2013年06月15日

京洛逍遥(279)北野天満宮のお茶会に出席して

 このところの晴天で、賀茂川の水が少なくなっています。
 散策をしていても、河床が姿を見せていて、少し寂しそうです。
 
 
 
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 鷺たちも勝手が違うのか、日がなボーッともできず、水辺の遊びもおちおちできなくて困っています。
 
 
 
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 今日は、お茶を教えていただいている森田先生の師である北野宗道先生が主催なさるお茶会に出席してきました。

 なかなか進まない私のお稽古です。しかし、こうした実践の機会がある時は、可能な限り参加するように心掛けています。

 今回は、北野天満宮の東北隅にある明月舎でありました。
 
 
 
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 待合には、孝明天皇所持の「蜻蛉と蛍袋 絵扇面」が掛かっていました。
 最近、『源氏物語』の扇面画を見る機会が何度かあったので、興味深く拝見しました。これは、季節に合わせて景物が描かれたものを飾られたのです。蜻蛉が今のトンボと同じ姿で描かれたものだったので、この絵が描かれた時代を想像しながら拝見しました。

 しばらく待って入ったお茶席の床には、天室和尚筆の「雲収山岳青」と書かれた軸が掛かっていました。

 最初は入口近くに居ました。すると、前に行くように勧められます。男性はお正客の方だけで、私は2人目なので貴重なのだそうです。言われるままに次客の席に座ることになりました。本当に恐縮します。先生は、心配顔で真向かいに座っておられます。40人ほどの方がおられる中で、男性が2人というのが、今のお茶会の趨勢なのでしょうか。

 私がいただいたお茶碗には、14代淡々斎直筆の「白雲自去来」という字句が書いてありました。
 すべてが謂われのあるお茶道具で、ただただ緊張して伺うだけです。

 続いて、北野天満宮の南正面にある松向軒で開かれていた、濱宗貴先生のお茶席にも参加しました。
 
 
 
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 この待合には、淡川豊斎筆の「布袋渡河図」が掛かっていました。その画中に書いてあった文字を、私は最初は「東山なとり」と読みました。しかし、後で「東山水上行」であることがわかりました。どうも、漢字が崩されていると、ひらがなで読んでしまう癖が抜けません。やはり漢字は苦手であることを、改めて再認識しました。

 お茶席の床には「青山白雲中」と書いた軸が掛かっていました。真ん中の「白」が読めませんでした。漢字が読めないのは、本当に困ったことです。

 ここでも、1人の男性がお正客の席に座っておられ、またまた私は次客の席に座るように勧められました。森田先生は、まだ初級の方ですからと言いながら、左横に座って下さいました。一安心です。

 17人の方が集っておられる内、2人が男性ということです。どこでもこのような状況のようです。とにかく、お茶会に参加される男性が少ないのです。

 過日紹介した、筒井弘一先生のご著書「『新島八重の茶事記』」(2013年5月18日)と、「『茶道具は語る』」(2013年5月19日)にあったように、現在の茶道が〈教え学ぶ茶〉であることが、女性が多い一因となっているとのことでした。これを、〈する茶〉にすることで男性が多くなるようにと願っておられます。なかなかわかりやすい意見だと思います。

 帰りには雨が強くなっていました。
 東京に較べて関西は暑いと聞いて帰洛したので、これで少しは涼しくなるのでしょうか。

 このお茶会の後は、京都御所の南にあるワックジャパンで、『十帖源氏』を読む会がありました。
 このことは、明日まとめます。
posted by genjiito at 23:45| Comment(0) | ◎京洛逍遥