2019年11月17日

山下智子さんの女房語りの会で少しご挨拶をする

 山下智子さんが語り続けておられる「源氏物語連続語り会」が、我が家に近い「北大路 アーズローカス ホール」で開催されました。これまでにも毎回お知らせをいただきながら、私も週末は何かと出かけていることが多く、うまく都合がつきませんでした。すばらしいお仕事なので、せめて広報のお手伝いをと思い、チラシを毎回送っていただき、東京や大阪や京都のイベントで配布しています。

 昨日、東京から帰りの新幹線の中から、山下さんにメールで、急遽参加できるようになった旨の連絡をしました。すると、参加者の皆様に私の仕事を紹介してくださる、とのことです。語りの会の最後に、少しお話もできるようです。おことばに甘えて、「紫風庵」で毎月おこなっている「源氏物語と三十六歌仙の写本を変体仮名で読む会」のチラシを配布していただき、NPO法人〈源氏物語電子資料館〉の活動のことなどをお話することにしました。

 今日の会場は、我が家から歩いて5分という至近の地です。

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 会場は、小さいながらも立派なホールです。80人を収容できるとのことでした。

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 内容については、「京ことば源氏物語」のホームページをご覧ください。このホームページの中の「京都公演」の項目が、本日の詳細な内容です。今回は「常夏」「篝火」の巻です。

 山下さんの京ことばでの語りを聞きながら、『源氏物語』は語りであることをそのたびごとに再認識させられます。目で本を読むようにして楽しむ、黙読の世界ではありません。
 特に今日は、育ちのよくない近江の君が双六を打つ場面などは、これこそ語りの面目躍如というしかありません。目で読む『源氏物語』では、このおもしろさは感得できません。しかも、女優山下智子さんの独擅場ともいえるシーンとなっていました。

 終わってから、山下さんが私のことを簡単に紹介してくださり、マイクが手渡されました。
 語りの余韻に浸っておられるみなさまの気分を損なわないように気を使いながら、この日の女房語りが、まさに『源氏物語』の本来あるべき語りの姿であることからお話をはじめました。そして、現在「紫風庵」では三十六歌仙と源氏物語の写本を変体仮名で読んでいることを、配布していただいた広報用のチラシをもとにして紹介しました。

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 また、目が見えない人とも変体仮名を読んだり、『百人一首』のかるた取りをしていることにも言い及び、現代は目に頼りすぎた生活をしていることにまで話を延ばしました。
 短い時間ながらも、貴重な時間を提供してくださった山下さんには、あらためてお礼申し上げます。お互い京都と東京を舞台にして、多くの方に日本の文化を肌身に感じていただける活動を、これまでと変わらずにずっと続けていきましょう。ますますのご活躍を、チラシ配りで応援していきます。

 なお、友人の手描き友禅作家である尾崎尚子さんの、源氏物語をテーマにした作品が、会場に展示されていました。非常に興味があるものだったので、後日取材に行くことにしました。また、詳しく報告できると思います。
 
 
 
posted by genjiito at 19:55| Comment(0) | ◎源氏物語