2013年06月07日

授業(2013-8)海外に目を向ける意義

 今朝の朝日新聞の第1面下段に、出版社おうふうの広告として、池田亀鑑賞受賞作品である岡嶌偉久子著『林逸抄』が掲載されていることを確認しました。
 
 
 
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 岡嶌さんは、博士(文学)の学位を、國學院大學から取得しています。今日の國學院大學での授業では、まずこの話から始めました。

 この広告では、『林逸抄』の隣には、國學院大學の先輩である三苫浩輔先生のご著書があります。さらには、受講生たちのすぐ上の先輩である、大津直子さんが学位請求論文として昨秋刊行した本が、それに並んで掲載されています。
 こうして、身近なところで先輩たちが活躍していることを話し、後に続いてくれるように期待する思いを伝えました。

 今日は、科研の報告書である『日本文学研究ジャーナル 第2号』(伊井春樹編、国文学研究資料館、2008.3)をもとにして、海外における日本文学研究の現状を確認しました。
 
 
 
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 ドナルド・キーン先生の日記に対する考え方に始まり、ロイヤル・タイラー先生、ネルソン先生、パンディー先生などなど、海外の先生方のものの見方や切り口の妙を話しました。

 大学院生は、日頃はなにかと指導教授のエリアに安住しがちです。前期2年、後期3年という限られた時間の中では、なかなか新しい分野に手を付けることは困難であり、また成果も上がらないと思います。ましてや、視線を海外にまで向けることはないようです。そうであるからこそ、目を転じて、海外の研究者の研究手法や成果を見ると、意外な切り口を得られることがあるのです。

 そんな認識を共有することの必要性を、一緒に考えました。
posted by genjiito at 23:23| Comment(0) | ◎国際交流