2019年09月01日

大和橿原神宮前でのチャリティー茶会

 早朝より、近鉄・橿原神宮前にある旧・橿原ロイヤルホテルで開催された、「チャリティー茶会」に行って来ました。主催は、茶道裏千家淡交会奈良支部です。
 早く行ったはずが、お茶席の待合はすでに2席目まで満席で、3席目は外の廊下で待つことになりました。15分ほどした頃でしょうか、立って待っているのも大変でしょうからということで、30分後にまたこちらに、という案内でした。引き換えの入席券を受け取り、階下の立礼席の待合に移動しました。

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 立礼席の「会記」を見ると、イタリア製の水指、タイ製の建水、ベトナム製漆器、タイ製籠などと、国際色豊かな道具でした。水次は銀器で、モロッコのものだとの説明があったように聞こえました。確認はしていませんので、間違っていたらすみません。
 お菓子は、きよの餅総本家の「藤団子」でした。彩り豊かな5つの輪が紐に通されていて、その紐を解いてからいただきました。なかなか楽しいお菓子でした。
 この席で、お稽古をしていただいている先生の姿をお見かけしました。また、一緒にお稽古をしているお弟子さんの一人がお茶を運んで来られたので、小声で挨拶をしました。いつもの平服とは違い、着物姿がよく似合っていました。
 立礼席が終わるとすぐにお茶席の待合に戻り、札を渡して待ちました。
 会記によると、茶杓に関して次のようにありました。

茶杓 額賀大直作
 銘 かがみ
  ちはやぶる神の御前の……


 この和歌が気になったので、ネットで調べてみました。待ち時間が長かったので、暇つぶしです。
 鹽竈神社の夏越大祓式の説明で、以下のようにありました。

特に6月の大祓は夏越の大祓といい、疫病(流行病)除け・虫送りの行事としても盛んに行われております。
「茅の輪」(ちのわ)神事は、茅で作られた輪を、和歌を唱えながら、左回り、右回り、左回りと八の字に三回通って穢れを祓う神事です。
・水無月の 夏越の祓え する人は
  千歳の命 延ぶといふなり  (1回目)
・千早振る 神の御前に 祓ひせば
  祈れることの 叶はぬはなし (2回目)
・今日くれば 麻の立ち枝に ゆふかれて
  夏水無月の 祓ひをぞする  (3回目)


 もし、この2首目の和歌が書かれているのであれば、今回のお茶会でこの茶杓が選ばれたのはどのような意図からだろうかと、いろいろと思いをめぐらしてみました。

 お茶室に案内されると、靴を脱ぎ、靴下を履いて来た紺から白に履き替えて入りました。50人以上が、詰め詰めに肩を寄せ合って着席します。男性は5人。現在の茶道に関わる男女の実態を示しているようです。
 お菓子は、金谷正廣の「鮎」でした。鮎の塩焼きの「香魚」と言われるものを模した落雁です。串に刺してあったので、周りを見ながら串を持ってかぶりつきました。これでよかったのでしょうか?
 終わってから、亭主の方の説明によると、茶杓には次の歌が書かれているとのことでした。

ちはやぶる かみのおまへの ますかがみ
 くもらぬみよの かげうつすらん


 あらかじめネットで検索して、その意味を考えていたものとは違いました。そこで、これもすぐに調べてみました。『辨内侍日記』に次の歌があるようです。

増鏡 くもらぬみよに 仕へてぞ
  さやけき月の かげもみるべき


 この歌が本歌なのでしょうか。歌学に疎い素人判断ということでお許しを。

 帰りに、靴下を履き替えようとしたところ、履いて来た紺の靴下の片一方が見当たりません。いただいた袋に、脱いだ靴と一緒に入れたので、変なことです。これも、加齢による失態ということになりそうです。

 お食事として、別室で大和の名物である柿の葉寿司をいただきました。
 バザーは、たくさんのものが並んでいました。キリがないのでパスです。
 いろいろなことが学べたお茶会でした。機会を見ては、こうした体験を積んでいきたいと思っています。
 
 
 
posted by genjiito at 17:30| Comment(0) | *美味礼賛