2015年10月29日

日比谷でハーバード本「蜻蛉」巻を読む(その22)

 神保町で打ち合わせをしてから、日比谷に向かいました。
 意外に暖かいので、図書館に着いたときには少し汗ばむほどでした。
 これは、体調を崩しやすい、要注意の天候です。

 今日は、国際文字コード規格の話と、昨日のブログに書いたお店の看板のことから始めました。
 あの「ゐど 寿屋」さんは、有名な和装小物屋さんだそうです。何人かの方がご存じでした。
 いずれにしても、「ゐど」を字母にしたがって漢字表記にすると「為止」となり、名字の「居戸」にはもどりません。

 「学術情報交換のための変体仮名セット」に関連して、ユニコードについても話しました。
 書写する文字から入力する文字へと、身辺が変化しつつあります。
 そんな時代を今われわれが生きていることを、身近な仮名文字を例にして、これからのコミュニケーションのツールについて考えました。

 変体仮名という文字については、これから日本における認識が大きく変わっていく時代に突入しようとしています。今、みんなで勉強している変体仮名で書かれた古写本『源氏物語』を読むことは、実は時代の最先端を走っていることになるのです。

 さて、今日はハーバード本「蜻蛉」の18丁ウラから20オモテ2行目までの確認をしました。
 約3頁ほどを見ていて、変体仮名の「者」がさまざまな形で書かれていることが気になりました。
 文字の形が安定していないのです。
 この「者」を、出現順に整理してみました。


151029_ha




 この「者」を見ていると、19丁のオモテとウラが特にその字形を異にしているように思われます。上掲写真の上段右端から中段のグループです。
 さらに全丁を調べてみないと、これ以上は言えないにしても、どうもこの「者」の字形は、今後とも注目していいように思います。
posted by genjiito at 23:57| Comment(0) | ◎NPO活動