2013年07月15日

京洛逍遥(281)祇園祭の放下鉾-2013-

 昨日は、一昨日に続いて突然の豪雨が間歇的に襲って来たたために、祇園祭の宵宵宵山には行けませんでした。今日も何やら不穏な天気です。

 朝の散歩では、連日の雨で水嵩が増した賀茂川の水音と川の匂いが、この異常な夏の到来を感じさせてくれました。そんな賀茂川の鷺たちと北山の様子です。
 
 
 
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 午後、曇り空の隙を突つくようにして自転車を飛ばし、宵宵山で賑わう御池通りへと向かいました。
 私は、御池通りから下って、室町通りと新町通りの一画が好きです。特に、北観音山と南観音山は、祇園祭に行くと必ず立ち寄ります。
 このあたりでは、多くのお店で、普段は秘蔵の屏風絵や絵画を見せてくださるのです。

 また、私のお目当ては「くろちく」の和装小物を物色することにもあります。
 ただし、今年は何も欲しくなるものがありませんでした。これまでに、ブックカバーやペンケースなど、網代を配した文具をはじめとして、ほとんどを入手したこともあります。ポーチやバッグがありました。しかし、これらは高価です。男物が激減していることもあります。もともとが、女性をターゲットにしたお店です。仕方のないことだと諦めています。

 さて、来年は違うおもしろい店を探すことにしましょう。

 昨年は忙しさがピークだったこともあり、祇園祭に行けませんでした。
 永井和子先生との対談が、7月19日でした。その時の内容は、近刊の『もっと知りたい 池田亀鑑と「源氏物語」第2集』(新典社)の巻頭をお楽しみに。
 また、その翌週から1ヶ月間ほど、京都大学病院へ検査入院したので、昨年は本当に慌ただしい夏でした。

 ということで、昨年は妻が浄妙山の厄除粽をいただいて来たものを、玄関の軒下に1年間飾っていました。
 
 
 
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 今年の飾り粽は放下鉾のものにしました。
 
 
 
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 この鉾の説明は、「京都新聞のサイトの放下鉾」に譲ります。

 「放下」を「ほうか」と読んでいます。ただし、禅の世界では「ほうげ」と読みます。
 このことについては、【6-心身雑記】「大徳寺瑞峰院老師の書「放下着」」(2012/3/8)で書いたとおりです。
 この鉾を「ほうか」と読む理由は、まだ調べていません。

 この放下鉾については、春先に産経新聞が次のように報じていました。


放下鉾の祇園囃子「黄信号」 昨年の巡行トラブルめぐり
2013.4.27 16:57
 祇園祭の放下鉾(ほうかぼこ)保存会(川北昭理事長)は26日、放下鉾祇園囃子(ばやし)保存会(松廣正博理事長)に対し、今年の祇園祭から囃子の演奏を委託しないと通知したと発表した。囃子保存会側は反発しているが、放下鉾で囃子方(かた)が不在となる可能性が生じている。

 鉾保存会によると、発端は昨年7月の山鉾巡行で起きたトラブル。松廣理事長ら一部の囃子方が巡行中に飲酒し「鉾を止めろ」などと大声で怒鳴った上、道中で鉾を降りるなどし、京都市観光協会に苦情が寄せられたという。

 鉾保存会は裁判外での紛争解決を図り昨年10月、京都弁護士会に和解のあっせんを申し立て。今年1月、松廣理事長らが運営に関与しないことなどで、囃子保存会と和解した。

 ところが、松廣理事長側が囃子保存会を無断でNPO法人化したことから、鉾保存会が「和解条項に反する」として、今回の通知に踏み切ったという。

 鉾保存会の川北理事長は記者会見し「囃子方は今後、新しく再組織する。囃子保存会は放下鉾と一切関係がない」と強調。

 一方、囃子保存会の松廣理事長は取材に対し「飲酒は黙認されていた。鉦(かね)の音で声が聞こえず、大声になった」とした上で「青少年に囃子を伝承するためNPOにした。通知は寝耳に水だ」と話している。


 そして、その後は次の京都新聞のような状況になったようです。


放下鉾巡行参加へ 人数を確保 囃子方と対立保存会が新組織
京都新聞 2013年06月22日

 祇園祭の放下鉾保存会(京都市中京区新町通四条上ル)が21日までに、下部組織として新しい囃子(はやし)方組織を設立した。鉾保存会は、一部の囃子方と対立したため、今年の山鉾巡行への参加が危ぶまれていたが、囃子方の人数を確保し、例年通り参加できる見通しとなった。

 鉾保存会によると、太鼓、笛、鉦(かね)を演奏する計20〜25人の囃子方を確保した。昨年の半数程度といい、「鉾保存会の囃子方組織の入会者だけが巡行で鉾に乗って囃子を演奏する」とする。

 ただ、例年、小結棚町にある放下鉾の会所で実施してきた「二階囃子」を今年は中止し、宵山に稚児人形や懸装品を展示する「会所飾り」は非公開、一般拝観者の鉾への搭乗も取りやめることを決めた。町内で二階囃子を実施しないのは、戦時中に中止して以来という。囃子は、7月13〜16日の曳(ひき)初めや宵山では鉾の上で演奏する。

 放下鉾では、昨年の巡行中に保存会役員と一部の囃子方が激しく言い争い、巡行帰路の新町通で囃子方が鉾に乗らず「空」で進んだことから対立。今年になって和解したが、当時の囃子保存会長らが囃子保存会を法人化したことに不信感を抱いた鉾保存会は、4月に囃子保存会に対し「囃子演奏を委託することはない」と通知した。鉾保存会内に新しい囃子方組織を作り、趣旨に賛同する囃子方を募っていた。

 一方、従来の囃子保存会は22日午後7時、中京区のハートピア京都で、12人による公開練習を実施する。「祇園囃子は鉾ごとに曲調や曲目が異なる。放下鉾の伝統のお囃子ができるのは私たちだけだと思っている」としている。

●京都・祇園祭2012年 山鉾巡行 放下鉾(ほうかぼこ)の辻まわし 囃子方がいない。
http://www.youtube.com/watch?v=wpi5J95k15I


 そして、こうした騒動についての情報を簡潔にまとめた記事として、「【祇園祭】2012年に起こった放下鉾の騒動について」(2013年07月13日)がアップされています。
 これも1つの視点でまとめたものとして見ると、いろいろなことが推測できます。

 放下鉾にはこんな背景があるので、さて今年はどうなるのでしょうか。
 明日は東京へ発つために、残念ながら今年の成り行きを見ることができません。
 この顛末は、明日以降のニュースで確認したいと思います。
posted by genjiito at 23:09| Comment(0) | ◎京洛逍遥