2015年11月01日

古都散策(43)お茶で好みのお点前に出会う

 北大路橋から北山方面を見る賀茂川沿いの紅葉も、しだいに色の変化が目立つようになりました。
 植物園の横を南北に通る半木の道は、これからますます色の競演や変化が楽しめます。


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 今日は、お茶のお稽古で大和平群に行きました。
 竜田川と平群のお山は、京洛の北山よりも遅れながらも、少しずつ秋の色になっています。


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 十数年前に、私が毎日駅まで駆け降りた山道が通る木立も、しだいに紅葉と柿に包まれていきます。


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 今日から11月です。
 風炉から炉にかわり、炉開きのおめでたい日ということで、先生がお善哉を作ってくださいました。
 ただし、私は明日ちょうど京大病院の糖尿病栄養内科で診察があるので、お餅の入らないものにしていただきました。
 小豆だけでしたが、甘さが控えめで口に合い、おいしくいただきました。

 今日もわがままを言って、いつもの丸卓を使ったお手前でも、最初からお茶碗も荘(かざ)った形をお願いしました。
 総荘り(そうかざり)と言う扱いだそうです。

 最初から、棚の下段の地板に水指と蓋置と帛紗を、上の天板には棗、柄杓、茶碗を置いておくのです。この茶碗には、茶巾、茶筅、茶杓が仕組んであります。
 入子点では、杉の曲げ物の建水に茶碗を仕組むそうです。その茶碗も、今回はあらかじめ棚に荘っておくのですから、点てる方としては建水だけを持って出るだけです。
 お客人も、目の前の道具類を見ながら話ができる楽しみがあります。

 出入りが少ないこともあって、お年寄りが好んでなさるお手前だそうです。立ったり座ったりが少ないので、身体が楽なのです。

 それはそれとして、私が家で点てるお茶は、お作法などに拘らない仲間内のことが多いので、一緒に話をすることが中心です。そのために、あまり出入りのない、会話が途切れない流れを大事にしたいのです。

 そこで、丸卓を使ったお手前を中心にしたお稽古を、これまでにして来ました。
 さらに今日は、お茶碗までに荘ってあるのです。
 お客人の前でお手前を始めるまでが、とにかく簡素化されています。

 実際にやってみて、これは私にとって、身体にも感覚としても、気持ちよく馴染むものでした。
 
 これまでと大きく違うことは、仕舞いの茶筅通しの後、茶碗の中の水を建水にあけたら、茶巾を茶碗に戻すのではなくて、その茶巾で茶碗を清めるところでした。

 これは、私にとってありがたいお手前と言えます。

 いろいろなお手前はそれとして、年末年始に向けて、このお稽古に励もうと思っています。
posted by genjiito at 21:52| Comment(0) | ・古都散策

京洛逍遥(381)知恩寺の第39回秋の古本まつり -2015-

 京都大学の北側の道を隔てた百萬遍知恩寺の境内で、今年も恒例の秋の古本まつりが昨日から始まっています。約20万冊の本が並びます。

 今日は、御所の一般公開からの帰りに立ち寄ったので、西門から入りました。


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 古本まつりは、初日が1番楽しめます。
 しかし、昨日は茗荷谷の放送大学で講義があったので、残念ながら2日目の今日、本たちとの出会いに出かけました。

 それでも、ずっと探し求めていた本と、境内に入ってすぐの本堂前の屋台で出会えました。


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 3冊500円の台の中に、垂涎のその3冊が埋もれているのが、真っ先に目に留まったのです。
 目を疑いながら、本の状態や手触りを確認しました。
 伊井春樹先生がよくおっしゃっていました。探し求めている本は、向こうからお出でお出でをしてくれる、と。
 まさに、その瞬間にいきなり出合えたのです。

 私は、ネットで本は絶対に買いません。本とのこうした出会いを楽しみにしたいのと、中小の小売り書店を潰す側の一員に、悪意がないにしても加わりたくないからです。
 街の新本屋さんや古本屋さんが、ネットショッピングによって絞め殺されていく現状が忍びないのです。

 今日は、出合い頭の幸運でもあり、すぐにいただくことにしました。
 また、境内の中でも数冊、掘り出し本を見つけました。
 収穫の多い古書探索の一時を楽しみました。


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 いつもと逆の南門から出ました。
 手にする袋の重みを感じながら、大満足で門を潜ります。


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 自転車に本を積み、北山からの冷たい風を受けながら、賀茂川を北上しました。
posted by genjiito at 06:56| Comment(0) | ◎京洛逍遥