2012年04月16日

京洛逍遥(224)ゆったりとした智積院

 ブログにアップし忘れていた記事と写真があったので、一と月前のものですが記し留めておきます。

 三十三間堂と京都国立博物館のすぐ東側の東山七条にある、東大路通りに面した智積院は、これまで行く機会がありませんでした。観光地として紹介されることが少ないせいではないか、と思われます。隣接する京都女子大学には行っても、ここに足を留めることはしなかったのです。
 
 
 
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 行ってみて、冠木門を潜って左にある受付を始めとして、確かに地味なお寺だと感じました。しかし、ゆったりとした時間を持てました。ここを訪れることを楽しみにしている方は、京都通と言われる人々ではないでしょうか。

 まず、収蔵庫に入り、国宝の「楓図」「桜図」「松と葵の図」「松に秋草図」を見ました。金箔を惜しげもなく使った絵は、長谷川等伯とその弟子達が描いたものです。等伯の長男久蔵の作とされる「桜図」は、桃山時代を代表する障壁画とのことです。ちょうど桜の開花が待ち遠しい頃でもあり、気持ちが華やぐものでした。

 講堂は平成7年の完成です。その新しい柱や板からは、どこか心和む雰囲気が漂っています。気持ちがいい空間となっていました。
 
 
 
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 大書院東側の庭園は、桃山時代に造られた庭園で、中国の廬山を形どって作られた利休好みの庭として有名だとのことです。池や築山と石組みが、小さいながらも小宇宙を作っています。左手のお茶室に入ってみたくなります。
 
 
 
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 大書院から庭を見ると、寝殿造りの雰囲気が感じられます。
 ここでは、四季折々に季節の移り変わりが楽しめそうです。
 
 
 
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 建物の間に、小さな石庭がありました。いかにも、作ってみましたという不自然さが残っています。このあたりは、今後の工夫に期待したいところです。
 
 
 
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 京都には、まだまだこうした名所があることでしょう。時間をかけて、のんびりと歩き回りたいと思います。
posted by genjiito at 22:39| Comment(0) | ◎京洛逍遥