2012年04月30日

京洛逍遥(226)法然院と谷崎潤一郎のお墓

 新緑が眩しい法然院に行きました。銀閣寺の南、哲学の小道から少し山際に上ったところにあります。
 谷崎松子の『倚松庵の夢』を読み終え、潤一郎のお墓に行きたくなったのです。

 3年前に「京洛逍遙(70)新緑の法然院」(2009年5月 8日)と題して紹介したように、この季節が一番目に優しくて好きです。

 今日は、白砂壇の模様が違っていました。
 そこに覆い被さる青紅葉も、今年は少し疲れた感じがします。
 
 
 
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 墓地に足を踏み入れ、今日の目的の一つである谷崎潤一郎のお墓にお参りしました。案内がないので、どこにあるのか探すことになります。谷崎は、昭和40年に79歳で亡くなっています。その前年に、湯河原町の湘碧山房に転居し、『潤一郎新々訳源氏物語』を発表したのでした。
 「寂」の墓石は潤一郎と松子夫人の、「空」の墓石は松子夫人の妹重子夫妻のものです。
 
 
 
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 墓石に刻まれた「寂」の自筆文字が印象的です。平安神宮の紅しだれ桜と同じ桜が墓地の中央にあるのが目を惹きます。私はまだこの桜が咲いているところを見たことがありません。楽しみにしている内に、つい日時が経っています。来年こそは、といつも思うのです。自転車で30分もかからないのでいつでも行ける、というのがなかなか果たせない理由でもあります。

 ここには、内藤湖南、河上肇、九鬼周造など、著名な学者・文人の墓もあります。
 このゴールデンウィークでも、あまり人が来ない所です。散策の一つとしてお勧めします。

 谷崎松子の潤一郎回想記である『倚松庵の夢』については、また別に記します。
posted by genjiito at 22:24| Comment(0) | ◎京洛逍遥