2020年01月12日

楽しみの初釜は大和平群で

 今日は初釜です。いつもより早く、午前中に奈良へ向かいました。去年の初釜には行けなかったので、久しぶりです。
 新春の龍田川は、寒さを感じさせない流れです。

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 お茶のお稽古も、今年で10年目となります。ちょうど胃ガンで消化管の全部摘出する手術を受ける直前でした。「お茶のお稽古を始める」(2010年07月25日)
 と言うと、期間が長いのでさぞかし、と思われがちです。しかし、東京から通うのも何かと所用がぶつかり、学会シーズンも外してだったので、年に10回も行けませんでした。
 定年退職して京都に帰ってきた3年前から、毎月2回を何とか守るようにして通い出しました。片道2時間の小旅行です。そして、未熟ながらも、昨秋やっとお茶名「宗鉄」をいただきました。苦節10年とはほど遠い、覚えてはすぐに忘れるということの繰り返しの、お恥ずかしいかぎりのお稽古事です。
 母屋の待合で、お弟子さんたち8人で雑談や自己紹介をして始まる時間を待ちました。床には「千年春」と書かれた末広が飾ってあります。
 出された白湯をいただいてから、別棟のお茶室へ。今日は私が正客とのことです。唯一の男でこの歳となると、そんな役割が当てられることはいつも覚悟しておかなければなりません。
 最初に私から蹲(つくばい)で心身を清めました。
 部屋入りすると、床には「万年祝峯松」の軸が掛かっています。上から下へと、ゆったり大きく垂れ下がる柳は、千家独特のものだそうです。花は、徳利のような花瓶に活けてあります。
 床を拝見した後は、今日の初釜のための道具を拝見して、茶釜の真横の正客の席に着きました。
 少し天気が優れないこともあり、まずは濃茶、そして薄茶をいただきました。お茶は「辻利」。お菓子は「花びら餅」。モチモチしていて、美味しくいただきました。薄茶の時は、「子」の焼印がある麩菓子で味噌餡を挟んだものです。
 薄茶の時に、私も次の方のために一服点てました。突然という流れで、ぎこちないお点前で失礼しました。
 休憩後はお食事です。お酒も少しいただきました。
 本来すべき正客の仕事がいろいろとある中を、助けてもらいながら進んで行きます。全体の流れとその場その場の機会を摑んで、もっと正客としてすることがあったようです。行き届かないことで、申し訳ないことです。そのせいもあって、先生からは多くのことを教えていただき、至らない点の指摘を受けました。こうした場を何度も体験しながら、お役目を果たせる正客の対応を身につけるようにします。
 今年も、身に余る勉強の機会をいただきました。すぐに忘れることなど気にせずに、コツコツと続けることを心がけていくしかありません。
 先生はもとより、社中のみなさま、心もとないお点前のお付き合いを、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
 
 
posted by genjiito at 23:55| Comment(0) | *美味礼賛