今回のスペイン行きでは、朝6時半に羽田を離陸する飛行機に乗ることになっています。
ブリティッシュ・エアウエイズの飛行機で、12時間かけてロンドンへ行きます。
そして、ロンドンから乗り換えて、2時間半でマドリッド入りとなります。
現在、深夜の3時半です。
空港内でフリーの Wi-Fi 電波が使えたので、通信は快適です。
羽田は24時間の空港ということで、こんな時間に出発できるのです。
ただし、この時間に搭乗するためには、朝4時半までには空港のカウンターでチェックインをします。ということは、すでに交通機関が動いていない時間帯なので、前日に羽田周辺のホテルに泊まるか、空港のロビーで深夜から朝まで時間を潰すか、という判断を迫られます。
私は、前日の夜に羽田へ行き、5時間ほど空港のロビーで時間を潰すことにしました。
浜松町から最終便の東京モノレールに乗り、羽田空港国際線ビル駅で降りました。
出発が「ターミナル1」だからといって、羽田空港第1ビル駅は2つも先の駅です。
成田でも、第1と第2の駅がややこしいように、ここでも間違えやすい駅名になっています。
宿舎から羽田空港まで、1回の乗り換えでちょうど1時間。
この羽田空港は、数年前に韓国へ行くときに使って以来です。
少しターミナル内を散策しました。
戸外は、これからやって来る颱風27号の影響からか、霧雨に煙っています。
お土産の買い忘れがあったので、ショッピングセンターに足を運びました。
江戸小路と江戸前横丁があり、30数軒のお店があります。しかし、午後11時を過ぎていたこともあり、開いているのは3軒だけでした。それも、夜食のためのお店です。お土産物屋は閉まっています。
24時間空港ということだったのでがっかりです。
インフォメーションセンターで聞くと、パスポートコントロールで出国し、免税店街に日本のお土産物屋さんがあるし、1階には24時間のローソンがあるとのこと。
早速降りて行ってみました。
少しお腹が空いていたし、今日は朝までまだまだ起きていることになるので、軽食を買って出発ロビーのベンチでいただきました。
ロビーでは、至るところのベンチで、たくさんの人が寝転がっています。朝までロビーで過ごす人のことは、一顧だにされていない空港施設であることが露呈しています。
24時間利用できると言いながら、空港管理者側は、この不様な実態をどの程度掌握しておられるのでしょうか。この空港の運営方法は、はなはだ疑問です。ロビー一帯が、旅行者の勝手気ままな野宿を放置する状態なのですから。
かといって、仮眠施設を作るわけにもいかないので、見て見ぬ振りを決め込んでいるのです。それにしても、出発待ちの寝ぼけ眼の典型的な姿が、辺り一面に展開しています。世界に冠たる豊かな国らしくない、ごろ寝天国と化しています。
まだ、段ボールに包まったり、敷き詰められていないことが救いです。新聞紙を敷き詰めて数人で宴会をしている近隣の国の人がいました。
カードマンが適度に配置されているのは、トラブル回避のためでしょうか。しかし、みっともない国際空港という醜態を見せつけていることは確かです。
これは、高速道路のサービスエリアにある仮眠施設を、1日も早く参考にして対策を打つべきでしょう。同じ日本人として、この空港内で展開する情けない姿は、あまり見たくないのものです。
あるいは、温泉施設によくある、畳の大広間はどうでしょう。足を伸ばしてごろりとするのは、身体も休まります。ついでに、24時間を謳うのであれば、空港内に温泉も。カプセルホテルもあったらいいですね。
両替をしようと思ったら、なんと先ほどまで空いていた銀行の窓口が閉まっていました。
携帯電話を海外でも使えるようにしようと思い、電話会社のカウンターを聞くと、すべて23時で閉店したとのことです。そして、明日は6時半からの営業だそうです。それは、私が乗る飛行機が離陸する時間です。
レンタルの携帯電話を借りようとして受付にいくと、もう今日の分はすべて出払っているとのことです。
宿舎には、イギリスで使う携帯電話があることを思い出しました。しかし、それをどうしてこの羽田空港まで持ってきてもらうか、電話で相談をしました。しかし、タクシー代などを考えると、ロンドンかマドリッドで借りた方がいいだろう、ということになりました。
24時間空港という言葉に、完全に思い違いをしていました。
何でも24時間やっていると思い込んでいたのです。大失態です。
しかし、もうどうにもなりません。なるようにしか。
チェックインまで、まだ1時間以上あります。
ベンチで少し身体を休めることにします。
posted by genjiito at 03:54|
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