2013年06月27日

90歳のMさんから池田亀鑑との話を聞く

 先週末、日南町で開催された池田亀鑑賞の授賞式から帰った夜のことです。
 私がブログに、池田亀鑑のことを書いたことについて、以下のコメントが投稿されていました。


はじめまして。
母が昨日たまたま池田亀鑑先生についてブログ記事を書いたので、偶然この記事を見つけました。
母は若い頃、一時期、池田亀鑑先生のお宅に研究のお手伝いに通っていたそうです。
池田研二さんのこともよく覚えていますし、長年、年賀状のやりとりもしていました。
母はもう今年90歳になります。
よろしければ母のブログをご覧ください。


 早速、コメントをくださった方のお母さんが書かれたブログを拝見しました。
 冒頭の
昭和21,22年のころ、2年間ほど池田亀鑑先生のお手伝いをしていたことがあります。

ということばに惹かれ、その記事を何度も読み返しました。

「池田亀鑑先生」(2013年06月22日)

 貴重な情報なので、以下の返信を出し、可能であればお目にかかって直接お話を伺いたい旨のお願いをしました。


池田亀鑑に関するコメントをありがとうございます。
本日、数時間前に池田研二先生と東京駅でお別れしたばかりです。
鳥取県の日南町に、池田亀鑑賞の授賞式に行っていました。
昨日来の池田亀鑑賞の授賞式に関する話は、昨日と今日の以下のブログに書きました。
「鷺水亭より」http://genjiito.blog.eonet.jp/
ご笑覧いただければ幸いです。


 すぐに快諾の返信をいただき、お話が伺えることになりました。


母はもう90歳になるため、記憶もあやふやなところも多く、池田先生のことについても、ブログに書いたこと以上のことを覚えているかどうか甚だ怪しいです。
が、もしそれでも…とおっしゃるのであれば、自宅までお越し頂けるのでしたら、どうぞ話を聞いてやってください。


 雨の中、神奈川県のご自宅に伺いました。
 そして、大正12年(1923)生まれの90歳になられるMさんから、2時間にわたって、多くのお話を伺うことができました。

 学生時代に、池田亀鑑の国文学史と『紫式部日記』の授業を聞いたのがきっかけで、それがよかったので池田亀鑑の仕事を手伝うようになったそうです。
 Mさんは、池田宅の2階の小さい方の部屋で仕事のお手伝いをなさっていました。
 森本元子先生と国島さん(?)もご一緒だったとか。

 Mさんは、朝日古典全書の『源氏物語』第1巻の頭注の口述筆記と校正、そして雑務などを、2年ほどなさっていました。
 手当をくださったが、もらわなかったそうです。

 池田研二先生が病気だったときには、枕元で介抱したこともあるそうです。

 なお、Mさんのブログに本日、私が訪問してお話を伺ったことについての注記が追記されました。
 今回のことが刺激となり、きっかけとなって、いろいろと思い出されたら、またブログに書いてください、とお願いしてきました。
 池田亀鑑に関するMさんの話が掲載される日が、ますます楽しみとなりました。

 私は、2年前に手術をしてからというもの、仕事のペースを意図的に落としてきました。おそくら、意識的に10分の1以下のスピードにしていると思います。
 しかし、今回はその自分に課したスローペースを守ることなく、すっかり忘れたかのように迅速に動きました。
 連絡をいただいて3日後には、遠方のご自宅を訪問してお話を伺うという、目にも留まらぬ早業だったのですから。
 かつてのように、こうした速攻で身軽に動ける自分に、我ながら驚いています。
 でも、ご心配なく。決して無理はしていませんから。

 情報を公開していると、いろいろな出会いがあります。
 今回も、得がたい話を伺うことができたのです。
 ありがたいことです。
 また新しいことがわかりましたら、折々にここで報告します。
posted by genjiito at 23:49| Comment(0) | □池田亀鑑