2020年02月13日

映画雑記『坊っちゃん教授の事件簿』と『とりかへばや物語』

 2020年1月27日に<BSフジサスペンス劇場>で放映されたドラマに、『とりかへばや物語』が謎解きの隠し味として扱われていました。ドラマのタイトルは『坊っちゃん教授の事件簿・四国道後殺人事件』(脚本:古田求)。
 BSフジテレビの「番組情報」には、このドラマの内容が以下のように紹介されています。

 花園女子大教授夏目龍之介(橋爪功) は、「坊っちゃん」文学賞審査を依頼されて助手の育美(谷川清美) とともに四国松山へ。
 迎えたのは昔の龍之介の教え子、松山高校教師の谷崎浩一(尾美としのり) で、道後温泉の宿の案内から歓迎大宴会と教授の接待に努める。その宴会の夜、酔った浩一の車を代わって運転して帰った浩一の友人が事故死した。ブレーキが細工されていたのだ。何者かが浩一殺害を狙ったに違いない。
 浩一の谷崎家は松山の旧家で、当主も跡取りのはずだった啓一郎も死亡、愛人の子の浩一が財産を引き継いでいる。製菓業の“狸”を筆頭に校務主任“野だいこ”、郷土史研究家“山嵐”、新聞記者“赤シャツ”など浩一の親戚たちはじめ、啓一郎の恋人だったマドンナ(美保純) ら、「坊っちゃん」さながらの顔ぶれが、浩一を狙った容疑者となり…。


 約2時間の番組の1時間半後くらいに、『とりかへばや物語』の話が出て来ます。しかも、『とりかへばや物語』(桑原博史、全4巻、講談社学術文庫、1978年)を探偵役の夏目龍之介が取り出して見せてから、謎解きが俄然急展開します。

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 突然、古典文学の受容史の様相を呈してからは、それまで漫然と見ていたこのドラマに注目してしまいました。
 こうした、古典作品を取り込んだドラマや映画は、いろいろとあることは知っています。しかし、意外な流れの中で出てくると、興味が深まり、物語の展開を再確認しながら見てしまいました。
 
 
 
posted by genjiito at 19:51| Comment(0) | ■読書雑記