2014年04月03日

京洛逍遥(313)半木の道の早咲きの桜に関する謎解明

 京都新聞に、興味深い記事が掲載されていました。

 先日の本ブログで、「京洛逍遥(310)京洛の桜はちらほらです」(14年3月30日)と題して、半木の道の桜の中に一つだけ満開の桜があることを紹介し、写真も掲載しました。
 その3枚目の写真には、次の文章を添えました。

ただし、その少し下流には、早々とみごとに咲いて楽しませてくれている桜もあります。


 この桜について、意外な事実が判明したのです。

 京都新聞によると、次のように報じられています。

 まず、植物園を背景にした半木の道沿いの桜並木の写真に、次のキャプションが付いています。


鴨川河川敷の「半木の道」。中央の1本だけ一足早く満開を迎えている
(2日正午すぎ、京都市左京区)


 そして、以下の記事が掲載されているのです。


毎年1本謎の先行開花

北山大橋南岸
品種間違って植える

 鴨川の北山大橋南岸「半木の道」(なからぎ)に並ぶしだれ桜74本のうち、なぜか真ん中の1本だけが毎年10日ほど早く咲く。この謎を解明すべく、鴨川を管理する府京都土木事務所の職員が挑んだところ意外な真実が…。

 「隣の植物園の温室から温水が流れ込んでいる」。地元ではそんな臆測まで呼んでいたほど。広報担当の山本哲さん(46)が、この桜の手入れをしている造園業者に早咲きの理田を文書で尋ねた。
 答えは「品種違い」だった。花弁が多い「ベニヤエシダレザクラ」に早咲きの「ベニシダレザクラ」が交じっていた。両者は枝ぶりや葉では見分けがつかないのだという。
 造園業者の回答書はこう結んであった。「先人のミスを笑って受け流していただきたいと思います」(樺山聡)
(2014年4月3日朝刊「地域プラス」22面)


 樺山記者のオチが、これまた洒落ています。
 そして、また、この桜を見に行きたくなります。
 両側に並ぶ桜たちとの違いを、自分の目で確認したくなります。
 この桜の生い立ちについて、桜に寄り添って語りたくなります。

 こんな背景があったことをつゆ知らず、何年もの間、トントンと勝手に我が家で名付けた飛び石を渡り、この半木の道の桜並木を楽しんでいたのです。

 昨年のこの半木の道の桜情報を確認してみました。
 次の記事に掲載した1枚目の写真では、ちょうどこの問題の桜は右端に切れています。

「京洛逍遥(267)賀茂川の桜はまだ6分咲き」(2013年3月30日)

 まったく気付かず、さして疑問にも思わずに、毎年この桜並木を見ていたのです。
 自然をあるがままに受けとめている自分に、あらためて気付かされました。
 疑問に思うことの大切さを、身近な例として教えていただきました。
 裏事情の意外さを知ることで、ますます京洛逍遥を楽しみたいと思うようになりました。
posted by genjiito at 23:43| Comment(0) | ◎京洛逍遥