発表者名は敬称略)
10:00 開会の挨拶
10:05 ワークショップ 『後撰集』175番歌の各言語への翻訳とその紹介
     イタリア語  ボラッチ・ダフネ
     英語  マイケル・ワトソン、 緑川眞知子
     スペイン語訳  高木香世子〔寄稿〕
     チェコ語訳  トムシュー・アダム
     中国語訳  庄婕淳
     ドイツ語訳  フィットレル・アーロン
     ハンガリー語訳 カーロイ・オルショヤ、フィットレル・アーロン
     フランス語訳  飯塚ひろみ、常田槙子〔寄稿〕
     ロシア語訳  土田久美子
11:45 全体討論
12:30 休憩
13:00 『古今集』469番歌の各言語への先行翻訳の紹介
     イタリア語訳  ボラッチ・ダフネ
     英語  マイケル・ワトソン、緑川眞知子
     スペイン語  高木香世子〔寄稿〕
     中国語  庄婕淳
     ドイツ語  フィットレル・アーロン
     ハンガリー語  カーロイ・オルショヤ
     フランス語  飯塚ひろみ、常田槙子〔寄稿〕
     ロシア語・ウクライナ語   土田久美子 
15:45 全体討論
16:30 報告書発行に向けた、今後のスケジュールの決定
16:45 閉会の挨拶
18:00 懇親会

■ご参加方法と確認事項■

1.会議に参加するためのZoomのリンク情報を、前日夜までにお送りします。
2.研究会は録画・録音し、ブログに掲載させていただきたく存じます。皆様のプライバシー保護のため、お顔は映らないように録画いたします。また、ブログ掲載にあたりましては、パスワードで保護し、不特定多数には公開されないようにする予定です。ですが、録画または録音データのブログ公開をお断りの場合は、ご連絡くださいませ。
 ※ただし、録画データをパスワードで保護するにはZoomの有料アカウントが必要です。有料アカウントをお持ちの方がいらっしゃいましたら、録画を担当していただければありがたく存じます。


■当日の資料の共有方法と寄稿の締切■

1.当日ご参加の方が、画面共有を通してご発表資料(WordやPPT、形式を問わない)の掲載をお願いいたします。
2.寄稿でご参加の方は、9月1日(火)までにkoten.tagengo@gmail.comへご寄稿と録音データを送っていただきますよう、お願いいたします。

 また、研究会終了後、オンラインの懇親会を予定しております。ご参加いただける方は、各自、お食事とお飲み物をご用意ください。

 なお、『後撰集』175番歌の翻訳に参照いただける資料、および『古今集』469番歌の先行翻訳のご紹介に参照いただける資料が揃いました。全て読む必要はなく、ご自身の外国語訳の分析に必要だと思われるところのみ、ご参考になさってください。
https://drive.google.com/drive/folders/1VSoRUgtP5QQiY963YlYEGi86sFB8kvry

 それでは、皆様のご参加をお待ちしております。

 
 
 
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2020年08月06日

朝日放送「これって私だけ?」で翻訳本『源氏物語』の表紙絵の紹介あり

 来週8月11日(火)夜8時から、朝日放送・テレビ朝日系列で「これって私だけ?」が放送されます。
 その中の≪日本で働く外国人店員さんの実態調査≫というコーナーで、小学生の時に『源氏物語』を読み、日本に憧れて就職した方が紹介されます。生活雑貨専門店で働く中国から来たその女性は、日本のラブストーリーである平安時代の『源氏物語』に憧れを持っている、という話が展開するようです。
 その時のイメージ画像として、私が持っている『源氏物語』の翻訳本の複数冊の表紙絵が使われます。画面に映し出されるのは、ほんの一瞬だと思われます。しかし、『源氏物語』が37種類もの言語で翻訳され、世界中の50カ国以上で読まれていることを知っていただく良い機会になれば幸いだと思い、写真の提供をしました。
 なお、英訳本はともかく、それ以外のインド諸言語で訳された本は、表紙がバラエティに富んでいるので、目を惹き付けるかと思われます。今回映し出されるインド諸言語の本は、タミル語、ヒンディー語、パンジャービー語、アッサム語、マラヤーラム語です。
 どのような番組に仕上がっているのか、今から楽しみです。
 
 
 
posted by genjiito at 22:46| Comment(0) | ◎国際交流

2020年08月05日

「点字付き百人一首〜百星の会」のリモートゲーム会

 目が見えない方々が中心となって活動を展開しておられる「点字付き百人一首〜百星の会」事務局の関場さんから、「百星のリモートゲーム会」の案内が来ました。

 新型コロナウイルスのため、「点字付き百人一首」の活動が半年もお休みとなっています。
 そんな中で、『百人一首』と縁遠くなってしまわないようにと、電話だけで楽しめる企画を展開しておられます。

 「ブラステル」の電話会議システムを使い、複数の人と同時に通話することに着目し、いろいろと楽しい仕掛けを提案しておられます。

(1)百人一首を使ったコミュニケーションゲーム
(2)知恵と運で勝利を勝ち取る、頭脳戦すごろく(オリジナル)
などなど。

 興味と関心をお持ちの方は、関場さんに連絡を取って、ゲームに参加なさってはどうでしょうか。詳しい内容は、以下の通りです。

 開催日:毎週水曜日と土曜日
 時間:21時半から1時間半程度
 連絡:「百星の会」事務局(r-sekiba@tenpitsu.com)

 
 
 
posted by genjiito at 19:19| Comment(0) | ■視覚障害

2020年08月04日

何もしない日(8月-1)

 8月も、何かと慌ただしい月となっています。
 今日は暑い中、箕面キャンパスまでの往復。
 移動だけで体力を消耗しました。
 後は、何もしない、何も考えない1日とします。

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posted by genjiito at 20:55| Comment(0) | *健康雑記

2020年08月03日

西国三十三所(2020-5)/今熊野観音寺(15番)

 この前に今熊野観音寺に来たのは、昨年、2019年5月5日です。洛陽三十三所の集印で来ています。

「京洛逍遥(552)洛陽三十三所(19)今熊野観音寺」(2019年05月15日)

 この時には、まだ西国三十三所の6巡目を思い立っていなかったので、洛陽三十三所の御朱印をいただいただけで帰りました。6回目の西国三十三所めぐりは、昨年、2019年7月7日からの発願です。

「西国三十三所(1)/6巡目は洛中の革堂(19番)から」(2019年07月07日)

 気ままに、思い立ったら観音巡礼に出かけるので、同じところに何度も来ることがしばしばです。
 今日は、東福寺駅から今熊野の観音さんに直行しました。
 京阪東福寺駅から歩いて15分。真夏ながら、参道には木陰が多いので涼しい散策です。

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 今日も、子まもり大師さまは子どもたちに囲まれておられます。

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 本堂で御朱印をいただきました。

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 今回はのんびりと回っています。1年以上経っているのに、まだ5体の観音さまにしか会いに行っていません。超スローペースの巡拝です。7巡目があるのかないのか。とにかく、今回は妻と2人でゆっくりと回っています。

 さて、今夜は満月。
 自宅の前からも、真ん丸いお月さまが見えました。

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posted by genjiito at 20:30| Comment(0) | ・ブラリと

2020年08月02日

日曜日を休業日にした近所のお店のこと

 近所のスーパーマーケットが、今月から、実際には今日から、毎週日曜日をお休みにされました。年中無休なので重宝していました。今日も、つい買い物に行こうとして、おっとっと、となったのです。習慣とは怖いものです。
 このお店は住宅地の真ん中にあり、かつては地域の公設市場だったそうです。行くと、いつもお客さんがおられるので、客足が遠のいたのではなくて、新型コロナウイルスなどのことに関連する働き方改革の一環なのでしょうか。わからないことは、これ以上想像することは控えます。
 5分ほど歩くと、別のスーパーマーケットがあるので、特に困ることはありません。しかし、長年の慣れとは恐ろしいもので、こんなちょっとしたことに不便さを感じるのですから、わがまま勝手なことで恐縮します。
 今年に入ってから、新型コロナウイルス絡みで、日常生活でさまざまな異変に気付かされることが増えました。不便さを感じることが多いので、それだけ便利な社会に身を置いていたことを、あらためて感謝と共に実感しています。
 今、感染被害は第2波だということで問題になっています。いずれにしても、これからはさらなる身辺の変化に包囲されそうです。高齢者だからということを隠れ蓑にせず、新しい社会に適応できるように日々を楽しく送りたいと思っています。
 
 
 
posted by genjiito at 20:37| Comment(0) | ・ブラリと

2020年08月01日

京洛逍遥(646)桝形商店街の苺ショートケーキ

 今から7年前のことになります。
 賀茂川散歩の途中で出会った苺ショートケーキのことを、以下の記事としてアップしました。

「京洛逍遥(288)思い出せない苺のショートケーキの謂われ」(2013年09月12日)

「苺ショートケーキの謎が判明しました」(2013年09月13日)

 この後日談を、以下に報告します。

 京都新聞に「巨大 ショートケーキ 古本店に お引っ越し/保管場所休業、撤去逃れる/鴨川に毎月22日出現継続/ SNS で支援決定「人情に感謝」」と題する記事が掲載されました(2020年7月28日)。
 早速、仕事帰りに乗り換え駅である出町柳駅からブラリと立ち寄りパチリ。
 あの苺ショートケーキは、桝形商店街の中ほどにある映画館・出町座の隣の古書店「El camino」の店頭に、ドッカリと鎮座在していました。ケーキの上には、自分のことが掲載された京都新聞が置かれています。

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 この苺ショートケーキは、幅2m、奥行きと高さは共に1mの大きさです。グラフィックデザイナーの重光亜沙美さんの作品だそうです。
 商店街の真ん中に置かれた苺のショートケーキは、そこが古本屋さんの店先ということで新しい魅力があります。一時的にしても、この商店街は若者たちがいろいろな仕掛けを考えるところなので、いかにも感があっていいものです。いかにも桝形商店街らしい、新名所です。
 
 
 
posted by genjiito at 23:56| Comment(0) | ◎京洛逍遥