2017年11月21日

インドの方との見えない糸を意識させられた出会い

 現在、来年度に予定しているインドでの「第9回 インド国際日本文学研究集会」について、少しずつ話が具体的に展開しています。以下、その進捗状況を兼ねての報告です。
 そして、今回も意外な人と人とが結びつきました。不思議な縁を感じざるをえません。

 本日、京都駅でインドからお越しのバフルカル・シュリカント先生にお目にかかり、親しくお話ができました。引き合わせてくださった佐久間留理子先生に、お礼申し上げます。
 バフルカル先生は、プーナ市にある「バンダルカル東洋学研究所」の名誉幹事です。この研究所は1917年に創立され、現在、全インド東洋学会議の本部が置かれているそうです。
 バフルカル先生は、インド大叙事詩『マハーバーラタ』の校訂出版などにより、インド学の分野では世界的に著名な方です。

 その先生に、以下の3点について協力をいただけることになりました。

(1)『源氏物語』を「マラティー語」で翻訳するにあたり、今回同行のチェタナー・ゴサヴィ先生が担当してくださる。

(2)来秋、ハイデラバード外国語大学で国際日本文学研究集会を開催するにあたり、プーナから若手の研究発表者を紹介していただく。

(3)インドでの日本文学に関する研究情報をデータベース化していることに関して。学位論文や研究論文及び学会での研究発表に関する情報を提供していただく。


 マラティー語についてはかねてよりハイデラバード外国語大学のシェーク・タリクさんから情報をいただいていました。プーネでは日本語教育が盛んで、国立国語研究所のプラシャント先生がその分野での言語研究をなさっていると聞いていました。しかし、今春まで私は隣の研究所にいながら、近いということに気を許し、一度もプラシャント先生にお話を伺わないままに東京を離れてしまいました。また新たに面談の機会を作りたいと思っています。

 『十帖源氏』のマラティー語訳については、昨年のインド開催の国際集会の時点では、ニッシム・ベデカルさんにお願いしていました。しかし、何かと多忙とのことで、マラティー語訳は沙汰止みになったままでした。これで、また動き出せます。

 なお、今日もまた、人と人とのつながりの縁というものを感じました。
 私がインドに客員教授として行っていた時、そしてその後、インド研究家だった小磯千尋さんとお知り合いになり、いろいろとインドのことを教えていただきました。ご一緒にデリーでのお買い物にも連れて行っていただきました。インドの歩き方の伝授も受けました。また、帰国してからも、連絡をとって情報誌などをいただいたりしていました。
 その小磯さんのところに、今日初めてお目にかかったチェタナーさんが泊めてもらっている、とのことです。消えかかっていた人と人との細い糸が、この偶然を機縁として、また繋がり出しそうです。別れ際の話が意外な所へと展開していき、とにかく驚きと共に今日のところはお別れすることになりました。

 本日のバフルカル先生との面談を通して、ハイデラバード外国語大学のシェーク・タリクさんの所で開催する「第9回 インド国際日本文学研究集会」の次に、「第10回 インド国際日本文学研究集会」はプーナ大学(又は、ティラク・マハラシュトラ大学)で可能だということになりました。インドにおける日本文学研究のお手伝いに関して、また大きく前進することになります。ありがたいことです。

 私は前が見通せないままに、多くの方々のご理解とご協力をいただきながら、インドの日本文学研究の発展のために牛歩の歩みをしているところです。折々に、幅広い情報提供やアドバイスをいただけると幸いです。
 今後とも、ご支援のほどを、よろしくお願いします。
 
 
 
posted by genjiito at 21:27| Comment(0) | ◎国際交流