2014年10月19日

京洛逍遥(340)樂吉左衞門さんのお茶会に行って樂茶碗を堪能

 今朝は、肌寒い川風の中での賀茂川散歩となりました。
 紅葉はまだまだです。


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 いつもより多くの鴨たちが遊んでいました。


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 川鵜がたくさんいたのは、季節の変わり目だからでしょうか。


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 一羽の鷺が樹上にいるのを見かけました。左側に比叡山が見えています。


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 しばらくすると、さっと飛び立ちました。いつもこんな高いところにいるのか、初めて見たのでその習性はよくわかりません。


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 午後からは、樂美術館の茶室で催された特別鑑賞茶会に出席しました。


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 樂美術館がご所蔵の品々を使ってのお茶会です。
 当代(15代)樂吉左衞門さんが亭主をつとめられ、薄茶をいただきながら、樂茶碗を中心とした作品の詳しい解説などをうかがいました。
 私は「伊羅保写茶碗(十代旦入作)」というお茶碗で薄茶をいただきました。

 轆轤を使わず、手びねりで茶碗を作られる話を、興味深く聞くことができました。

 また、樂美術館で開催中の「樂家五代宗入生誕350年記念 秋期特別展 元禄を駆け抜けた雁金屋の従兄弟ども 「樂家五代宗入と尾形乾山」展」(2014年9月12日(金)〜12月7日(日))に関連して、尾形乾山と樂宗入の作品の解説も、実物を見た後だったのでよくわかりました。

 吉左衞門さんのお話を聞きながら、鳥越碧の小説『雁金屋草紙』を読んだことがあるのを思い出しました。尾形光琳と乾山兄弟の話だったことは覚えています。しかし、茶碗師樂家の五代目である宗入が、光琳・乾山と従兄弟だったことなどは、読んだ当時は興味と感心が薄かったせいか、まったく記憶にないのです。これは、あらためて再読しなくてはいけません。

 そう思って自宅の書棚を探しました。しかし、奈良から京都の北区へ、そしてこの左京区へと何度か引っ越しをしたので、大量に処分した本の中にあったのでしょう。特に読み物はほとんど廃棄したので、残念なことをしました。機会があれば、もう一度読んでみます。

 お茶会が終わってから、素人でも吉左衞門さんに直接お尋ねしてもいいようだったので、お話の中にあった、茶碗を焼く炭が均一化している風潮の功罪についてうかがいました。突然の質問にもかかわらず、懇切丁寧に教えてくださいました。

 私は、炭が均一化しているのは、火力をコントロールしやすいので、思いのままの茶碗が焼けるのでは、という素朴な問いかけをしたのです。それに対して吉左衞門さんは、人間がわかる範囲での仕上がりはしれたものであり、自然が生み出す偶然の方が遥かにすばらしいものになりうることの意義を語ってくださいました。人知を超越した次元で生まれる作品のおもしろさをおっしゃっていたように思います。
 人間がわかってやることの限界を教えてくださった、と思っています。
 ありがとうございました。

 今日は、朝から体調がすぐれず、美術館を出た直後にお腹が急激に痛くなりました。
 心配してくれた娘夫婦が、タクシーで我が家まで送ってくれました。そして、小一時間ほど身体を休めると、少しお腹が落ち着いて来ました。近所のスーパーへ一緒に買い物に行き、お腹を暖めるといいからということで、鍋料理を作ってくれました。
 わいわい話ながら食事をすると、体調もやがてよくなりました。
 こんなことがたまにあるので、仕事帰りなどに、みなさまと外食がしにくいのです。

 明日は京大病院で検査と診察があるので、今夜は早めに休むことにします。
posted by genjiito at 22:28| Comment(0) | ◎京洛逍遥